本項目では現存の駅について説明する。
JR四国の高松駅
高松市に所在するJR四国予讃線・高徳線の両線の起点駅(駅番号はそれぞれY-00、T-28)。1897年2月21日開業。
瀬戸大橋線からのマリンライナーが停まる現駅舎は2001年に竣工し、4面9線の頭端式ホームを有する(2番線は1・3番線の先端にある切欠き式ホーム)ほか、かつては宇高連絡船と接続する四国の国鉄の玄関駅であった。
連絡船から各種在来線へと乗り換える際の座席確保を争うための危険な猛ダッシュは往時の名物であり「四国三大走りのひとつ」とまで呼ばれていた。(残る二つは宇高連絡船の本州側着岸駅である宇野駅と、中村線開通前で路線バスとの乗り継ぎが発生していた土讃線窪川駅。ただし宇野駅を本州側として除外した場合は南海フェリーとの乗り継ぎにより同様の事態が発生していた旧国鉄小松島線の小松島港駅が入る)この三大走り、実のところガチで年に数人の死者が出るほどのシロモノであったため、この苛烈さもまた国に瀬戸大橋建設を決意させた遠因でもある。そして瀬戸大橋線の開通・中村線の開通・小松島線の廃線とともに四国三大走りは過去のものとなった。
宇高連絡船亡き後も、本州とを結ぶフェリーとして四国フェリーと宇高国道フェリーが存続したが永らくの瀬戸大橋との過当競争に敗れ現在は四国フェリーのみとなり、その乗り場も近くにある。
なお近隣にある高松琴平電気鉄道(ことでん)の高松築港駅とは国道30号を挟んだ徒歩連絡によって乗り換える関係にある。そのためマリンライナーからことでんへと乗り換える人々にとっては四国三大走りは未だに現役だと指摘・称される場合がある。(ただし死者が出るほどの苛烈さは収まり、きちんと改善されたことは確かである)
ちなみに
- 高松市は香川県の県都ではあるものの、四国の経済・行政の中心都市の役割は四国最大の都市・松山市と分担している。例を挙げると、JR四国の本社は高松市(高松駅に隣接)、日本郵政四国支社は松山市にあるなど。
- その高松市の東に「高松町」があり、市町合併前まではここが高松市と木田郡牟礼町の境となっていた。最寄駅は高徳線の古高松南駅と、ことでん志度線の古高松駅。これら2路線をはさんで北西側が景勝地・屋島で、古くは源平の合戦のひとつ「屋島の戦い」の舞台になった場所でもある。
- 蛇足になるが、香川駅は神奈川県の相模線にある。
JR西日本の高松駅
石川県かほく市に所在するJR西日本七尾線の駅。1898年4月24日開業。由来は、かほく市が発足する前の河北郡高松町から。
メイン画像はこの七尾線高松駅の駅名標。
多摩都市モノレールの高松駅
東京都立川市に所在する多摩都市モノレールの駅。1998年11月27日に立川北駅と、立川市の北隣・東大和市の上北台駅との間が部分開業した際に、当駅も開業した。
多摩都市モノレールの本社、および車両基地が近接し、出入庫線も設けられている。
また、立川市役所が移転した際には、その最寄駅にもなった。
旧国名・旧町名を冠した高松駅と過去に存在した高松駅
旧国名がつけられた例
旧町名がつけられた例
このうち福島高松駅の由来は、串間市の前身自治体の一つ・福島町および、駅所在地の大字高松である。
また、現在は路線もろとも廃止され現存しないが、過去には新潟県五泉市に高松駅(蒲原鉄道)、島根県出雲市に出雲高松駅(国鉄→JR西日本の大社線)が存在した。