概要
「負けた相手は服を1枚ずつ脱がなければならない」というルールが追加された麻雀である。
かつてのアダルトゲームの定番。純粋に麻雀ゲームとして見た場合も面子が自分と対戦相手の二人に限定される、その割に点数計算は四人居ることが前提になっている、イカサマが出来る等の特殊ルールが目立つタイトルが多い。
女性側は放銃する、または相手に和了されるたびに服を1枚脱ぎ、脱ぐものが無くなったら負け、男性側は持ち点が無くなったら負けになるというルールが一般的である。男性側は脱衣のリスクが無い代わりに、持ち点が極端に少ない状態でスタートするのが通例である。
女性側にも持ち点が存在し、無くなった場合はその場で全裸になるというルールが追加されたものも存在する。
通常の麻雀と違って上がり点の大きさがほとんど意味を為さないため、立直やタンヤオなどの安い手のみで素早く和了するのが定石となる。大きな手を和了ると相手もそれに応じて大きな手で和了る傾向にある。
80年代から90年代にかけてアーケードゲームで全盛していたが、現在はJAMMA(日本アミューズメントマシン協会)による規定の強化などによりPCゲーム以外でお目にかかる事はほとんど無い。今では到底考えられない話だが、アーケードの脱衣麻雀商用作品には明らかに実在するアイドルを真似たキャラや、どう見ても実在するアニメキャラに似ているキャラを使った著作権を明らかに無視した作品が多く出回っていた。後年にはAV女優の実写取り込みによる作品もあった(日本物産/三木商事合作による「AV麻雀ビデオの妖精」など)。
麻雀自体が比較的時間の掛かるゲームであり、ゲームの回転率を上げるための対処としてツモ牌の引きに偏りをつけたプログラムをされていることも多い。コイン投入→東1局CPUが親でいきなり天和、プレイヤーが何も出来ないままにゲームオーバーというパターンは理不尽の塊として語り草になっている。
麻雀としてのルール
タイトルによって細部は異なるが、概ね以下のようなルールが採用されているタイトルが多い。
- 基本ルールは通常の四人打ちに準じる。
- 花牌を除いた136枚をそのまま使用する。
- 役の後付けあり。
- 裏ドラあり。カンドラあり。カン裏あり。
- 喰い断么あり。
- 天和あり。地和あり。人和は役満扱い。
- プレイヤーと相手の二人のみが打牌する。
- プレイヤーと相手は相互にチーが可能。
- 流局のルールはタイトルによって異なるが、通常の四人打ちと同じ17~8回のツモを終えた時点で流局となるケースが多い(即ち王牌以外にも場に出てこない牌がある)。四家リーチ、四風子連打は続行(そもそも成立しない)。四開槓は流局。九種九牌の扱いはタイトルに拠るが、成立しないことが多い。
- 点数計算は四人打ちに準じる。ツモ和了の場合は打牌していない他二家からも規定点を受領することができる。
- 打牌している家(即ちプレイヤーと相手)に限りぶっとびあり(0点以下でぶっとび)。
- ロン、ツモ、流局時テンパイを問わず、相手は一定回数失点した時点で敗北となる。リーチ流局によるリーチ棒の喪失は失点と見做さない。
- 半荘のうち、プレイヤー、または相手のどちらかが親になった局のみを行う。どちらかが敗北するまで東場と南場を繰り返す。西入することもある。タイトルによっては半荘終了時点で相手が敗北条件を満たしていない場合、プレイヤーの敗北として扱われることもある。
アーケード版開発メーカーとその商品
- アップル(大人の麻雀)
- アルバ(麻雀学園、リアル麻雀 牌牌)
- カネコ(TEL雀、ジャンジャンパラダイス)
- キワコ(ヤクマンクラブ)
- サンリツ電気(麻雀狂時代)
- ジャレコ(アイドル雀士スーチーパイ、VS雀士ブランニュースターズ)
- セタ(スーパーリアル麻雀)
- ダイナックス(麻雀クラブ、雀遊記、麻雀デリンジャー、麻雀フライデー)
- 日本物産(テレフォン麻雀、ギャルの告白、宇宙より愛をこめて、セカンドラブ)
- ビスコ(雀々しましょ、麻雀遊技)
- ビデオシステム(ファイナルロマンス、麻雀ファンクラブ、麻雀大予言)
- フェイス(麻雀学園2)
- ホームデータ(麻雀放浪記、マージャン ビタミンC、個人教授)
- ホワイトボード(スケバン雀士竜子{販売はセガ}、麻雀クエスト{販売はタイトー})
- 魔法(麻雀レモンエンジェル)
- 三木商事(麻雀かぐや姫、麻雀カメラ小僧)