概要
アダルトアニメ『くりいむレモン』から派生した企画の1つ、同作品のイメージガールグランプリを受賞した絵本美希と入賞した島えりかが選ばれ、後に2人が所属する事務所に既に所属してた桜井智を加えた3人のアイドルグループとして誕生。
アイドルグループとして…
1987年、ポニーキャニオンよりアルバム『レモンエンジェル ファースト』でメジャーデビュー。5枚のシングルと、3枚のアルバム、ミニアルバム1枚、ベストアルバム1枚をリリースしている。当時は所謂「アイドル冬の時代」と言われており、TV番組の出演はほとんどなかったが、イベントは積極的に行われており、レギュラーラジオ番組も放送された。
シーズンごとに絵柄や作風が多少異なり、最初の絵柄はやや頭身が高めだが、後のシーズンでは低めの頭身で、コミカルに動くように。また、内容も初期にはメンバーのソロの歌に合わせたMVのような内容だったが、後にストーリー仕立てとなる。
1989年9月、絵本美希が体調不良を訴えドクターストップがかかり、活動休止を余儀なくされた為、同年末まで同じ事務所の小林愛(声優の小林愛とは別人)が絵本の代役を務めたが、楽曲レコーディング及び解散前のコンサートは桜井智と島えりかの2人で行っていた。
1990年 解散。その後絵本美希はファンに姿を見せないまま、地元である北海道へ戻り、ローカルタレントとしての出演を少ないながらも行っていた。また島えりかも特に目立った活動を行わないまま芸能界を引退。桜井智は活動を声優に転向している(その後の活動は櫻井智の項を参照のこと)。
アニメーション
それをリンクしたアニメが1987年10月放送開始の第1期から1988年7月放送開始の第3期までの計3作品が(スピンオフの『レモン白書』も加えると計4作品)、実尺5分未満アニメと深夜時間帯に放送。いずれも、当時のテレビ局における倫理規制をクリアする程度の性描写が盛り込まれていた。
ヒロイン役の声優にはアイドルグループ「レモンエンジェル」のメンバーを、BGMにはレモンエンジェルの楽曲を起用していた。アイドルグループをアニメとの同時展開で売り込む形態の元祖であり、レモンエンジェルのメンバーをアニメ共々売り込む一方で、本家『くりいむレモン』の宣伝媒体としての役割も担っていた。しかし放送時期が昭和天皇の体調不良期と重なっていたため、自粛ムードによって放送休止に追いやられたこともある。
後に発売されたビデオソフト版には、レモンエンジェルのメンバーが顔出し出演するコーナーなども収録されている。
ビデオソフト盤は全て廃盤となっているが、2023年「レモン白書」を含み現在DMM.TVやU-NEXTなどで全話配信されている。
登場キャラクター
レモンエンジェル
その他男性キャラクター
- CV:菊池正美
レモン白書
1988年1月から同年6月まで放送。メンバーそれぞれがHな体験談を朗読するピクチャードラマ風のスピンオフ作品で、実写映像による導入部の後イラストに合わせて体験談が語られた。イラストは当然Hなものだが、もろに描写しない程度にとどめている。
(例:ひとりエッチが好きな女の子が自宅でオナニーしていたら、同級生の男の子が訪ねてきた事に気付かず、見られてしまった。双子の女の子の姉の方と強姦ごっこをしていたが、妹の方だった。毎朝の電車通学の時、サラリーマンに痴漢されて外に連れられ、えっちしていたら見つかった、など)
レモンエンジェルの三人の朗読では、Hなシーンでの喘ぎ声も本人たちがそのまま演じている。
イラストは、当時の成人向け漫画家やイラストレーターなどが担当している(亜麻木硅、美橋亜矢子、八剣ヒロキ、イサム田中、有川有など)。
ミッドナイトアニメの二期が始まってからは、毎週水曜に放送された。
ノベライズ
当時に「くりいむレモン」のノベライズを出していた富士見書房より、「レモンエンジェル」の三人を主役にしたノベライズも執筆・発売されていた。
著者は倉田悠子。それぞれのメンバーを主役とした、三冊が発売されている。
(智のハートでノック、えりかのバイバイ・ララバイ、美希のラブ・ラビリンス)
各メンバーのエロシーンも、しっかり描写されている(桜井智が劇中でオナニーして絶頂、他のメンバーと全裸になり風呂でふざけて愛撫しあう、など)。
もう一つのレモンエンジェル
メディアミックスの一環として漫画版が週刊ヤングジャンプで連載された。作者はわたべ淳。
コンセプトはほぼ同じながら、登場キャラは完全にオリジナル。だが、こちらもOVA化されるなど人気が出た。
関連イラスト