概要
CV:及川ひとみ
アダルトアニメ「くりいむレモン」シリーズを代表するヒロインで、知名度の高さからもシリーズ全体のシンボル的存在にあたるキャラクターである。
幼い頃に実母を亡くした後に父が再婚し、義兄と暮らすようになる。
この「お兄ちゃん」とあんなこんな関係を持つに至るという、元祖「亜美ちゃん」ことみんなの「妹キャラ」。
1984年発売の「媚・妹・Baby」でいきなり人気が爆発し、1985年~1986年にかけて「亜美・AGAIN」「亜美・イマージュ ~白い影~」「亜美III」「旅立ち ~亜美・終章~」などの続編が制作された。
あまりの人気加熱に、リスナーを「お兄ちゃん」と呼ぶラジオ番組のパーソナリティまでつとめ、「旅立ち ~亜美・終章~」は一般作として劇場公開までされた。(同時上映は「プロジェクトA子」であった)
その後「くりいむレモン」シリーズは「ポスト亜美」を目指したが、彼女に続く人気キャラクターを生み出せず、結局「亜美・それから」という、アイドルとして活躍中の亜美を描くさらなる続編4部作が1989年~1990年にかけて制作された。
2000年代には実写映画も制作されており、おっさん…かつてのお兄ちゃんたちの青春キャラとして現在も根強い人気を誇る。
人物
「お兄ちゃん」を想い続ける、一途な少女。
家はそれなりに富裕層らしく、育ちも良いお嬢様。実母とは死別し、再婚した母親の連れ子であるヒロシと出会う。
ヒロシの事を恋人として想い、ある時にシャワー中にオナニーして、放尿(または潮吹き)とともに絶頂。
その様子を、覗いていたヒロシに見られ、そのまま自室にて押し倒されて肌を重ねるも、それが義母に見つかり、離れ離れになってしまう。
※ただし、亜美は幼少時にヒロシから、屋外で「パンツを下ろされ、股間を見られ弄られる」という悪戯を受けている。年齢的にかなり幼い時らしく、亜美はシャワー中にその事を思い出し、股間を濡らしてしまっていた。
以後、兄を想い頻繁に自慰を行う様に。
また、「河野」という、くりいむレモンシリーズ最悪のナンパ男に目を付けられる。最初は無理やり抱かれるも、ヒロシに会えない寂しさから、自ら抱かれてしまうように。
ひとりえっちと、意にそぐわぬ男(河野)に抱かれ、淫らに感じてしまう事が多いが、それでもヒロシを強く想っている。
後に、モデルにスカウトされ、プロのモデルとして活動していく。
年齢
本人は高校生のため、年齢はおそらく16~17歳くらいと思われる。
しかし、文庫サイズのフィルムブックでは、「11歳」という記載があった。
当初は「エスカレーション」ともども、性交シーンを中心とした15分程度の作品だった。
が、前半15分の日常シーンを追加し、30分の作品として出すようになったため、「やはりその年齢では色々まずい」と判断され、年齢設定も変更されたものと思われる。
しかしそのせいか、「媚・妹・Baby」劇中の亜美の体つきは、やや幼く胸も小さめである。
「亜美・AGAIN」からプロポーションは改善され、「亜美III」では高校生らしい体型に変更された。
ヒロシ、および家族・知人
亜美の義兄で、亜美の想い人。
亜美の事は、幼い頃から過ごしており、その頃から妹としてのみならず、恋人として見ていた様子。幼い頃に屋外で亜美のパンツを下ろし、股間を見て弄るという悪戯を行っていた。
一作目で、亜美がシャワーを浴びつつ自慰をして絶頂する様子を見て、そのまま襲う様に身体を重ねる。
その様子を母親に見られ、無理やり引き離され英国に留学する事に。「亜美Ⅲ」で再会するが、その時には亜美に別れ話を切り出し、離れてしまう。
後に、「亜美・それから」で、英国人の婚約者・ジャクリーンとともに登場する。
ジャクリーンと別れた後、亜美に遅すぎる告白をするが……。
CV:橋本晃一
「亜美AGAIN」から登場した、女遊びする事で有名なプレイボーイ。一度狙われたらしつこくまとわりつかれるらしい。
家はそれなりに富裕層らしく、飲酒した亜美を部屋に連れ込み、そのまま肌を重ねた。それ以降、亜美に付きまとう。
「亜美・それから」までは、ヒロシ以外で亜美を抱いた唯一の男性。詳細は当該記事参照。
「亜美・それから」にも、芸能プロダクションの社長として登場し、亜美のプロデューサーになる。秘書のユキと愛人関係にあるものの、亜美の事は本気になり、結婚を申し込む。
- 実父
亜美の実の父親。アニメには劇場版のみでの登場で、ノベライズで登場。海外に仕事で赴いている様子で、一時的に帰国した時に、亜美と和食店で一緒に食事をした。
亜美の実母とは死別し、その後に義母と出会い再婚するも、亜美とヒロシの一件から離婚するように。亜美とヒロシに対しては、最初は怒ったものの、後にはそれとなく後押しするように。
離婚は、義母との性格の不一致と、亜美とヒロシを考えての事らしい。
- 実母
アニメ、ノベライズ、ともに登場せず、どのような人物だったかは不明。過去に死別したらしく、亜美もほとんど覚えていない様子。
- 義母
CV:津野田なるみ(「媚・妹・Baby」)、鳳芳野(「旅立ち ~亜美・終章~」、「亜美・それから」)
亜美の義母で、ヒロシの実母。前夫の事は不明(離婚したのか、死別したのかは劇中に説明がない。また、亜美の実父とどう知り合い再婚したのかも不明)。
亜美の事はそれなりに普通に接していた様子で、亜美自身もあまり悪くは言ってはいなかった。
外観は整っているものの、言動はどこか冷たく、思いやりに欠ける性格。ヒロシは亜美との一件より前から、母親の性格にうんざりしていた様子で、実子であってもあまり良い関係では無かった。
後にそのヒロシが亜美と関係を結んだ現場を目の当たりにして、二人を無理やり引き離した。
後年の「亜美・それから」でも登場。海外から帰国したヒロシの電話に出た亜美から、むりやり受話器を取り会話を断ち切り平手打ちしたり、訊ねて来たヒロシに亜美と会わせまいと試みたりと、どこまでも二人を引き離す役割を担っていた。
ノベライズによると、亜美の一件の後に、亜美の実父とも性格の不一致から離婚。ヒロシもまた、この機に父に付いていき離れてしまう。
芸能界、もしくはファッション関係の仕事をしているらしく、亜美が(後のシリーズで)モデルやアイドルになったのを知り、自分に相談もせず勝手に行ったと憤りも感じている。
しかしその根底には、自分から夫も、息子も離れていく事の寂しさも感じていた。そしてヒロシの事を自分なりに考えて、あえて冷たく嫌な母親を演じていた事を、亜美に独白もしている。
- 寺沢今日子
CV:安藤ありさ
亜美の高校の友人。さとみとともに3人でつるんでいる。「亜美AGAIN」から登場。
眼鏡をかけており、一見秀才っぽく見えるが、それはうわべだけらしい(設定画より)。
実際、喫茶店で亜美に避妊具を渡したり、ディスコに連れて行ったりしており、亜美にとっては悪友とも言える存在。
(ディスコには河野が来ていたため、彼と亜美との事は今日子が遠因とも言える)
しかし、亜美の事は友人として想っており、さとみとともに亜美の心の支えであり続けた。
「亜美・それから」にも登場する。
- 工藤さとみ
CV:佐々木菜摘
亜美の友人の一人。今日子とともに三人でつるんでいる。「亜美AGAIN」から登場。
スキンシップが激しく、一人悩む亜美に対し、後ろから抱きついてその胸を揉んでいた(その様子を教師に見られ、何してたのかを聞かれて、不純異性交遊ならぬ、清純同性交遊などと言い訳していた)。
今日子同様に、亜美の事は友人として想っており、河野との事を打ち明けた亜美の唇にキスして、亜美を慰めた(若干レズッ気があるのかもしれない)。
今日子と同じく「亜美・それから」にも登場する。
- 堀今日子
CV:津野田なるみ
「媚・妹・Baby」に登場した、ヒロシと同年代と思しき女子高生。亜美に対しても敬語で話す。ヒロシに想いを寄せているようで、ヒロシ宛のラブレターを亜美に託した(しかし、亜美はこのラブレターをヒロシに渡すことなく、こっそりと破いて捨ててしまった)。
以後は劇中に登場せず、この後にどうなったのかは不明。
関連イラスト
作中のセリフ「亜美、飛んじゃう!」は当時のオタクの間で流行語となった。
なおpixivでは田中圭一によるパロディ絵がめっちゃたくさん投稿されている。