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1期鬼太郎の編集履歴

2018-10-06 14:52:59 バージョン

1期鬼太郎

いっききたろう

ゲゲゲの鬼太郎初のアニメ化作品。白黒作品。またはそれに登場する鬼太郎の愛称。

概要

1968年1月3日から1969年3月30日に放送された、全65話のTVシリーズ。当時はカラーアニメの普及が定着を見せていたが、原作の雰囲気を再現するために意図的に白黒アニメとしての製作が進められた。


記念すべき第1話は「おばけナイター」である。しかし、最初に制作したエピソードは本来おばけナイターではなかったが、「番組のイメージを明るいものにしたい」という理由で、制作された作品の中では一番朗らかな雰囲気を持っていた当該エピソードが選ばれた。


この時期は、原作でもまだ鬼太郎ファミリーが完全には確率していなかったため、レギュラーと言えるのは鬼太郎目玉おやじねずみ男の三名である。砂かけ婆子泣き爺は準レギュラーに近かった。後にヒロインとなる猫娘(CV:山口奈々)は、このシリーズではゲストとして1回(第20話)のみの登場だった。


全話登場は鬼太郎だけで、ねずみ男は第2話から登場し、以降全エピソード出演を果たしている。逆に、目玉おやじは鬼太郎と共に第1話から登場しているが、第7話の「幽霊電車」の回のみ原作に併せて例外的に未登場であった。


原作のえぐい表現などはマイルドに変更されているが、当時の基準の話であり、現代から見れば十分えげつなさはある。放送コードの規制も緩かったために、現代では差別用語と区別されている言葉もたくさん使用されている。


楽曲は、いずみたくによるおどろおどろしい曲調のものが印象的。


レギュラーキャスト


野沢雅子は、この作品で初の主人公役を獲得。自身を語る上で欠かせない「3つの思い入れ深い役柄」の一つに、この鬼太郎をあげている(他の二つは鉄郎悟空)。

メインキャストとなる野沢、田の中勇大塚周夫は元々同じ劇団(「劇団東芸」時代の一時期)の仲間であったため、「劇団の延長」として、役作りにおいてはそれぞれが意見を出し合い、キャラ作りや演技の方向性を固めていったという。

アフレコの前の発声練習も並ではなかったとのこと(野沢曰く「動物園の檻のよう」)。

野沢は「女性の感性で演じてはダメだ」という指摘に応じて演技を修正した。また、田の中が演じる目玉おやじの特徴的な話し方は「目玉が抑揚を持って喋るのはおかしい、棒読みっぽく行くべきだ」という意見から始まったという。ねずみ男は時折オネエ口調でおどけて話すことがあるが、これは台詞の印象を和らげようとするためだった(例えばねずみ男が相手に媚びへつらう時、相手を「お前」と呼ぶより「あなた」という方が通りが良く、腰が低く見える)とのこと。この点、大塚は田の中からいろいろ演技について指摘を受けた。

このように、三名は忌憚なく意見を言い合っていて、大塚は「鬼太郎なら絶対この三人だ」と豪語するほど、掛け合いの手応えを感じていたという。40年後に製作された『墓場鬼太郎』への出演時には、その積み上げてきたものの重さについても語っている。


キャラクターとしての1期鬼太郎

ゲゲゲの鬼太郎

イラスト上で描かれる際は、白黒であることは勿論、墓場を除けば歴代の中で最も背が低く、その点を強調されることが多い。ただし、2期との差は僅か。

この時期は2期よりも少し顔が横に丸っこくなっており、加えて鼻の穴が大きいという特徴がある。


プラモデルをプレゼントされて子供のようにはしゃぐといった一面があるものの、基本的には「少し大人びたところのある不思議な少年」として描かれている。

物腰は原作よりソフトにアレンジされているが、ねずみ男には手厳しい制裁を加えることがある。



余談

  • アニメ化にあたって「ゲゲゲの鬼太郎」と改題された理由は、元々の題名である「墓場の鬼太郎」が、テレビにはそぐわないという判断からである。一般的に改題の際にモチーフにしたのは水木しげるの愛称(「しげる」と言えず「げげる」と言っていたためについた愛称「げげ」から来ているという説)と言われている。ただし、DVD-BOXの特設サイトでは「アニメ前に発表されていたイメージソング(後のOP)の歌詞『ゲゲゲのゲ』から着想を得た」と記されていて、この改題については、長期間どちらが正しいかはハッキリとしなかった。しかし、晩年の水木しげる自身が「イメージソングの基となった原作の虫の鳴き声『ゲゲゲ』も含めて幼少期の渾名『げげ』から来た」と一貫して語るようになったことで決着を見た。
  • 「ゲゲゲの鬼太郎」に決まる前の仮タイトルは、「鬼太郎くん」だった。
  • 東映動画(東映アニメーション)最後の白黒アニメである。厳密に言えばもーれつア太郎が最後であるが、ア太郎は途中でカラーアニメ(白黒は第77回まで)となったため、最後まで白黒アニメで通して終わったのは本作で最後ということになる。
  • 演じた野沢雅子は、当時のアフレコルームがコンクリート剥き出しで殺風景だったこともあり、霊安室のシーンを吹き替えていた時、画面の怖さに本気で絶叫してしまったことがあるという。また、今でもたんたん坊が夢に出てくるほど印象に残っているようで、それに驚いた自分の声で目が覚めることもあるとか。
  • 作風は子供向けを意識してか、悪い妖怪から人間を守る子供向けヒーローアニメになっている。そのため、妖怪を倒してそれで終わりと言うパターンが定番だった。
  • 好評を得た本作は、地方局では70年代のオカルトブームを背景に、続編にあたる2期とともに平日夕方の枠で繰り返し再放送された。直接的なきっかけとしては80年代のカラー版・2期再放送の方が大きかったが、70年代に本作が頻繁に再放送された状況も、後年の3期が制作される原動力の一つとして80年代に繋がる影響を与えている。


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