注意:この項目にはファンタシースターオンライン2・EP5の重大なネタバレが含まれます!
概要
EP5の主な舞台。名前を付けたのはアルマであり、オメガという呼称はオラクル側(プレイヤー側)での呼び名となっている。そのためオメガ側の人間は「オメガ」とは呼称しない。
地球が存在する次元からエーテルがオラクルへと流れ込み、それによってアカシックレコードの見る「夢」が具現化。
【仮面】を奪還しようと奮闘するプレイヤーとマトイの力で消滅寸前まで追い込まれた【深遠なる闇】は、「夢」の存在に気づくと融合を開始。これによって今の形になったのが異世界オメガである。
宇宙の原点に存在するブラックホールの向こうにあり、普通に侵入すると【深遠なる闇】に取り込まれてしまう。そのためアルマとマトイの協力により時間を停止させ、その間に侵入することになる。ちなみに宇宙の原点とは、かつて惑星シオンが在った場所(宇宙が始まった場所)である。
【深遠なる闇】のテレポートに巻き込まれたプレイヤーが見たものは、どこかにありそうでどこにも存在しない、剣と魔法が世を動かす中世風の世界だった。
プレイヤーはその後アルマの力によりアークスシップに戻されたが、オメガ(アルマの付けた仮称)の外殻であるブラックホールの肥大化は異常で、あっという間に全宇宙を呑み込んでしまいかねない。その様子は計器には認識できるが、どうにか出来るのはアルマを認識出来る=シオンと繋がりのあるシャオ・シエラ・マトイ、そしてプレイヤーだけ。
かくして、プレイヤーはオメガに赴き、事態を収拾する(世界を救う)べく奮闘することとなった。
後に地球でもブラックホールが計測されたことが、オークゥやアラトロンの調査によって判明した。
アルマの言うことにゃ
言ってみれば「アカシックレコードの見る夢」。「記憶を整理するための行為(アルマ談)」。
人間も夢を見るし、夢の内容は割と脈絡がなくて目が覚めても意外と覚えていないもの。
だから、中がどうなっているかとかは一切不明、ぶっつけ本番でどうにかするしかない。
オラクルとの関係
アカシックレコードの記憶からあらゆる人間が再現されているが、その中にはオラクルで死亡した者もいる。
例えば、ルーサーがハリエットの兄だったり、既に亡くなっているメルフォンシーナが存命しているなど、オラクルではあり得ないことである。
その一方で、シオンのモデルとなったフォトナーであるクラリッサやフォトナーのモルモットとして研究されていたフローが再現されており、フォトナーの過去にも関係しているようだが…
ちなみにEP5のキーワードの一つは「転生」。なので異世界オメガではオラクルで退場した者たちが多く登場する。
またストーリーにおいても「オラクルの歴史」を何かしらの形で再現したシーンが多数登場する。特にEP3のオマージュ的な内容が多め。
オメガファルス
【深遠なる闇】の影響か、オメガの国々にダークファルスの強化完全体である「オメガファルス」が出現する。略称は「OF」。
現時点では、【巨躯】、【敗者】、【若人】、【双子】の4体が登場している。ただし「オメガファルス」と呼称されるのは完全体のみなので、【敗者】と【若人】のみがそう呼ばれる。
キーワード
マナ
RPGでは「大地の気」としてお馴染みの物質。ここオメガでは、オラクル世界のフォトンや地球世界のエーテルに非常に近いものという扱い。魔術のエネルギーとなるが、オメガの人たちにはアークスのように直接武器に込めて使うやり方は出来ない。
エフィメラ
数十年前(オメガ内経過時間)から世界中に無尽蔵に咲くようになった花。見た目はバラに似ているが棘はなく、紫に妖しく光る花だけを咲かせ枯れずにい続ける。魔術の触媒として非常に優れていることがオメガ内各国に知れ渡り、オメガ世界の魔術を劇的に発展させた。
その正体はダーカー因子。強力な魔術を顕現させる替わりに使用者の精神を徐々に蝕んでいき、人間不信・独断専行などの負の感情が露わになり、他者に対して攻撃的な人格に豹変していく。オメガ世界の構築に深遠なる闇が深く関わっている以上、当然の話ではある。
魔物種
エフィメラを用いた召喚術によって出現するエネミー。
ゴブリンやオークなど、RPGにはよく登場する魔物が多い。
召喚される際の紋章は召喚する国によって異なる。
魔神城
エフィメラ魔術の一つの成果。召喚するとその地のマナとエフィメラを食い尽くし、誰にも破れない魔神結界を構築した上でその背後に砦として出現。その後もマナを食らいつつ魔物を無尽蔵に産み出し、その物量で周囲を制圧していく。自身も機動力こそ無いものの強力な戦闘能力を持つ。特に凶悪なのが魔神結界の存在であり、これを攻略しなければ魔神城を叩くことができず、無尽蔵に出現し続ける魔物種を止めることができなくなる。
- 魔神城・ランザーバレス
- 魔神城・ギャスルドール
- 魔神城・ミシルガスード
- 魔神城・バスターバレス
破界塔(バスタータワー)
プレイヤーの所属する陣営・クエント国が産み出した対魔神城用の攻城兵器。マナを集約し、魔神結界を破壊できる武器・破界鎚(バスターパイル)を召喚させる。クエント国最高クラスのマナの使い手である王女ハリエットをもってしても幻影としてしか顕現させられなかったが、プレイヤー=守護輝士の魂の力添えにより召喚が安定。その後シエラ達の解析により再現方法を確立。以降はシエラが破界塔を再現する形で使用し、魔神城攻略の道がひらけた。
紅き邪竜
かつてこの世界を滅ぼそうとした伝説の紅き邪竜。
剣の巫女アリサの祖先によって封印されたが…
オメガの4大国家
魔導国クエント
プレイヤーが最初に訪れることになる国家。
エフィメラを用いた召喚術に長けている。ルーサーによると、何者かによって魔神城の召喚技術が流出させられてしまったらしいが…
かつて先王が宰相ルツが引き起こしたクーデターで死亡したため、現在は先王の娘である王女ハリエットが女王として国を治めている。
ヴェルン皇国
クエントの北方に位置する国家。
エフィメラを用いた肉体の強化である魔人化に長けている。
代々の皇帝は最も強い者が選ばれており、現在は皇帝シュレッガーが頂点に立っている。
また、皇帝には弟のエルミルがいる。
神国エピック
クエントの南方に位置する国家。神を崇拝する修行僧たちの国。
エフィメラを用いた心を操る「心操の秘薬」の精製に長けている。(効果が切れた後に廃人になる者が続出したため今では禁止されている)。
現在は先代女王の娘神王マルガレータが国を治めている。
イス=アルス通商連合国
クエントの東方に位置する国家。商人たちが集った結果、誕生した。
エフィメラを用いた増殖魔術に長けている。
筆頭象徴にはフロー・アルルカン・デ・イス=アルスが選ばれている。
幻惑の森
クエントとヴェルンの国境付近に突如出現した森。
2018年1月10日から2月27日まで「逢魔に誘う幻惑の森」という期間限定クエストで初めて実装され、2018年5月9日にフリーフィールドとして実装された。
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ネタバレ
※以下はファンタシースターオンライン・エピソード5における重大なネタバレが含まれます!
ネタバレ
前述の通り、オメガのストーリーはオラクルの歴史を何かしらの形で再現したものが殆ど。
第二章に出てくる魔人兵はヴェルン国民を人体実験で改造し、身体能力を強化させた存在であるが、これはアークスの成り立ちと殆ど同じもの。フォトナーは各惑星から原住民たちを拉致・改造し、フォトンを扱う能力を後天的に持たせた。この改造された原住民がヒューマンの始祖である。この所業は劇中では語られず、EP3設定資料集に記載されている。
また【巨躯】の力を扱う皇帝シュレッガーとの戦いも40年前の戦争こと「巨躯戦争」の再現に近いと言える。
紅き邪竜については詳細は不明だが、オラクルで近い存在は、
〔……失礼〕〔アークスは〕
〔この地を〕〔火山洞窟と呼ぶな〕
〔我らに〕〔伝わる伝承だ〕
〔磁獄龍カッシーナ〕〔住まう場所〕
〔すなわち〕〔この場であると〕
〔罪深きものの〕〔所在地〕
この磁獄龍カッシーナが該当するのかもしれない。
第三章はEP2終盤のストーリー「再誕の日」の再現になる。かつてルーサーはシオンを取り込むことで全知を掴もうとし、オメガの【敗者】もまたハリエットを生贄にすることでアカシックレコードを呼び出す遡行召喚を執り行おうとしていた。その末路もほぼ同じである。
第四章は10年前の戦いの再現に当たる。コミカライズ版ではメルフォンシーナとマトイが協力して【若人】と戦うというものになっており、EP5ではプレイヤーとハリエットが10年前の【若人】と戦った。場所は異なるがエピックは砂漠であり、これは惑星リリーパを意識したのだろう。
第五章はEP3終盤のストーリーの再現。【双子】によって黒の民が全滅したのと同じようにイス=アルス国民も殆どが虐殺されている。プレイヤーを罠に掛けて呼び出すという展開も同上。展開は異なるがフローを救うためにクラリッサごとコートエッジで貫くというのもEP3最終盤のものである。
オメガの正体
実は【深遠なる闇】がオメガと融合したのではなく、全知存在と一体化した【深遠なる闇】の一部としてオメガが表出していた。つまりオメガそのものが【深遠なる闇】である。シャオが【仮面】の正確な反応を掴めなかったのも当然のことだったのだ。
オメガの神
実はオメガには本当に「神」たる存在がいる。それが砂漠の神国エピックが崇拝する「神」であり、初代クラリスクレイス(アルマの別人格)であった。アルマにフォトンを与えて肉体を構築した後、初代クラリスクレイスは全知存在に溶け込み「神」となっていたのだった。マルガレータが扱う「神」の力とは、彼女から借り受けたものであった。