概要
エジプト神話に登場する女神。「イシス」はギリシャ語読みで、古代エジプト語では「アセト」と呼び、その名は「王座」を意味する。
地神ゲブと天空女神ヌトの間に産まれた子供の一柱で、兄オシリスの妻となるが、権力の座を狙った弟セトによってオシリスが殺害されると、分断された遺体を回収し復活させて息子ホルスを身籠り、ホルス誕生後は彼に王座を継がせるためにあらゆる手を駆使する。
まさに母親の鑑。
ゲブではなく太陽神ラーを父親とする説もあるが、このラーに毒蛇をけしかけ噛ませた上で彼の「秘密の名」を明かす事を条件に解毒剤を与えた神話もある。
古代エジプトにおいて名前は神秘的意義を持ち、秘密の名を知られたラーはイシスにその権能を取られてしまう。
秘密の名は魔術においても重要な位置を占め、このエピソードはイシスの「魔術の女神」としての側面を示すものである。
エジプトがローマ帝国に飲み込まれたあとはローマ人からも崇められ、一説には幼ホルスを抱くイシスの姿がキリストの聖母子の原型になったとも言われている。
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「イシス」と名の付くキャラクター
エジプト神話のイシスをモチーフとしたもの
人間と異なる異形の存在の総称「悪魔」のうちの一種、もしくは人間の心の底に潜むもう一人の自分が実体化した姿である「ペルソナ」として、シリーズ全般において多く登場する。褐色の肌に翼のような袖を持つ姿であることが多い。
ペルソナ3では固有ペルソナとして登場。岳羽ゆかりの決意で初期ペルソナであるイオが進化した姿。
- 『パズル&ドラゴンズ』のイシス
エジプト神モンスター。詳細はイシス(パズドラ)の項を参照。
エジプト神話との関連が無い(もしくは薄い)もの
- 『Z.O.E dorores i』のイシス
詳細はドロレスの項を参照。
- 『エミルクロニクルオンライン』のイシス
異世界からの来訪者である神魔の一人。エジプト神話のバックボーンはほぼ語られず、作品内オリジナルの要素が強い。詳細はイシス(ECO)の項を参照。
- 『ラグナロクオンライン』のイシス
ピラミッドから連想されたネーミングと思われ、神話との関連は見当たらない。
その衝撃的な容姿から、モンスターであるにも関わらず作中での人気が高い。
後にモンスターをペットにできるシステムが追加され、その手のプレイヤーは更に深みへと嵌っていくこととなる。