第二一駆逐隊

だいにじゅういちくちくたい

第二一駆逐隊とは、太平洋戦争期に存在していた帝国海軍の駆逐隊である。

概要

開戦時には初春型駆逐艦の1〜4番艦によって構成されていた駆逐隊。

開戦時は第一艦隊第一水雷戦隊に所属していたのだが、航続距離が短かかったために機動部隊や水上部隊に加えられることもなく内海で待機していた。

開戦直後はケンダリー等の南方攻略戦に、1943年末まではアリューシャン方面での作戦に参加、1944年以降は南方・フィリピン方面での護衛・輸送任務に従事。

さらには坊ノ岬沖海戦にも参加してるなど、かなり長い間存在していた駆逐隊だった。

初春、子日、若葉、初霜によって当初は構成されていたが、子日戦没後の42年の一時期、吹雪型の薄雲が軍隊区分で所属していたこともあった。(当時の薄雲の正式な所属は「第五艦隊付」。21駆(軍隊区分)編入前は6駆に軍隊区分で編入されていた。正式には43年4月の異動で9駆に編入されている)

レイテ沖海戦で姉妹艦を全て失った初霜の21駆に白露型の時雨が編入された(時雨は戦没するまで別行動となっており、隊として行動する機会はなかった)。

北号作戦発動時に夕雲型駆逐艦最後の生き残りの朝霜が、坊ノ岬沖海戦を控えた最後の編成替えで7駆より朝潮型の最後の生き残りの霞が編入され、坊ノ岬沖海戦に臨んだ。

坊ノ岬沖海戦後、最後の所属艦となった初霜が第十七駆逐隊に編入され、第二一駆逐隊は解散となった。

朝霜以外は最初期から実装されているコモン艦であり、ゲーム序盤から入手する事ができる。

初春・子日は天龍や龍田と、若葉・初霜はあの第六駆逐隊と同じ絵師が担当してるのだが、彼女らと比べると残念ながら知名度は低め。

サービス開始から関連した更新が無く長らく不遇だったが、2014年10月に初春改二が実装、しばらくしてその初春と子日に追加ボイスが実装され、翌2015年1月には初霜改二の実装、さらに編成任務と出撃任務が追加されるなど、待遇もよくなってきている。

2015年最初のイベントとなった「迎撃!トラック泊地強襲」の開始とともに朝霜が実装され、第二一駆逐隊に「内令」の『駆逐隊編成』によって所属した事のある駆逐艦は全て実装された。

現状、改初春型の有明、夕暮が未実装であるため初春型四隻の集合は初春型の括りであることが多く、二一駆というと、菊水作戦時の朝霜(司令座乗)、初霜、霞を指すことのほうが多いかもしれない。

15年実装の初霜改二、15年2月実装の朝霜改及び16年1月実装の霞改二乙は坊ノ岬沖組共通のアシンメトリー、鉢巻を装備している。

(17駆の雪風及び浜風、41駆の涼月※(新編時は61駆)にはこの特徴は実装されていない。また、涼月の僚艦冬月は艦これでは未実装のままである。)

※ただし、ペンネントが白色になっており、鉢巻を意匠に取り入れたものかもしれない。

長らく時報を持つ艦娘が編入艦の時雨のみであったため、隊の生活の様子を窺い知ることはできなかったが、2018年1月17日に初春に、同年2月5日に初霜に、それぞれ時報が追加された。

それによると、隊の烹炊担当は専ら初霜が担当しており、昼は戦闘糧食（要はおむすび）、夜は夕食膳が用意されている模様。(初春が秘書艦の時、朝食は提督に作らせるが、初霜が秘書艦の場合、彼女が朝食も作る。ついでに、昼食の握り飯も朝に調理する。)

また、初霜の時報では、彼女が当駆逐隊最後の１隻になったあとに関わりのある朝霜・大淀・伊勢・日向・矢矧への言及がある。

初春は、夜戦よりも対潜・対空戦闘が肝要と述べているが、隊史を紐解けば子日（と時雨）を潜水艦の雷撃で、残余の艦は対空戦闘で喪っていることを踏まえると・・・。