概要
第15話に登場。
宇宙星空連合に属さない星で、星全体がまるでラスベガスの様な歓楽街となっており、まさしく不夜城の様相を呈している。この星の社会は金だけが全てであり、滅亡した星から奪われた宝がオークションに出品されたり、宇宙マフィアのドンが大手を振って闊歩したりする、宇宙でも危険な無法地帯である。
連合に参加していないだけあって宇宙法に縛られていないようで、地球人であるひかる達がマオの計らいでオークションに参加したことも咎められることはなかった。
(地球人が宇宙文明のオーバーテクノロジーを競り落とす可能性を作ることは宇宙法視点ではまず認められないはず)
なおここで流通する通貨「キラン」は相場が日本円とほぼ同じである。もちろん両替はまず不可能だろうが……。
登場した主な宇宙人
宇宙一の大富豪とされる竜人型の宇宙人。新幹線の様な長いリムジンに乗る程の金持ちで、如何にも裕福な家柄の気障で鼻持ちならないドラ息子。悪人ではないが、オークションでまどかと競った時には「ドラゴン家のモットーであるレディーファーストを忘れていた」との口実で彼女にペンを譲り、自らの面目を保って安堵するなど、少々ずるいところもある。
ドラムスが今回のオークションの余興の為に呼んだ宇宙アイドル。彗星の如く現れ、出した曲は天文学的大ヒットを飛ばす程の人気者。然してその正体こそ、全宇宙を股にかける怪盗ブルーキャットであった。
- ドン・オクトー(CV:塾一久)
宇宙マフィアのドンの蛸型宇宙人。プリンセススターカラーペンが出品された際にドラムスが興味無しの姿勢を見せた事に乗じて8億キランの額を提示したが、直後にドラムスが提示した9億キランであっさり一蹴されてしまう。
8億キランを提示した際、自身がタコ型宇宙人でありながら「もってけこのタコ!」なる迷台詞を吐いている。
- シタコ・エーテル(CV:斉藤貴美子)
宇宙美食評論家。宇宙の美味を味わい尽くしたグルメを自称する宇宙人のおばさん。セレブしか入れないオークションに参加している程度に家は裕福な様だ。ペンを競り落とす為にまどかが提示したドーナツを試食し、その味には10億キランの価値があると評した。
- 司会者(CV:前田剛)
オークションの司会進行を担当した昆虫型宇宙人。開催前の余興としてマオによるコンサートで場を盛り上げる役目を担った。外見はポケモンのビブラーバにどことなく似ている。
オークションの出品物
- 惑星レインボーのネックレス
星の民が原因不明の石化現象で石になって滅んでしまい、2度と作られる事が無いとされるネックレス。ドラムスが1億キランで落札。
- アバレザウルスの化石
惑星ダイナソーに生息していた恐竜の頭部の化石。ドラムスが5000万キランで落札。名前はどこかで聞いたような気がしなくもない。
- スペースクラインの壺
青くねじれたクラインの壺。ドラムスが3億キランで落札。
- いて座のプリンセススターカラーペン
とある宇宙人から当オークションが買い叩いて出品。全て揃うとどんな願いでも叶うと言う噂が実しやかに流れていた。プリキュア達はこれを手に入れる為に悪戦苦闘する事となる。
他にも名称不明だが「柄に目玉の有る宝剣」や「額縁から絵の具の飛び出た絵画」と言った物まで出品されており、何れもドラムスが落札している。
15話の本編全体がさながら快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーを思わせる雰囲気であった手前、出品物もまたルパンコレクションを思わせる物ばかりである。
劇中
15話
いて座のスターカラーペンの反応を辿ってひかる達はゼニー星を訪問。どうやらペンはこの星のオークション会場に有るらしいが、セレブでないひかる達は会場の入り口に立つ守衛によって門前払いされてしまう。そこへ新幹線の様な長いリムジンに乗ってドラムスが現れ、彼に呼ばれて宇宙アイドルのマオも登場。彼女のファンであるプルンスの存在を受け、マオはひかる達をオークション会場に招き入れる。
マオのコンサートを余興に始まったオークションはドラムスの一人勝ちが続き、出品物も残す所1つとなった。だが、最後の出品物こそひかる達が探していたスターカラーペンだと知り、プリキュア陣営はショックを隠し切れない。
12本すべて集めるとどんな願いでも叶うと言う噂が実しやかに流れている事を司会者は説明するが、金の力で欲しい物は全て手に入れられると豪語するドラムスは、先程と打って変わって興味無しの姿勢を見せる。この機に乗じてドン・オクトーが全財産の8億キランを提示するが、突然ドラムスが「トイレの照明が切れたのでライトの代わりに使えそうだ」などと取って付けた理由と共に9億キランを提示。嫌がらせ同然に提示された金額に誰も太刀打ち出来る者はおらず、このままペンがドラムスに落札されそうになるが、そこへまどかがドーナツをキランの代わりに提示し、宇宙料理評論家のシタコ・エーテルが試食によって10億キランの価値が有るとして、まどかはドラムス相手に競り合いを展開。だがドーナツは7つしか無く70億キラン以上の提示は出来ない。だが、まどかのポーカーフェイスとドラムスの自己保身が働いた事により、勝負はドラムスが降りる形でひかる達にペンは落札となった。
だが直後に怪盗ブルーキャットが現れ、会場の出品物と共にペンが奪われてしまう事件が発生。ペンダントの反応を追って会場の屋根に上へひかる達が向かうと、何故かそこにいたのはマオだった。何と彼女こそが宇宙怪盗ブルーキャットであり、ひかる達がプリキュアと知ってペンごとオークションの品を奪う為に利用したのであった。
そこへ突然アイワーンがドラムスをノットリガーに変えて乱入した為、事態はプリキュアとブルーキャットとノットレイダーの三つ巴の争いに発展。他の3人がノットリガーを相手取る中、キュアセレーネは単身ブルーキャットからペンを奪い返そうと攻防を繰り広げる。だが、ノットリガーの妨害が入った為にブルーキャットは予定変更とセレーネにペンを譲渡。いて座のセレーネアローから続くサザンクロスショットでノットリガーを浄化するプリキュアに対し、ブルーキャットは「ペンは預けておく」と言い残して退散。いて座のプリンセスも無事復活し、こうして残るスタープリンセスも半分となる。
だが、何故ブルーキャットはひかる達がプリキュアだと知っていたのか?アイワーンの存在も何故知っていたのか?そして今回、アイワーンの傍らにいる筈のバケニャーンは何故不在だったのか?
多くの謎を残したまま、ひかる達は帰還の途に就くのであった。
17話
おとめ座のスターカラーペンを求めて再びひかる達はこの星を訪問。ブルーキャットの手引きでドラムスの屋敷に有ると言うペンを盗み出そうと言うのだが果たして――――?