星空界
ほしぞらかい
地球から遠く離れたところにある、スターパレスが存在する宙域。
第6話でプルンスが「星空界は遠すぎて光は地球に届かない」と発言していることから、地球から見た「観測可能な宇宙」よりも外側にある宙域である。
つまり地球からは光速でも決して辿り着くことができないほどの距離にある。星空界では光速を超える高度なワープ航法が普及しているが、それを使っても銀河系と星空界との行き来には10年はかかると作中で明言されている。しかし、宇宙妖精フワが開く転移ゲートならば1日もかけずに行き来ができる。
また、本作の敵組織であるノットレイダーもフワと同じくらいに高性能な転移ゲートを開くことができる。
星空界はメンフィスデザインな色とりどりのオブジェが天体として浮遊するカラフルポップな宙域で、地球人にとっての「観測可能な宇宙」とは全く異なる風景が広がっている。
プリキュアの変身バンクによくあるカラフルでキラキラした背景そのものが広がっている空間といえばわかりやすいかもしれない。
ただし、星空界でも「宇宙空間は真空で無重力なため生身で放り出されると危険」ということが作中で示されているため、基本的な物理法則は我々の銀河系と変わらないようだ。
でもなぜか空気は凍らない。
多くの星々に様々な星人たちが住み着いており、政治・経済・文化などは星ごとに異なる。
星空界の中でも聖域スターパレスは特別な場所であり、そこには宇宙を守護する超常存在であるスタープリンセスが鎮座し、プリンセスに仕えるフワやプルンスは「宇宙妖精」と呼ばれている。その一方で、星空界の他の惑星に住んでいるものたちは単に「宇宙人」とされている。
これはつまり、スターパレスは従来のシリーズでいう妖精界のような「夢とか希望とかのわかりやすいポジティブな概念を象徴するような国」であるにしても、星空界そのものは理不尽も不幸も当たり前に存在する現実的な世界であるということを示している。各惑星ごとの住人たちの価値観も多種多様で、地球人にとっては馴染みにくい場合も多々ある。
なお、スターパレスは星空界の聖域とされているが、この宙域を統治している訳ではない。星空界の各惑星はそれぞれ自治がなされている。
星同士は交流も活発であり、宇宙星空連合なる緩やかな同盟も存在する。ただし、連合に属さない星もまたある。また、地球の近くには連合の支部である「天の川ステーション」がある。
冒険の舞台となった星
宇宙平和の要とも言うべき十二星座のスタープリンセス達が鎮座する聖域。ノットレイダーの襲撃に遭って彼女達はスターカラーペンとなり、宇宙中に散らばってしまう。
プリンセスを復活させるたびにプリキュア達はフワの力でここに転移し謁見するので、登場機会は最も多い。
ララの故郷の惑星。非常に科学が発達した星であり、高度なAIによって快適な生活が保障されたユートピアだが、同時に社会全体がAIへ依存している兆候も垣間見える。
サマーンの名前自体は第1話から出ていたが、本編29〜30話でプリキュア達がここを訪れたことでようやく詳細が明かされた。
8話で登場した骨の惑星。犬っぽい毛深い民族が住む。てんびん座のプリンセスのペンがこの星に流れ着き、原住民達はそれを聖なる骨として崇めていた。
10話で登場した鉱物の惑星。この星の重力は地球の2倍であり、それに加えて灼熱の日差しや極寒の吹雪と言う具合に気候の変化が激しい。この星に生きる者は動物も植物も知的生物も過酷な環境に適応するために独自の進化を遂げている。
15話と17話に登場したカジノの星。宇宙星空連合に非加盟の星であり、金が全ての危険な無法地帯となっている。そんな背景も手伝って宇宙人もセレブからマフィアのドン、果ては宇宙アイドルや宇宙料理評論家と、社会の裏表問わず富、名声を築き上げた者達が多く出入りする。
ユニ(ブルーキャット)の故郷の惑星。エネルギー結晶体「レインボー鉱石」の産出地であり、それを加工した宝飾品を作り出す工匠の星として知られていたが、原因不明の現象によって突如として人間達が石化した為に星全体が滅んだ。民が滅ぶと共に、この星の貴重な宝飾品の数々が盗まれて宇宙中に出回ってしまった。
19〜21話の舞台となり、キュアコスモの覚醒が描かれた舞台でもある。
そして最終回、漸くオリーフィオを含めて全ての民が元通りになった模様。
24話に登場した雪と氷の星で惑星その物が巨大な雪だるまの形をしている。みずがめ座のペンがこの星に流れ着き、雪だるまの原住民に拾われていた。
巨大な水の雫の様な形をした海の星。ひかる達が惑星サマーンへ向かう道中、ショウフワックセイに着陸した時に居合わせたヤンヤンの故郷である。
この星にはプラズマ星から来た名うてのロケット職人が彼女の近所に住んでおり、故障したロケットの修理の為にひかる達一行はこの星を尋ねる事となる(27〜28話)。
38話に登場した占いが盛んな星。水晶玉の中に目が刻まれたような独特の外観を持つ惑星で、その周囲を多重構造の輪が取り巻いている。
トゥインクルイマジネーションの手がかりを掴むため、プリキュア達はユニの知人である盲目の占星術師ハッケニャーンを訪ね、この星を訪れる。
43話の舞台となる惑星で、星空界でも最も科学技術が発達している。住民もノットレイダーのテンジョウに似ているが、それもその筈彼女はこの星の出身である。
グーテン星人はプライドが高く上から目線な気質の持ち主で、何より鼻が高い事が何よりのステータスだと言う価値観を抱いており、逆に鼻が低いか持たない者を半ば蔑みながら憐れむと言う差別意識が見え隠れしている為、そうした者にとってこの星の社会環境は非常に生き辛い。
本編ではトッパー達連合がワープホールのデータからノットレイダーのアジトを割り出す過程の中で特定され、其処からプリキュア達が赴く事となる。
その他の星
地表がフワッと柔らかい小惑星。26話で登場。
ララが惑星サマーンに帰還するのを同行し、昨夜のひかるとの惑星サマーンのことで興奮をして夜更かしたフワがワープに失敗しこの小惑星に墜落するが、柔らかい地表のおかげでダメージはなかった。
すぐに出発したためここで冒険はしていないが、遭難していたヤンヤンが密航してきたことで物語に影響を与えている。
星空界のシータ358系にある恒星で、一言で言えば「お花の形をしている太陽」。26話で登場。
上記のショウフワックセイはこの太陽系に属している。
星空界に宙域に存在するポップコーンの形をした小惑星。26話で登場。
某桃球達の住む惑星と全く同じ名前だが特に関係はない。
他にも星自体の形は明らかになっていないが火の星であるプラズマ星や、嘗てユニがマオとして野外フェスを行った惑星ゼッケインと言う星が景色として登場している。