CV:上田燿司
概要
ユニの知り合いで、占いが盛んな星・ウラナイン星で占星術師を営んでいる老人。ユニ曰く「宇宙一の占い師」ということだが、飄々とした性格なためそういう神秘性はあまり感じられない。
猫獣人型の異星人だが、レインボー星人ではない。
まったく情報がないトゥインクルイマジネーションの手がかりを掴むためにはもはや占いでも頼るしかないとして、第38話でプリキュア一行が彼を訪ねに行った。
容姿はバケニャーンがそのまま歳をとったかのような風貌であり(理由は後述)、声質もそっくりであった。老齢のためか登場時点では盲目になっており、目が見えない代わりに心の目で星読みをすると自称している。
もっとも初登場時は「お前が何を求めているかは心の目で全てお見通し」と明後日の方向に向かって喋るというお約束のボケをかましており、ひかる達のハッケニャーンへの第一印象は残念なおじいちゃんという感じであった。
星読みの占い師といっても自身が直接夜空を観測するのではなく、占いを望む客に星空を見てもらい、何を感じたかを聞き取り、それを元に現状と打開策を探るスタイル。どちらかといえばカウンセラーじみている。
彼によれば、かつて惑星レインボーを元に戻す手がかりとしてユニに教えた『運命の星』を、ユニは既に見つけているというのだが…
ユニとの関係
ユニとハッケニャーンが出会ったのはレインボー星が滅んでしばらく経っての頃で、ウラナイン星に「猫型の獣人」がいるという噂を聞きつけてユニはハッケニャーンに会いに行ったのがきっかけ。自分の店にユニが現れたとき開口一番「レインボー星人でなくて残念だったな」と述べており、盲目の彼が「心の目」で相手を見ているというのはウソではないことが証明されている。
これも何かの縁ということでハッケニャーンはユニに星空を見せ彼女を占う。ハッケニャーンはユニの心の中に憎しみと悲しみが巣食っていることを見透かした上で、それを肯定も否定もしなかった。
そして、星空界よりもはるかに遠いどこかにユニを導く『運命の星』があり、それを見いだせれば惑星レインボーを元に戻すことにつながるとの予言を示した。
と、ここまでなら格好いい感じなのだが、ハッケニャーンはあくまで商売でやっているのでユニに占いの代金を要求。当時のユニは命からがら母星から脱出した身であり、手持ちがなく困り果てる。
するとハッケニャーンは「ならばお代の代わりに、目の見えない私に代わってその目で広い宇宙を見てほしい」と頼んだのであった。
ユニがアイワーンに近づく際にバケニャーンとしてわざわざハッケニャーンの若いころに変装したのも、ユニなりにハッケニャーンの思いを汲んだためと思われる。バケニャーンの名前はアイワーンに名前を問われた時に咄嗟に名乗った名前だった。
そしてユニはノットレイダーの尖兵という形ではあるがアイワーンとともに宇宙の様々な場所を旅することとなり、ハッケニャーンにできなかった「自らの目で広い宇宙を見る」という願いをバケニャーンとして代わりに叶えたのである。
そしてユニはやがてひかるたちと出会い、一緒に地球という遠い星でトゥインクルイマジネーションを無自覚に育てていくこととなる。
地球とそこの仲間こそが『運命の星』だったのだ。