「信じられないほどの上玉だ 久々に血が騒ぐぜ」
概要
『HUNTER×HUNTER』に登場する、天空闘技場のエレベーターガールや同200階スタッフと並んで有名なモブ。
ベレー帽をかぶり黒いブーツを履いた胡散臭い外見の男性で、持って回ったような喋り方が特徴的な殺し屋。実力は高く、クラピカによればさすがにゾルディック家には劣るものの、他の殺し屋たちとは頭一つ抜けた場数を踏んでいると推察されていた。
実際、表社会では知られていないはずの念能力を会得している。
本人曰く重度の殺人嗜好症。
幻影旅団によるオークション荒らしで陰獣が全滅したことにより、ゼノ&シルバ親子ともどもマフィアに招聘され、監視に当たる。その最中、行方をくらましていたノストラードファミリーの女占い師ネオン=ノストラード(頭目の愛娘で最大の金づる)が急に気を失い、医務室に搬送された映像を見た彼は、ネオンの隣にいた男性(幻影旅団団長クロロ=ルシルフルの変装)が不審な動きをしたのを見抜き、映像を巻き戻しスロー再生するように指示。
彼の見立て通り、クロロは居合抜きの如き速度でネオンの首筋に手刀を叩き込み、周囲の監視員に気づかれることの無いままマンマと中枢に辿り着いていたのだ。
それを知った彼は
「おそろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね」
と胸中で一人ごち、クロロとの対決に赴く。
ビルの中に漂う血の匂いを察知し、「団長の手刀を見逃さなかった人」はクロロの潜む高層へとたどり着く。そこで「団長の手刀を見逃さなかった人」は死体に身を隠していたクロロ相手にナイフを投擲し、「同類同志仲良くやり合おうじゃない」と戦いを挑んだ。
しかし「団長の手刀を見逃さなかった人」の活躍はそこまでで、次の回ではいきなりクロロの作り出した念魚「密室遊魚」に体中を貪り食われてズタズタにされ「なぜ オレは まだ生きてるんだ!?」とヤケクソのように笑っていた。
念魚によって痛覚と出血を遮断され、生きながらにして貪り食われた「団長の手刀を見逃さなかった人」だったが、団員たちの大暴れを目にして計画の成功を悟ったクロロにより密室遊魚は消され、直後に全身から血を噴き出して爆裂死するのだった。
能力
クロロとの戦いでオーラを纏っているため、「纏」は使えるようだが、練や発に関しては全くの未知数。
戦闘にはナイフを使うようで、技量自体もクロロがタイマンを張った以上、体力に雲泥の差があるとは思えない。おそらく当時のゴンやキルア、陰獣にやや劣るくらいの実力なのではなかろうか。今更こんなキャラをどうフォローしようが遅いが。
余談
「オレでなきゃ見逃しちゃうね」と発言している彼だが、リアルタイムの光景ではなく、監視カメラで撮影された動画なので、正直なところ、一般人でもコマ送りすれば確認は可能ではないかというツッコミがある。
また、監視カメラは基本的に容量などの問題で低フレームレートや低画質で撮影されている事が多い。
もし作中の監視カメラの性能が現実級ならば、かなりカクカクした動画なので、スロー再生などしなくても見つかる、または撮影できずのどちらかになる。
ただし、新旧アニメ版の描写では非常に滑らかに動いているので、容量の問題などは考慮せず、スロー再生しないと知覚できないと考えると、おそらく60fpsなど目ではない、非常に高いフレームレートで撮影されていると思われる。
このように無駄に突き詰めて考えると、本当にすごいのは団長の手刀を見逃さなかった人ではなく、監視カメラの性能ではないのだろうか。
監視カメラ「恐ろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね」
関連項目
ジョネス:似たような部類。所詮アマチュアだろうけど