概要
痛みを感じる感覚の事である。
痛覚は皮膚の感覚の中で「痛点」と呼ばれる神経が埋め込まれている場所の真上で感じる。そのため、皮膚の上には痛点が全然なく、まったく痛みを感じない部分も(ホントに点だが)ある。脊髄に痛みの信号が伝わり、最終的に脳の頭頂葉の中にある大脳皮質で判断する仕組みになっている。
無ければ便利なようにも思える(事実、特殊な病気や障害、あるいは遺伝子の突然変異、精神疾患などにより「痛みを感じない」体質の人間はごく稀だが実在する)が、痛覚や熱さ寒さを感じることは、言い換えれば体に危険が迫っているシグナル(つまり危険信号)であるため、痛みが存在しなければどんな重傷を負っても死ぬまで気が付かず、同様に病気になっても手遅れになるまで放置してしまいかねない。
ちなみに「痒み」は痛点を小さく刺激した場合に起こる現象であり、「辛味」は口の中の粘膜の痛点を刺激することで発生する感覚(味覚ではない)である。
麻酔や鎮痛剤(痛み止め)で一時的に痛みを止めることはできるが、単純にそれだけでは治癒に繋がるものではない。
患部と原因が異なる場合
目に見えない内側の筋肉や関節が痛んだり辛い場合、痛みを発している患部ではなく、それらは緊密に繋がっているため、隣接した部分、支えている/関連している部分の異常や極度の疲労が原因である場合も。
症状の原因に心当たりがない、長く続いて治らない、悪化の一途を辿る場合は医師の診断を受ける事が望ましい。
関連項目
ヘソリンスタンド:痛覚について考えさせられるもの