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モササウルスの編集履歴

2019-06-03 23:26:48 バージョン

モササウルス

もささうるす

恐竜時代の史上最強の海棲爬虫類のひとつ。白亜紀の食物連鎖の頂点。最初に研究された古生物のひとつでもある。

概要

陸に恐竜、空に翼竜が繁栄していた中生代白亜紀後期の海洋生態系の頂点捕食者。世界各地の海に棲息していた大型の海棲爬虫類。全体的なシルエットはワニに似ているが、手足は大きな鰭であり、太く幅広い尾を持ち(最近発見された化石から、尾鰭を持っていたらしいことがわかっている)、海中で素早く動き、大型のサメ首長竜などの大きな獲物を仕留めていたことからも、完全に水生に適応していた。子供は体の中で孵化させ、成長した形態で水中に出産する「卵胎生」だったと判明している。肉食性で、その生態は現在で言えばシャチや大型のに近かったらしい。


頭骨の構造は現在のオオトカゲのそれに酷似していて、かなり類縁が近いものと考えられている。


モササウルスの発見は最初の恐竜よりも50年ほど早かった。1770年頃、オランダのマーストリヒトで未知の動物の顎の骨が見つかり、地元の医者だったホフマン博士が一人で顎の骨を発掘した。地元の教会に保管されていたのを、オランダに攻め込んだフランス軍が戦利品として掠奪、これを1795年、パリ自然史博物館がワイン600本の賄賂で手に入れた。後に時の自然科学の権威ジョルジュ・キュヴィエ博士が研究・鑑定し、「マース川のトカゲ」という意味のモササウルス(Mosasaurus)と命名した。この時のモササウルスは顎の骨の長さが1.6mにも達し、そこから推測される体の大きさは実に17.5mにもなる。ちょっとしたクジラ並みの大きさである。


そして、モササウルスは白亜紀末期に起きた大量絶滅により恐竜と共に姿を消した。


フィクションにおけるモササウルス

白亜紀の海の覇者ともいうべき生態と、シーサーペントさながらの姿(図鑑によってはほぼそのまんまである)から人気自体は有るのだが、海棲でこの巨体故に描写が難しい・ストーリーに絡ませづらい等の理由でフィクションでの出番はさほど多くはなかった。しかし近年は、映像技術の発展の影響などで、徐々にスポットが当てられつつある。


竜の国のユタ

白亜紀の海の頂点生物と言う事から海王国の紋章に使用されているが、やはり巨体と海棲と言う事がネックになったのか出演自体はしていない。ただしおまけコーナーにて本作でのデザインの元ネタや生態等に付いて軽く触れられている。


ジュラシック・ワールド

落書き 蒼龍(X)滄龍(O)

2015年公開の映画『ジュラシック・ワールド』にて、ジュラシック・パークシリーズ初の海棲爬虫類として登場。それもあってか、本作の表向きのメインとも言うべきインドミナス・レックスや、第1作にも登場した隠し目玉とも言うべきティラノサウルスレクシィ、そしてブルーたちヴェロキラプトルを差し置いて、全ての予告でやたらと押し出されておりアロワナよろしく水面下からの大ジャンプで吊るされた(おそらくホホジロザメと思われるが、サイズ差が凄まじく、モササウルスとの対比を人間に当てはまるとどう大きく見積っても煮干しの範囲を出なそうな程)や、上空を飛んでいた翼竜プテラノドンに飛びつく姿は巨体と相まってインパクト絶大である。


本編では1頭しか確認出来ないが、レクシィ1頭しかいないというティラノサウルスとは対照的に、複数飼育されており、作中施設内で飼育されている個体は、多くの恐竜と同様全てメスである。その中でも最大の個体は、全長18mまたは全長25.9m体重30tに達しており、飼育員によると彼女は凶暴そうに見えて、意外とシャイで恥ずかしがり屋な性格らしく、餌が与えられる時以外は滅多に水中から出てこないらしい。

  • 16.7m以上、18.3m弱、21.9m以上、22m以上、25.9m弱というデータもあるが、これは飼育されている個体差なのかどうかは不明。
  • 場面によっては38m弱となっている(参照)

なお、モササウルスは本来、視界に入るものは何でも襲うほど凶暴とされているが、エサやりの時に観客を襲う事はない事から、ある程度人間に慣れているようである(施設の水中に落ちたザラ・ヤングをプテラノドンもろとも捕食したのは、プテラノドンしか視界に入っておらず、彼女の存在に気づいていなかったからだと思われる)。

常に水中で生活し陸上に上がれないため、本編では登場シーンこそ少ない(合計して1分もあるかどうか)ものの、そのシーンの画が画なのでやたら印象に残る存在となっている。


  • 科学的に考察すると、ザラ・ヤングは、(口が閉じた時点で圧死しなければ)おそらくは酸欠による窒息を起こしたので運が良ければ一瞬で、そうでなくても1分から1分半ほどで意識を失うため、苦痛の度合いという点では他の犠牲者よりも少ないかもしれない(モササウルスが水棲であるのも、呑み込まれても意識が残るという状況が発生する可能性をより下げる)。せめてもの救いだろうか。
  • シリーズでは、ザラ・ヤングはフィーチャーされた女性のキャラクターとしては初の死亡者であるが、2011年のゲームでは悪役の女性科学者がなんとティロサウルスに捕食された。
    • 当初は、パークのレンジャーがプテラノドン共々捕食され、それを観客の親子連れが水中トンネルから直視することが検討されていた(参照)。

また、予告編の度に姿も変化していた(参照)。


なお、モササウルスも含めた4種の肉食爬虫類が同時に口を開く場面は、同じく進化した獣脚類が登場する映画のとある場面にどこか似ている。


余談

恐竜研究の二大英雄にして業界におぞましいカオスを齎した元凶であるオスニエル・C・マーシュとエドワード・D・コープが仲違いをした頃に、マーシュがモササウルス属の新種を発見した。紳士で大人のマーシュ大先生は、コープへの「敬意を表して」この新種をM COPEANUSと命名している。が、時期が時期だけにこの学名は「コープアヌス」に見えるという意見がある。


関連タグ

古生物 トカゲ 白亜紀

モササウルス科 ティロサウルス タニファサウルス


ジュラシック・ワールド インドミナス・レックス ティラノサウルス・レックス(レクシィ) ヴェロキラプトル

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