概要
紅渡の「想い」が最大限に高ぶる事で、エンペラーフォームに次ぐ更なる覚醒を遂げた巨大なコウモリ(翼竜)型の形態でキバの最強形態の一つ。通称「エンペラーバット」。タツロットの頭部のホーントリガーを4回引くことにより変身できる。(劇場版のみ)
平成ライダーの味方側巨大モンスターは珍しくないが、ライダー自身がモンスターに変身するという正に異形の存在。口からの火球や、翼による切断攻撃を得意とする。
飛翔態への覚醒や咆哮は一部の者に伝わる何かがあるらしく、離れた場所にいた真夜はこれにより渡の存在を感じており渡に会いたがっていた。
かなりの危険を秘めている設定を持っているが、『キバ』の他の多くの設定の例に漏れず語られることはなく、渡からもこの変身について作中では言及されなかった。
設定
この姿は本来、"ファンガイアの王"としては異質な姿であり、強大な魔力を持ちながらその制御の不安定な者だけが到達しうる境地、すなわち上級ファンガイアと人間の混血児という出生を秘めたものが変身できると言われている。
ゆえに、純血を尊ぶファンガイアにとっては忌むべき存在であり、伝説の存在でしかなかったが渡がその素質を持っていたため遂に顕現することとなった。
つまりこの姿は、現時点で紅渡だけがなれる専用の姿というべきか。
劇中では変身する機会が少なかった為起こらなかったものの、この形態は渡のメンタルにより発動し解除される関係上とその強大な魔皇力のせいで、キバットバットⅢ世でも完全な制御ができずいつ暴走してもおかしくないという非常に危険な状態。
キバットはもし暴走が起こった時にはキバット自身の魔皇力をぶつけ自身も差し違える覚悟で身体に留まり続けているという非常に物騒な設定がある。
必殺技
- ブラッディストライク
飛翔態で使用できる必殺技、自分自身の口「ビッグジョー」から放たれる極太の光線。
活躍
劇場版では「ライダー史上初超高速空中バトル!!」というコンセプトで先行登場を果たした。始めは、杉村にレジェンドルガ化された渡が強制的に暴走させられる形で登場。後に音也により暴走は止まり、レジェンドアークとの熾烈な空中戦を繰り広げた。最後はキャッスルドランそのものと合体し、巨大なキバの姿となってレジェンドアークを月面に叩き付け葬り去った。
テレビ本編でも登場。 第35話では音也のブラッティローズに込めた思いを感じとり変身、仮面ライダーサガの僕(ヘビ型モンスター)「ククルカン」をブラッディストライクで撃破した。
第45話では過去の世界でキャッスルドランに寄生したサバトを倒すために、サバトの腕を破壊しつつ天井への移動手段として変身している。(この展開の為か12月のジャンクションでキャッスルドランやタツロットと共に登場している)
余談
エンペラーフォームを通じて変身する為、ストーリー的にはすでにキバが本来の姿になれる状態からスタートしていた。(本編でエンペラーフォームの登場話数が第24話と早いのはこの姿の先行登場の為)
飛翔態の玩具はエンペラーフォームのフィギュアから飛翔態に変形するという、後のFFRやアクセルバイクフォームにつながるともいえるものである。
劇中では黒星を付けられていない事と、エンペラーフォームから変身するためファンからはキバの「究極フォーム」として扱われることもある。
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クレインオルフェノク:飛翔態(もしくは激情飛翔態)と呼ばれる形態を持つ。