太郎とは
1及び2の概要
女性を表す「花子」と並んで、かつては履歴書などの書類記入例に用いられる定番の名前であった。
どのくらい男性名のメジャーな典型例であったかというと、1990年代には『太郎と花子』というクイズ番組が存在し、短歌雑誌などにも『太郎と花子』という誌名がある。
キラキラネーム隆盛の現在は、逆に太郎はマイナーな名前となっている。
3の概要
創作キャラクターに対して「覚えにくい大それた名前の癖に大した個性がない、本名を覚えられる程度の親しみすら持てない(ので「〇〇太郎」で十分)」というキャラヘイトのニュアンスを含んだ蔑称。
上述の「書類記入例に用いられる定番」であったというのも一因であろう。故に、数は非常に少ないが対象が女性の場合は「○○花子」と呼ばれることもある。
後述の通り元々「太郎」という名前のキャラクターも多いので世間一般では必ずしも蔑称とは限らないが、どう見ても名字でない単語と「太郎」「次郎」「三郎」などの人名テンプレの組み合わせなので、多少のオタク知識があればひと目で分かる。よって具体例は対象作品のファンにとっては不快以外の何物でもないので、敢えてここでは述べないものとする。
それでも敢えてより踏み込んだ説明をするならば、起源は「小説家になろうの(悪い意味での)テンプレ」を踏襲した作品に対して使用されていた。
当初は最初に標的となった作品がはじめて「〇〇太郎」呼ばわりされたのを皮切りに、似たような雰囲気を持つ小説家になろう出身作品が次郎三郎と兄弟扱いされるに留まっていた。その後、アニメ化したらとりあえず「○○太郎」言っとけと言わんばかりに乱用がはじまり、「小説家になろう出身ではないが、それらと似た雰囲気や展開」の作品を始めとして標的が加速度的に増え、やがて次郎三郎の区別すらつけずにただ「〇〇太郎」と呼ばれるようになっていく。
そして2019年6月現在、蔑称の乱用がピークに達しており、もはや「ステマ」「中身がない」などと同様の手軽にマウントが取れる言ったモン勝ちの煽りスラングと化しつつある。標的も小説になろうはおろかオタク界隈の枠すらも超え、市民活動家のプロパガンダ漫画にすらレッテルが貼られる始末である。
今後「ステマ」のようにマウンティングとして定着するのか、あるいは太郎呼ばわりの台頭で忘れ去られた「石鹸枠」のように飽きて捨てられるのか、どっちにしろろくでもない末路が待ち受けていることだけは間違いない。
『太郎』という名の人物・キャラクター
(50音順)
実在の人物
- 曙太郎 … 元大相撲力士で、総合格闘家、タレント。アメリカ合衆国ハワイ州出身。
- 麻生太郎 … 政治家。第92代内閣総理大臣。
- 逸見太郎 … 俳優、タレント、司会者。
- 岡本太郎 … 芸術家(1911年2月26日 - 1996年1月7日)
- 河野太郎 … 政治家。
- 河野太郎 … サッカー選手、指導者。
- 葉加瀬太郎 … ヴァイオリニスト、ミュージシャン。
- 山本太郎 … 詩人(1925年11月8日 - 1988年11月5日)
- 山本太郎 … 政治家、タレント、俳優。
- 駿河太郎 … 俳優、ミュージシャン。
- 相模太郎 … 浪曲師、声優。
架空のキャラクター
- 榊太郎 … 漫画『テニスの王子様』の登場人物。
- 白金太郎 熱血最強ゴウザウラー登場人物。
- 真嶋太郎 … ゲーム『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Kiss』の登場人物。
- 岬太郎 … 漫画『キャプテン翼』の登場人物。
- 山田太郎 … 漫画『ドカベン』の主人公。
- 山田太郎 … 漫画『山田太郎ものがたり』の主人公。
- 山田太郎 … 漫画『珍遊記』の主人公。
- 山田太郎 … 漫画『超人学園』の登場人物。
- 山田太郎 … 漫画『D・ドロップス』登場人物。
- 山田太郎(青春はじめました!) … ゲーム『青春はじめました!』の登場人物。
- 吉野太郎 … 細野不二彦の漫画『太郎』の主人公。
- 雷門太郎 アイシールド21登場人物。
別名・表記ゆれ
関連タグ
外部リンク
- 太郎(Wikipedia)