概要
珪素生物フェストゥムとの最終決戦を目的として新国連にて開発されたモデル。ザルヴァートル(Salvator)は「救世主」を意味している。
竜宮島(Alvis)出身者のミツヒロ・バートランドと日野洋治が共同で開発したが、両者の思想の違いから、最初の2機は同じ機種でありながら相反する名とコンセプトを持つ機体として完成した。
「人間が人間の意志を持ちながら、いかにしてフェストゥム以上の力を持った、怪物になれるか」に主眼を置いた、言わばファフナーの名を冠した人造フェストゥムである上に、3機とも人間と人外の両方が搭乗者となる両義的な存在。洋治曰く「真の救世主」、「可能性を開く扉」。部分的にではあるが、フェストゥムの身体と同じシリコンを装甲材質に使用している上に空気中の微細な物質を含む、周囲のあらゆる物を同化して自身のエネルギーに変えており、破損した機体や武装を再生させる事も可能。
人類軍製ファフナーとしては初のコア搭載型だが、独自のコア調達が出来なかった為に、竜宮島はノートゥング・モデルの物が接収・流用されている。性能と引き換えにもはや常人の扱える機体ではなくなっており、遺伝子レベルで調整を受けている竜宮島の子供でさえも(リミッター無しでの)長時間・長期間の搭乗は不可能なレベルの同化速度を有している(もっとも、リミッター有りでも同化速度が(ニヒトに比べて)大人しい部類のマークザインを駆る真壁一騎のように数か月で同化現象を発症するレベルの速度である)。
いずれも異なる経緯でフェストゥムの影響を受け、輪をかけて常人の扱える範疇を超えた性能を擁する機体と化しており、最初の2機は再構築されて外観さえ変貌した。その為、マークザインに乗ったミョルニアがグノーシス・モデルでは歯が立たなかったイドゥンを一時退け、直後に乗り換えた一騎が「体の感覚が全然違う」と驚きはしたが、変化前の素の性能が全く不明と言う、ロボットアニメ全般でも割と珍しい機種でもある。
結果として開発者のコンセプトを満たしたが、その性能は予想の斜め上どころではない。
『EXODUS』でもノートゥング・モデルを凌ぐ最強のファフナーとされており、人類軍製ファフナーでは太刀打ちできない。また、あまりに特殊すぎる上にパイロットへの負荷が高すぎてMAKABE因子を投与されたパイロットでは同化されて起動実験さえ出来ないために竜宮島のパイロットを生け捕りにしてテストさせるしかない。完成にはアルヴィス製ファフナーのコアを使わなければならないなど人類軍のファフナーとしては多すぎるほどの致命的な欠点を抱える。それにも関わらず、新国連上層部が開発しようとするのは並外れた性能からフェストゥムに対抗しうる数少ない手段である実情を物語っている。
再構築前の武装は、両翼の飛行ユニットに搭載されたアンカーケーブルとホーミングレーザー。
種類
日野洋治の「1人でも多くの兵士を生かす」と言うコンセプトで開発された。
子細は項目を参照。
ミツヒロ・バートランドの「1体でも多くの敵を倒す」と言うコンセプトで開発された。
子細は項目を参照。
『EXODUS』にて登場する第三のザルヴァートル・モデル。
基本フレームこそ似ているがザイン、ニヒトとは開発時期が異なるためか外見がかなり違う。
開発コンセプトは不明。
子細は項目を参照。
後継機
ドミニオンズ・モデル
『EXODUS』で登場する後継機。
ザルヴァートル・モデルの大量生産モデルとして開発されたが、搭載しているコアの出力不足で元になった機体ほどの性能は無い。
あ っ て た ま る か
フェストゥム因子の移植が良好で、尚且つ同化促進に耐えられ、中隊の残り3機を率いて継戦出来るなどの条件を満たした人間でしか搭乗できない。
実は性能面でトローンズ・モデルに劣っているが、背面にマウントラッチを二基持つため、継戦能力ではこちらが上。
空戦型。背面の飛行ユニットの翼は前進翼になっている。
主な搭乗者はジョナサン・ミツヒロ・バートランド、ウォルター・バーゲスト等。
このほか、名称は不明だがイージスを装備した陸戦型が存在する。