概要
2002年7月13日公開。無印シリーズの劇場版は本作が最後となる。劇場版の長編では上映時間がとくに短い作品の一つでもある。
本作は全体的に2001年公開のディズニー映画、『アトランティス ~失われた帝国~』とよく似ている。
もっとも、「アトランティス」は本作以上に、もっとよく似ている作品が存在するが、どちらも『海底二万マイル』がモデルなので似ているのは当然だという指摘もある。
公開時期が近い作品であるため、『アトランティス』から少なからぬ影響を受けた可能性はあるかもしれない。
また、初期の宣伝で「『こころのしずく』が、伝説のポケモンを呼び覚ます」とあったが、実は彼らの事なのかもしれない・・・。参
ちなみにポケモン映画における予告詐欺は、割とよくあることである。いい加減にしろ!!!
ストーリー
世界で一番美しく歴史のある水の都<アルトマーレ>。そこでサトシたちはポケモン水上レースに参加する。そこへ少女‘ カノン’に変身した「ラティアス」が現れ、サトシたちは秘密の庭へと導かれる。秘密の庭を守る ‘ボンゴレ’や、本物のカノンと出会い、この庭と秘宝「こころのしずく」の話を聞かされる。しかし、秘宝を狙う怪盗姉妹‘ザンナー’と ‘リオン’がラティオスをとらえ、こころのしずくを奪ってしまう。アルトマーレに隠された封印は解かれ、やがて大津波が押し寄せてくる。サトシとピカチュウは、ラティアスとラティオスは、この危機をどう乗り越えるのか!?(公式サイトより引用)
興行収入と評価
※一部 Wikipedia より抜粋。
また、それまでのピカチュウ・ザ・ムービーから趣を大きく変え(公式でハートフルストーリーと謳う唯一の作品)、海外ロケが行われた初の作品であり、更にアコーディオン奏者のCoba氏や宮沢和史氏を招くなど、音楽面で非常に注力された作品であった。また、ポケットモンスターの劇場版作品では唯一、アカデミー長編アニメ映画賞の最終選考エントリー作品&日本アカデミー賞にもノミネートされた。
しかし。
作風が主要な観客層のニーズと合致しなかったのか、あるいは時代の流れだったのか、
ハリーポッター第一作やスターウォーズ最新作、スタジオジブリ作品など超ド級のライバル達がせめぎあっていた為か、観客動員数、及び興行収入に関しては、歴代ポケモン映画の中でも、下から数えた方が早い所に位置する(動員250万人、興行収入26.7億円)。
※元より「ピカチュウ・ザ・シリーズ」は第一作目の『ミュウツーの逆襲』より年々動員数が減少していたのだが。
本作以降、ポケモン映画は「幻のポケモンの劇場配布」など、特典を押し出した新戦略に基づく展開により、動員数を盛り返すことに成功している。
長らく本作が保持することになってしまった「ポケモン映画の歴代最低興行収入記録」であるが、本作公開から13年後の2015年、第18作目の『光輪の超魔神フーパ』が26.1億円という記録で、これを更新してしまっている。
奇しくも、歴代作品でも登場ポケモンが(ランク的な意味で)豪華な作品であり、かつラティアス/ラティオスが再出演した作品でもあるが・・・ジンクスでもあるのだろうか。
その後、2017年の『キミにきめた!』公開前に行われた過去19作の人気投票企画では最高収入の『ミュウツーの逆襲』を押さえ1位に輝くなどファンからは高い評価を得ている。
ゲストポケモン
伝説ポケモン
伝説のポケモン以外
- プテラ&カブトプス - ゾンビのような、いわゆるアンデッド的存在であり、通常よりも大型で白目で能力も優れる。悪の陣営が利用しなければ、防衛システムの一環として活躍していただろう。・・・オムスターェは泣いていいよ。
ゲスト
関連タグ
- 主要:ポケットモンスター/劇場版ポケットモンスター/ラティ兄妹
- 関連ロケーション:ヴェネツィア
- もしかして(類似作品関連):ブルーウォーター(ふしぎの海のナディア)