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ウーラノスの編集履歴

2020-01-10 00:29:08 バージョン

ウーラノス

うーらのす

ウーラノスとは、ギリシャ神話に登場する神。

概要

名前はそのまま「」を意味する。日本語では長音が略されウラノスとも呼ばれる。

後述の『神統記』の神話から、星々が輝く空をイメージされた天空神と考えられる。

『神統記』では彼の前にの女神ニュクスが生まれており、矛盾しているようにも見えるが、これは古代ギリシャ人が、暗い状態が天空の平常時の有様とみなしていたためらしい。

ニュクスの娘ヘーメラーが日ごと母と交代して世を覆うとき、空は青空となる。


語源をたどり、インド・ヨーロッパ語族の諸古代語に類似する単語を探していくと、「」「」「」「降雨」を意味する語が浮かび上がってくる。

天空と雨の神となるとヴァルナが連想されるが、ウーラノスと結びつくと見られるサンスクリット語は雨を意味する「ヴァルサ」であり、ウーラノスとヴァルナとの繋がりは定かではない。

神話

大地なる母神ガイアの息子にして夫。ヘシオドスの『神統記』によると、ガイアが独力で産んだ子。

星々を内包する大神であり、生みの親であるガイアと同等の存在である。

彼はガイアとの間にティーターンたち、キュクロプスサイクロプス)たち、ヘカトンケイルたちをもうけた。

しかしキュクロプスとヘカトンケイルは醜く、ウーラノスは彼らを嫌って冥界タルタロスに閉じ込めてしまう。

これに怒った母ガイアはティーターンの一人クロノスに鎌を与え、クロノスはこれをもってウーラノスの男根を切除した。

その時飛び散った血がガイアに降り注いだ際に、エリーニュス(復讐の女神)たち、メリアストネリコの木のニュンペー)たちが生まれた。

切り落とされた男根は海に落ち、そこに出来た泡から美の女神アフロディーテが誕生した。


オルフェウス教の讃歌ではニュクスの息子とされる。


もともとローマ神話に対応する神が居らずラテン語形のウラヌスがローマ神話に取り入れられた。これは後に天王星の名の由来となった。


オウラノサウルスの名前の由来にもウーラノスが関係していると思われる。

関連タグ

去勢

アッティス キングー(母神の息子であり夫)

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