「ウレル、ウレルッ~!」
データ
属性/怪人型モンスター
分類/オペラハウス目ファントム科
身長/186cm~45.6m
体重/285kg ~698.2t
分布/隠された小部屋
経験値/481
概要
クレオンがワイズルーの一世一代のショー(作戦)の為に、劇作家の男性・玉田から生み出した、幻獣「ファントム(怪人)」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
真っ白なスーツを着た恐ろしい形相の怪物が、オペラハウスの屋根ドームとシャンデリアを模したマスクを被ったかの様な姿を持つ。
事前に用意した台本の通りに他者を動かせる能力を持っており、右手に持った杖型の万年筆で書いた文字で表せる事象を発生させる事も可能。
具体的には、『開幕』『第2章』と書けば台本内の配役へ割り当てられた人物を舞台に引き込んで操り、『かくしべや』と書いた周辺の空間を人目から隠す芸当も出来る等、応用性が非常に高い。この能力をワイズルーは活用し、悲恋の物語『ロミオとジュリエット』の舞台にリュウソウジャーを立たせて翻弄、劇中の悲劇を再現させる形で抹殺しようとする。
操られた人物が立つ舞台には直接近寄る事は不可能(こちらはワイズルーの妨害の可能性がある)で、舞台を止めるにはマイナソーを叩くしか無い。しかし操る媒体の台本が破かれるなりして書いてあったト書きが欠落すると部分的に操りが解けてしまう等、応用性が高過ぎるが故の穴もある。
宿主は「最高に売れる芝居を作りたい」と言う願望を思い詰めたマイナス感情を抱えていて、それを見出したクレオンに唆されマイナソーを生み出した。
戦闘では「ウレルー!」と鳴きながら自らの能力を駆使して戦うも、総合的な戦闘力は大した事が無いが、宿主の感情の影響か、舞台を邪魔されると怒って誰であろうと容赦なく襲い掛かる凶暴性を持つ。
と言うよりワイズルー達からは文字通りの舞台装置扱いをされており、迂闊に巨大化しない様宿主と共に舞台ホールの一角に隠れ潜んでいた。
活躍
余談
経験値は『芝居』の語呂合わせ。(し(4)ば(8)い(1))
モチーフのファントムは幻獣では無く、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』の登場人物『怪人エリック』の事。音楽や奇術に長じながら死体の様な異形の面相により表舞台に出られなかった不遇の人物で、自分が恋したオペラ歌手を表舞台に立たせるべく客席にシャンデリアを落とす凶行に走っており、それがマイナソーの被るマスクに反映されている。
また舞台裏に潜んでいたと言うのは、エリックがオペラ座に隠れ住んでいた事を意識したと思われる。
声と宿主の玉田を演じた村岡弘之氏は、これまでのスーパー戦隊シリーズでゲスト戦隊怪人のスーツアクターを何度も務めている。
前年の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーの最終回では、ワイズルーの声役である緑川光氏の演じたカーゼミーのスーツアクターを務め、更に当作の1号怪人ルレッタ・ゲロウの声及び人間態を担当した。因みにルレッタのスーツアクターを務めたのは、リュウソウレッドを演じる伊藤茂樹氏である。
スーツはネクロマンサーマイナソーを改造した物。上半身が異なり、下半身も白一色でリペイントされているので一見新造のように見えるが、ネクロマンサーマイナソーの特徴的な模様がそのまま残されている。
関連項目
グリモワールマイナソー:こちらは描いて貰った絵を実体化する、汎用性が高い能力を有したマイナソー。ワイズルーはこの能力を気に入って使いこなした。
ゴーストシップマイナソー、ポルターガイストマイナソー:幽霊=ファントム繋がりのマイナソー。後者はどちらかと言うと心霊現象だが。
魂の活動屋グロカン:芝居の脚本をテーマに、戦隊メンバーを追い込んだゲスト怪人つながり。台本が破れた事が敗北につながった点も同じ。但し、この怪人は実は・・・