「ミ〜ジャナアァ〜イ!」
データ
属性/アンデッド型モンスター
分類/屋敷目ポルターガイスト科
身長/188cm~46.1m
体重/276kg~676.2t
分布/嘆きのゴミ捨て場
経験値/503
概要
クレオンが生み出した、幻獣「ポルターガイスト」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
クレオンからは「グッドボーイ」と呼ばれている。
青い炎のような邪悪なオーラが、骸骨の意匠の施された屋敷を取り囲んでいるかの様な顔面を持つ。また、脚は階段と扉になっており、その容姿はさながら家が周りの邪気をも取り込んで怪物化した様なイメージである。
宿主は幼い男の子・アユムの母親に捨てられた恐竜のおもちゃ(ステゴサウルスのぬいぐるみ)のガオくんを含む捨てられた道具で、以前にも登場した無機物から生み出されたマイナソーの一種。
捨てられた道具達が 「まだ遊べる・使えるのにゴミのように扱われた」という悲しみからくるマイナス感情から生まれ、コカトリスマイナソーと同じく宿主を体内に取りこんでいた。更に道具達のマイナス感情を集める事により、器物由来のマイナソーながら巨大な姿へと急速成長出来る。
捨てられたゴミを取り込んで大量の毒ガスを作り出す能力を持っており、攻撃を受けたりすると身体中から不燃性の毒ガスを吹き出す。更に毒ガスを凝集、ヘドロ状にして投げ付ける攻撃も使える。
ただしマイナソー自身は大人しく従順な性質。それ故に毒ガスを生む能力に着目したガチレウスとクレオンはこのマイナソーに各地のゴミを与えて生成した毒ガスを蓄積、それを人間社会にバラ撒く事で人間を滅ぼし、地球を手に入れようと目論む。
なお、獣の様な特殊な鳴き声を上げると同時に、「ミージャナーイ!」と鳴くが、これは「ゴミじゃない」と宿主の道具達の悲しみの叫びが訛った物である。
活躍
雨降る日のゴミ捨て場に置かれていたガオくんをクレオンが発見、処置を施して誕生させる。
その後、クレオンに連れられてゴミ置き場に現れゴミを取り込んでいた所でリュウソウレッド・リュウソウブラックに駆け付けられ交戦。ドルン兵に露払いを任せ逃げようとしたが、それを掻い潜ったレッドがハヤソウルを使って接近、リュウソウケンで斬り付けられる。
しかし斬り付けられた所から毒ガスを吹き出し、それで相手を煙に巻きその場を立ち去ろうとする。だがすぐにカナロと鉢合わせするも、花嫁候補である優衣から「結婚したいなら危ない事をしないで」と言う条件を出されていた彼はリュウソウジャーにリュウソウチェンジしなかったので、その脇をクレオンとすり抜けて逃走する。
なお、発生した毒ガスはカナロがクラヤミソウルで生み出したブラックホールに吸い込んで処理された。
それからはゴミを取り込んでガチレウスが待機する拠点へ戻り、生成した毒ガスを球体上のカプセルに溜める行動を繰り返していたが、ガオくんをアユムの代わりに探すカナロに見つかり、リュウソウジャーの方にマイナソーが現れるだろう、ゴミがある場所を先読みされ、レッドにブルー・ピンクと再戦。
マワリソウルを用いたブルーから毒ガスを吹き飛ばしながらの回転攻撃を受けるも毒ガスを放出して無効化してリュウソウジャーに攻撃を仕掛けて抵抗、そしてゴミを取り込んだ時、体内に集めた道具達のマイナス感情が溜まって急速巨大化。対抗してリュウソウジャーが繰り出したキシリュウオートリケーンと交戦するも毒ガスを凝集したヘドロをぶつける事で撃退し、そのまま拠点へと戻る。
戻った拠点でガチレウスから攻撃を受け、放出した大量の毒ガスを回収された所で、優衣との結婚よりリュウソウジャーとしての使命を選んだカナロが登場。アユムと出会っていた事で宿主の正体を突き止めていた彼からの説得の言葉に取り込んでいた道具達が反応、ポルターガイストマイナソーの身体中が光り始める。
それが弱点と判断したリュウソウジャーはパキガルー&チビガルーを呼び出し、キシリュウオーパキガルーへと換装。身体中の光る箇所を重点的に狙われて追い込まれた末、ブーストブレイクブローを全身に喰らってバラバラに。その際散らばった光はガオくんを始めとした道具達に戻り、方々へ散って行った。
毒ガスの蓄積されたカプセルも、クラヤミソウル強竜装したリュウソウゴールド=カナロに処理され、ガチレウスの目論見も崩れ去った。
マイナソーが倒れた際に方々へ散らばった道具達の行く末は不明だが、少なくともガオくんはカナロが探し当ててアユムに届けた様子である。
余談
経験値の合計値の由来は「ゴミ」からと思われる。
ゴーストシップマイナソーと同じく心霊現象がモチーフのマイナソーで、特撮においてポルターガイスト其の物をモチーフにした怪人は珍しい。勿論戦隊怪人としては初の事例となる。
デザイナーの久正人曰く、家を胴体に落とし込み、その周りを邪気が取り巻くという形でポルターガイストを再現しているそうだ。
スーツはトロールマイナソーの改造。身体の部分はそのまま活かしつつ、顔と両腕・両足が別の物に変更され、岩の部分が邪気を思わせる色にリペイントされている。
今回で優依を演じた山本ひかる氏は『仮面ライダーW』の鳴海亜樹子役で有名な女優で、優依の父親が警察官だと言う事から、亜樹子の夫を思い浮かべた視聴者も多いはず(しかも父はよく怪我をして帰ってきたと優依は語っている)。
また、彼女がゴミを分別をしている時には、必ず緑のスリッパが映り込んでいる他、同話で『W』本編で風麺のマスターを演じていたどうきひろし氏もゲスト出演していたりとオマージュが散りばめられていた。因みに、スリッパについては坂本浩一監督が美術・装飾のスタッフに用意してもらった物。
更にナダ役の長田成哉氏とは『科捜研の女』で共演している仲でもある。
関連タグ
ゴミジゲン:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場した熊のぬいぐるみプータンが核になった次元獣。
ギガノイド第7番「新世界より」:恐竜スーパー戦隊第2作目『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場した、ゴミ捨て場のゴミの集合体のギガノイド。
アクタガミ:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場した複数のゴミから生まれたツクモガミ。
塵塚怪王:『妖魔夜行』に登場した個体がこのマイナソーと同じ経緯で誕生した。