カードテキスト
レベル4モンスター×2
概要
余計な言葉で飾られていないきれいで刺激的なテキスト欄が目を引くジェムナイトの一員。
素材は汎用ランク4を立てられるレスキューラビットや召喚僧サモンプリースト等を使えば簡単に揃えられ召喚可能。通常モンスターではないが効果を持たないバニラモンスター、召喚素材に制限なし、攻撃力2600と誰かさんとよく似たステータスを持つ。
空気の読めないやつらの登場で肩身の狭かった誰かさんを見てコナミが反省したのか、素材が2体の同ランクは効果が強力だが打点の低いローチにチェイン、素材がないと自壊するホープ、素材が水属性限定で効果を有効活用するにはデッキ構築が限定されるバハムート・シャーク、実質3000の攻撃力を持つ代わりにデメリットも大きく安定性の低いダイヤモンド・クラブ・キング、そして効果のない代わりにデッキを選ばず打点のあるパールと住み分けができていた。
今では自身の効果によりこのカードを超える攻撃力を容易に得る事のできる上に素材の縛りもデメリット効果も持たず安定性の高いダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンやSNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニングの登場、そして何よりリンクモンスターの登場に伴う新マスタールールの施行により現在ではただ単に打点の高いアタッカーとして召喚される事は少なくなっている。物寂しさもあるがこれも一応時代の流れなので仕方ない。上記の「誰かさん」に関してはその期間がたった一ヶ月で訪れるハメになったのだが。
とはいえ、他の同ランクのエクシーズモンスターに無いこのカード独自の利点もいくつか存在する。まず、効果を抜きにした「元々の攻撃力」が高いという点である。攻撃力2500がエース扱いとされることが多い中、打点2600は地味ながら優秀。エクシーズモンスターの強化が長く続いた現環境において、相手の戦術次第ではいまだ凶悪な影響力を発揮するヴェルズ・オピオンを一方的に殴り倒せる貴重な存在である。また、多くのタイプのデッキで場に出しやすいことからリリースしたモンスターの攻撃力を参照する上級モンスターである霧の王などのリリース要員や、岩石族なのでE-HEROダーク・ガイアの素材としても優秀である。
また、「効果を持たない」という特徴を逆手に取る用法もある。スキルドレインやデモンズ・チェーンといった効果モンスター対策のカードを回避するのである。加えて、「効果を持たない」という事は裏を返せば「エクシーズ素材を失っても何の問題も無い」という事なので、自分の場のエクシーズモンスターのエクシーズ素材をコストとしたカードと併用したり、このカード自身を死者蘇生等で再利用するといった事も有効である。
ジェムナイトデッキでもレベル4のモンスターを展開しやすいためエクシーズ召喚に繋げやすく、「ジェムナイト」モンスター以外の特殊召喚を封じられる吸光融合を発動したターンでもエクシーズ召喚でき、効果を発動した後のジェムタートルやジェムレシスを処理するのにも使え(現在ではリンク素材やジェムナイト・ジルコニアの融合素材として活用することの方が多くなったが)、ジェムナイトマスター・ダイヤやジェムナイト・ジルコニアに次いで打点が高い上に蘇生・帰還手段を他のジェムナイトと共有できるので活躍が期待できるだろう。
最近では、「効果モンスター以外のモンスター」全般を手厚くサポートする【天威】の登場により、バニラのX枠として採用圏内にある。逆に言えばジェムナイト・パールがX召喚された時には【天威】カードを積んでいる警戒を必然とされてしまうのだが、【天威】サポートは強烈なものが多く、上手く呼び出せば強力なブラフに成りうるということでもある。これに関しては他の効果持ち以外のモンスターもそうだが、面白い特性を得たと考えることができる。
ただし、効果が無いエクシーズモンスター故にエクシーズ素材にしたレベル4天威モンスターを能動的に手放せないという問題点は各自対処する必要がある。
デュエルターミナル世界での活躍
エクシーズの力を覚醒させたジェムナイトの戦士で、ヴァイロン・ディシグマとの戦いでは多くの戦士がディシグマに吸収される中、負の心を持たなかったためにヴァイロンのセンサーを潜り抜け、ディシグマに致命傷を与えることに成功した。その際の攻撃は見る者全てに鬼神を想起させたらしい。(鬼神の連撃)
その後、ヴェルズ・ウロボロスとセイクリッド・トレミスM7の決戦の際、トレミスM7をかばい命を落とした。(エクシーズ・ソウル)