概要
かつて存在した大日本帝国海軍の部隊。第一航空戦隊(一航戦)ら空母機動部隊の護衛が主目的とされた。
「戦隊」という名称だが、旗艦となる軽巡と数個駆逐隊からなる編成は、水雷戦隊と同様のものである。しかしながら、軽巡と駆逐隊からなる戦隊をすべて「水雷戦隊」とする決まりはない。
歴代旗艦
長良
初代旗艦。ミッドウェー海戦、第三次ソロモン海戦などに参加。
空母の護衛任務を第十戦隊結成以前に行っていたのは末の妹の阿武隈。
阿賀野にバトンタッチする形で、由良を喪い駆逐艦が旗艦を担っていた第四水雷戦隊の旗艦となるも、神通が第二水雷戦隊の司令部ごと戦没したため、そのまま二水戦司令部へ看板替えすることになった。
戦時中旗艦を務めた戦隊の数は五十鈴と並び最多の3個。
秋月
駆逐艦の名を冠しているが、夕張を上回る大きさで防空能力、索敵通信能力も強いため、旗艦任務を担った事もあった。
阿賀野
期待の新鋭軽巡。対空火器は5500t級よりマシになり、敵機がいる場所でもある程度活動できるとされた。
参加した主な戦闘はブーゲンビル島沖海戦など。
矢矧
阿賀野の二番目の妹。マリアナ沖海戦などに参加した。
その後、部下ともども、看板と朝霜だけが遺った二水戦に編入した。
艦隊これくしょんにおける「第十戦隊」
2013年4月から2015年7月までのおおよそ2年半ほどブラウザゲーム本体では誰一人として第十戦隊に言及する艦娘は存在しなかった。
そのため史実ネタを知る人だけが知る部隊となってしまっている。
だが旗艦は上述した4人などが所属している。
また『第十戦隊』の名は出さないが、新一航戦旗艦である翔鶴が轟沈した時の後始末として秋月と矢矧の名前を出しており少なからず意識している事が分かる。
所属駆逐隊は第四駆逐隊・第六駆逐隊・第七駆逐隊・第十駆逐隊・第十六駆逐隊・第十七駆逐隊・第六十一駆逐隊など。
坊ノ岬沖海戦での印象が強い矢矧だが、雪風・浜風・磯風・涼月との関係は第十戦隊の頃からである。
海上突入部隊、進発せよ!
2015年5月29日のアップデートで追加された高難度任務「海上突入部隊、進発せよ!」において比叡・霧島・長良・暁・電・雷の編成を強いられるが、これは『第三次ソロモン海戦』の第十戦隊+戦艦姉妹を意識していると思われる。
当時、修理中だった響を除いた第六駆逐隊は長良の元で第十戦隊に所属していたのだ(他には第十六駆逐隊の雪風と天津風、秋月型2番艦の照月が居る。二日目では暁が轟沈し雷が大破したため電は僚艦の夕立を失った後の五月雨と組んでいた)
風雲と矢矧
2015年8月の第二次ソロモン作戦イベントで実装された夕雲型の風雲がブラウザゲーム艦これで初めて十戦隊について言及した(21時及び22時の時報)。
21時の風雲時報によると十戦隊旗艦は矢矧であるとのこと。最後の特攻と最後の護衛対象の印象が強かった矢矧だが、どちらかといえば第十戦隊旗艦としての仕事の方が長かったのである。
これに伴い第十駆逐隊が第十戦隊所属である事を匂わせることとなった。
なお、矢矧も冬の期間限定ボイスにて隷下の第十戦隊を演習に出そうとする台詞が追加されている。
涼月と阿賀野
2017年11月の捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)で実装された秋月型の涼月(阿賀野が旗艦の頃は61駆所属)は、14時の時報で第十戦隊旗艦としての阿賀野に言及する。
「いつ静」
第19話(完部隊編後編)において、完部隊の救援部隊として加賀及びその護衛として長良と第十七駆逐隊(浦風・磯風・浜風・谷風)が出演している。
十七駆は第十戦隊創設時から解隊まで一貫して十戦隊所属であり、長良・加賀とも面識はある。
また、開戦時十戦隊がなかった頃から一水戦隷下の隊として真珠湾攻撃にも加わっており、その隊史は矢矧率いる坊ノ岬沖海戦の二水戦に引き継がれている。
捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)
E2、E4での「栗田艦隊」史実艦であり、特に雪風はカットイン要員としても活躍の機会が与えられた。
友軍艦隊では・・・
- 第十一戦隊(比叡・霧島)と共に10戦隊16駆(雪風・天津風)・4水戦2駆(夕立・春雨)
- 第十戦隊(旗艦:矢矧)と17駆(浦風・磯風・浜風・雪風)
が登場する。比叡・霧島・矢矧には専用ボイスが実装されている。
--「了解。第一遊撃部隊第二部隊、十戦隊、旗艦矢矧、推参。さあ、突撃する。かかれっ!」