「許してくれ…俺はまだ…死にたくないんだ……!」
概要
演:皆川猿時
仮面ライダーシリーズでは初となる、イルカの特質を備えたオルフェノク(怪人)。
時速85ノットの泳力をほこり、体中の球状器官から超音波を放って8km先の相手を探知できる。
ヒレ状の剣を隠し持っており、厚さ20cm(mmではない!!)の鉄板を叩き折る。
人間態はピザ屋の店長『野間茂久』として平穏に暮らしていたが、影山冴子に脅迫され、しかたなくバイトで雇った乾巧と木場勇治に襲い掛かる。
彼自身はオルフェノクとしての本能を理性で完全に制御しており、商品であるピザを粗末に扱う巧の態度に激怒しながらも、オルフェノクの力で制裁を加えるようなことはしなかった点からもそれが伺える。
ロブスター、スコーピオンとともにファイズを追い詰めるが、アクセルフォームに変身したファイズには敵わず敗北。
この時、逃げるドルフィンの前に立ちはだかったファイズは「あんたは人間だ」と人として生きていきたい彼の思いを理解しており、ドルフィンに手加減したことが示唆されている(本人ははぐらかしているが)。
結果密かに逃がされる形となり、劇中数少ない生き延びて退場したオルフェノクとなった。
一部の関連書籍では苗字が「青木」になっていた。しかし既にオックスオルフェノクの人間態姓として「青木」が使われていたために変更されたといういきさつがある。
イルカモチーフの怪人はかなり珍しいようでいて意外と多く、ライダーシリーズではビーストキマイラとドルフィン・ドーパント、戦隊シリーズではイルカシンカと4体もいる。
派生作品
『仮面ライダーディケイド』第一話では夏海の世界に現れ、他のオルフェノクとともに、士たちを襲う悪の怪人として登場。しかしディケイドファイズのファイズエッジを食らってあっさり灰化した。(オルフェノクは元となる人間の性質に依存した姿になるため、別人が同一の生物を模したオルフェノクになることもありうる。もちろんこのドルフィンは野間のような善人ではありません。むしろガラの悪い人間が変化したものなのでご注意を)