「グワァアアア!……と言いたいところだが、本当のオレはここにいたりする…カッコ良いだろう?」
CV:松本大
データ
【身長】一の目・201㎝→二の目・60.3m
【体重】一の目・84㎏→二の目・21.0t
概要
髑髏のような、ボロ布のような姿を持つアヤカシであり、筋殻アクマロの2人目の部下。『狂骨』伝承のルーツでもある。
白い筋肉の身体を骨が上から覆った姿をしており、骨の隙間からは白いボロ布がはみ出ている様に見える。
特に頭部はそれが顕著で、ボロ布と言うより最早白髪のロングヘアーとさえ言える程。
更に腰の袴は血の様に赤く、股間の辺りに赤い髑髏が逆さに付いているのも特徴。そして背中にも上下に大きな輪が後光の様に付いているのも見逃せない。
得物は「濡髪糸眉刀(ぬれがみいとまゆとう)」といい、無数の布で作られた様な形状の巨大な刀である。
その能力は自身と全く同一の姿の分身を無尽に生み出す術で、この分身は手応えはあるが実体ではなく、本体はこの分身の大群の中に潜んで攻撃を仕掛ける奇襲戦法が得意。
外見こそ不気味だが、「外道衆一カッコ良いドクロボウ様」を自称する筋金入りのナルシストであり、初めて会った相手に対してもまるで因縁のあるような遣り取りを強要、毎回盛大な自己陶酔に浸る実に面倒臭い性格の持ち主。
更に隙あらば自身の髑髏の貌を撫で回したり、裏ピースサインやカメラ目線でドヤ顔を決める等、そのナルシストぶりは常軌を逸しており、劇中ではシタリからも「気持ち悪い」と露骨に気味悪がられた。
ちなみにシタリはアクマロに対しても良い感情は持っておらず、彼にとっても(性格的に)苦手な相手のようだ。
劇中での活躍
とある工場地帯に出現すると、駆け付けたシンケンジャーを上述の分身能力で翻弄。
両手からの光弾で6人に大ダメージを与え、そのまま「濡髪糸眉刀」で止めを刺そうとするが、水切れを起こした為に撤退を余儀無くされる。
再び登場した時も、前回同様に分身能力でシンケンジャーを相手に善戦するが、ダイゴヨウの眩い光で分身を消されてしまう。
そしてゴールドにダイゴヨウ・十手モードで刀を折られ、ダイゴヨウ十手打ちに怯んだ所へ、スーパーシンケンピンクの真・天空の舞を喰らって倒される。
その直後、「でっかくなって、カッコよさも1000倍~!」と叫びながら二の目となって巨大化。
相対するダイカイシンケンオーの二天一流乱れ斬りに怯むも、再び無数の分身を生み出して対抗するドクロボウだったが、ダイゴヨウの秘伝ディスク乱れ打ちで分身を消されて丸腰になった所へ折神大開砲を喰らい倒された。
「オレ、カッコ悪い…」
アクマロ配下でありながらやっているのがこれまでのアヤカシと変わらない。
が、彼らはアクマロが自身の真の狙いをドウコク達に悟られない為の囮役だったのでそれでいいのだろう。
余談
モチーフは髑髏とボロ布で、名前の由来は髑髏+坊。
現代の伝承で語られる『狂骨』は井戸に棲む白骨の化け物らしく、ドクロボウが分身によって不気味に揺らめく様子がそのルーツとされている。
狂骨をモチーフにした怪人はこのドクロボウが最初で、『忍者戦隊カクレンジャー』や『仮面ライダー響鬼』等、怪人のモチーフが妖怪という過去作品にはいない(普通の「骸骨」と被るからか?)
但し、モチーフがボロ布と言う点に限って言えば、前者に登場したシロウネリ以来15年振りである。
声を演じた松本氏は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でアーチャーフィッシュ拳のポウオーテを演じて以来、こちらも2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
関連項目
コピー忍者クリソッツ坊:『忍風戦隊ハリケンジャー』の怪人で、こちらも無数に分身する能力を持つ。
ガタキリバコンボ:2年後の平成ライダー作品『仮面ライダーOOO』に登場するヒーローの形態の1つで、ドクロボウと同様に分身能力を有する。