CV:東山奈央
概要
旧クロスベル自治州出身の正義感あふれる活発な少女。
トールズ士官学院《第Ⅱ分校》の《新Ⅶ組》に在籍し、クラブはテニス部に所属している。とても快活で物事をハッキリ言う性格。半面たまにあまり深く考えない言動があるのが玉に瑕。
実家はクロスベル西通りのアパートで家族は母リナ、双子の弟妹のケンとナナ、父はミシュラムのリゾートホテルの企画営業部門に努め、忙しく毎日帰りが遅いとのこと。
クロスベル警察《特務支援課》の活躍にあこがれ、警察学校へ通っていたがエレボニア帝国の侵略、併合されて、警察学校は軍警学校(ユウナはこの呼び名を嫌っている)となった。このことに異議を申し立てたところで帝国より赴任した軍警学校上層部より全単位取り消しを申し付けられ、夢を絶たれてしまう。
併合時にクレア少佐が臨時教官として赴任しており、単位取り消しを見かねたクレアの計らいと推薦してもらう形で取り消された単位取得分をトールズ士官学院《第Ⅱ分校》で行うという形で入学してきた。
クロスベルを侵略した帝国を嫌っているが、クレア少佐には世話になっていたこともあり帝国人全てが悪人でないと理解しているので、帝国内でも場を弁えた行動をはとれる。ただし、警察学校がクロスベル郊外の山林地帯にあって、いわば隔離されていた環境で学んでいたことから、帝国の風習や文化に疎く、皇族の悪口を公然と言うなどリィンやクラスメイトたち帝国人からしたら冷や汗が出そうな行動を度々とることがある。
同じくクロスベルから赴任してきたランドルフ・オルランドとは顔なじみでユウ坊と呼ばれ可愛がられている。
また入学初日のオリエンテーションでアインヘル小要塞Lv0攻略をすることになったのだが、突然床が空いて滑り落ちる際に不可抵抗力でクルトにラッキースケベをしてしまい、いきなり出会い初めから関係が拗れてしまった。(リィンはかつての自分を重ね、どこかで見たような光景だと言っている。その後謝って和解するのところも全く同じ。)
スタイルがとても良く、作中でもよく「ナイスバディ」と言われている。梯子を登るときアンゼリカから「君はピンク派ということで問題ないだろうか」と言われるが、《第二分校》の制服時のソレはオレンジだったりする。
武器は機関銃内蔵の特殊警棒「ガンブレイカー」。トンファー主体による接近戦のストライカーモードと、内蔵するマシンガンを主体による中距離戦のガンナーモードを切り替えて戦う。
《灰色の騎士》に憧れて
ユウナは以前リィンに命を救われている。
クロスベルが帝国に併合されると、クロスベルのもう一つの宗主国であるカルバード共和国が黙っているはずもなく、空挺機甲師団の大軍勢引き連れて侵攻してきたのである。
共和国の侵攻により疎開する人が現れ、ユウナの家もケンとナナだけでもアルモリカ村へ疎開させようと運搬車両に乗せて二人を送ることになった。
しかし、運悪く途中で共和国のガンシップに遭遇し攻撃を受けてしまう。必死に逃げようとしてたが、逃げ切れるわけもなく、運搬車は大破しユウナとケン、ナナは地面に投げ出された。
己の無力さを感じながらせめて二人だけでもとケン、ナナに覆いかぶさったとき、リィンが乗ったヴァリマールによって救われたのである。
本当はリィンにお礼を言いたかったのだが、同時に無力な己の惨めさを感じてしまい、どうしても反発してしまう。
その話を聞いたアルティナから「教官に認めてもらいたかったんですね?」と指摘され、それを認めることでリィンへの蟠りが溶けていった。
クロスベルの意地と誇りを胸に
クロスベルへ演習に訪れた際ルーファスによって、ロイドたち碧の大樹事件解決の立役者たちがミシュラムに幽閉されていると知って、
「私たちのクロスベルを返してよぉぉぉ!!!」
と激高した。
彼ら『クロスベルの英雄』たちは帝国…オズボーンやルーファスにとってこの上なく邪魔な存在だが、かといって彼らを害すればクロスベル市民からの強い反発が免れないため、ミシュラムを鳥篭として閉じ込めて動けなくするという形にしたのである。
その事実にしばらくショックで寝込んでいたが、政府の命令を受けて調査を開始したリィンの代わりに《新Ⅶ組》のメンバーから「憧れるだけでいいのか?彼らが鳥篭に囚われている今、クロスベルの意地を示せるのは誰なんだ。」と伝言を聞かされて奮起し、《新Ⅶ組》のメンバーと共にリィンたちのピンチに駆けつけた。
リィンを初め、《新Ⅶ組》や《第Ⅱ分校》の教職員との触れ合いを通じて、帝国にも《特務支援課》と同じ“魂”を持つ人々がいると知り、いつかクロスベルと帝国の双方の人々が笑顔になれる未来を探すと決めたのである。
閃の軌跡Ⅳでは
《巨イナル黄昏》の発生後、他のメンバーと共にエリンの里に退避した。
その後、リィンが不在の新Ⅶ組のリーダー的存在として立ち上がる。
余談
ユウナはクロスベルと関わりが深い人物だが、両親・弟妹ともどもクロスベルが舞台である前作の零の軌跡、碧の軌跡(いずれもPSP版及びPS VITA『Evolution』版)では一切登場しておらず、碧の軌跡のED「クロスベル解放」の一枚絵にも、ユウナの姿形は一切描かれていない。存在を匂わすような描写も無いので強引な後付けでは?と彼女の存在を疑問視するファンもいる。
PSP版『碧の軌跡』のクロスベル警察学校に「特務支援課に憧れています」という警察学校生徒が一人いるが、それがユウナと当初は言われた。また、《特務支援課》にミシュラムを案内したとのことだが、《特務支援課》は零の軌跡、碧の軌跡で既にミシュラムに何度も訪れているのでユウナはその後に案内したと思われるが、既に訪れている場所を案内するというのは些か不自然である。
2020年4月23日(木)に発売されるPS4『英雄伝説 零の軌跡:改』と同年5月28日(木)に発売される『英雄伝説 碧の軌跡:改』の追加要素として閃の軌跡のキャラクターが劇中に登場する事が決定し、ユウナ本人も追加で登場。前述の警察学校生徒がユウナに差し替わっている。ただし、『改』でも、クロスベル解放のED一枚絵にもユウナは登場していない。
なお彼女はクロスベルを美化している節がある。特務支援課の華々しい活躍があったが裏では警察上層部や政治家による不正や隠蔽などがありそれを行っていたのは紛れもなくクロスベルの住人である。クロスベルが帝国の占領下におかれる原因を作ったのはディータ・クロイス大統領の蛮行が原因でありクロスベルの所業を無視している。この性格のためか、ファルコムのキャラクター人気投票ではメインキャラクターの割には不人気で低い得票しか得られていない。