概要
『悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲』で初登場した敵キャラクター。
ホウキで空を飛ぶ魔女。幾多の魔法を操る。念願の魔女になれて張り切っているらしい。
外国人が良くイメージする様なステレオタイプの醜くて恐ろしい魔女の姿とは全く異なり、
その見た目はメインイラストの様に若く美しい妖艶な雰囲気を醸し出す金髪ロングヘアーの美女。
しかし、そこは悪魔城に住まう魔性の妖女、その色香に惑わされると痛い目に合うだろう・・・
外国人と日本人で抱くイメージの差が顕著に表れた、正に属性盛り盛りの敵キャラクターであり、
また古今東西の女性型モンスターが数多く登場している悪魔城ドラキュラシリーズにおいて、
見た目が普通の女性の姿をしている敵キャラクターはかなり珍しい存在だと言えるだろう。
また登場する作品には下位種である『まじょみならい』も一緒に登場している事が多い。
あの半人前だった見習いの娘が、こんな一人前の姿にまで成長するとは・・・色んな意味で良し。
海外版での名称はそのまま「Witch」。特にモチーフになった人物などはいないようだ。
尚、本記事は『暁月の円舞曲』に登場した『まじょ』をベースとしたキャラクターの紹介である。
『月下の夜想曲』に登場した魔女『サウジーネ』に関しては、別記事を参照して欲しい。
暁月の円舞曲
紫色の鍔の広いとんがり帽子にノースリーブローブ、腰まで伸びた赤茶色のロングヘアーなど、
解像度の低いドット絵からでも、そのナイスバディさが容易に想像できる程、眼福なデザイン。
しかも本来は箒に跨る所を、敢えて横向きに腰掛けているため、従来の魔女とは異なる上品さと、
色気を両立している点も見逃せない。尚、このスタイルは本作以降の作品にも引き継がれている。
HPは180。弱点は刃(斬)属性、毒属性、石化属性。耐性は炎属性。出現場所は『幻夢宮』のみ。
攻撃方法は正面に魔法陣を展開して突進、または追尾する火炎弾を発射する攻撃の2種類。
また突進中は魔法陣に守られているため、前方からの攻撃を全て無効化してしまうので注意。
悪魔城屈指の(血気盛んな)女の園である『幻夢宮』の中でも、なかなかに厄介な相手と言える。
空中を自在に移動するため攻撃する機会に恵まれない事も多いが、幸いにもHPはやや低め。
弱点属性の武器(大剣などが攻撃範囲も広くてオススメ)で攻撃して、一気に倒してしまおう。
尚、撃破すると紫色の猫に変身して(ご丁寧にも帽子だけは被っている)逃げてしまうのだが、
猫は攻撃すると消滅する。壁に当たっても消滅する。・・・これって本当は倒せていないのでは?
ドロップアイテムはHP回復アイテム『メロン』と槍系の武器『ゲイボルグ』。
高級メロンの回復量はなんと+600と超優秀(1位は給仕係の『カレー(+800)』だったりする)。
『ゲイボルグ』は本作の槍系武器の中でも第2位の攻撃力+58を誇る、固有のドロップアイテム。
まだ物語の中盤なのに高水準の槍武器が入手できてしまうと言うのだから、是非狙っておきたい。
何より魔女が鍛え上げた魔槍を『まじょ』が落とすのだから、これ以上の適任もいないだろう。
・・・総合性能では連続で最大3ヒットする上に攻撃力+29で雷属性も併せ持つ『グングニル』や、
槍系最強の攻撃力+102に優秀な聖(光)属性を併せ持つ『ロンギヌスの槍』には及ばないのだが。
そしてソウルの能力は「弾を跳ね返すシールドをはる」。発動中は蒼真の正面にシールドが展開、
敵の放った一部の飛び道具を無効化すると同時に、聖(光)属性の光弾にして反射すると言うもの。
ここで重要なのは「弾を跳ね返すシールド」だと言う事。つまり飛び道具以外は効果がない。
使い所が少々限られてしまうが、継続消費MPは+3と少ないため、持っていて損はないだろう。
尚、声(CV)を担当しているのは本作のヒロイン『白馬弥那』役を務める「高梁碧」女史である。
・・・実は他の女性型モンスターやヨーコさんの声も同じだったりする。声優ってスゴイ(コナミ感)。
蒼月の十字架
本作からメインイラストと同じ姿で定着。また引き続き「高梁碧」女史が声を担当している。
解像度が上がってより美しい姿に描き直された他、その細部も揺れる所までバッチリ確認できる。
また撃破した時には帽子を被った黒猫の姿に変身して逃げて行く所もバッチリ引き継がれている。
尚、少し分かり難いかもしれないが、箒の先端にも使い魔の黒猫が小さく座っていたりする。
HPは78。弱点は突属性、斬属性、聖(光)属性、毒属性。耐性は闇属性。
攻撃方法は空中を移動しながら、時折停止して指先から追尾する光弾を発射する攻撃のみ。
魔法陣による突進と防御手段が無くなったため、前作よりは格段に倒し易くなっている・・・はず。
相変わらず高所に陣取っているので、上方向に攻撃範囲が広い剣系の武器で戦うのがオススメだ。
出現場所は『黒の礼拝堂』と『妖魔迎賓館』。本作でも中盤からの登場となっているのだが、
物語の終盤に進入できる『妖魔迎賓館』の上層フロアには、前作の『幻夢宮』の様な密集エリア、
即ち「ドキッ!女だらけの大乱闘部屋」が存在しており、愛の巣だと思って下手に突っ込むと・・・
まじょ「こ、こいつ笑ってる!!(キャーヤダーキモーイ)」
手痛い洗礼を受ける羽目になるため、しっかりとレベルと装備を充実させておく事が望ましい。
ドロップアイテムは防具『まじゅつしのローブ』とHP回復アイテム『クリームソーダ』。
『まじゅつしのローブ』はDEF(防御力)+10、INT(魔法攻撃力)+5の性能を持つローブ系の防具。
ソウルによる攻撃を強化する魔法特化型の防具の中では、入手時期相応の妥当な性能であり、
しかも折角入手できても『黒の礼拝堂』攻略後、『狂乱の花園』エリアに戻るルートの途中で、
普通に拾える『エルフのローブ』の方がDEF(防御力)+16、INT(魔法攻撃力)+8の性能であるため、
活躍できる時期は案外短いかもしれない。・・・おさがりかもしれないから良し?・・・正解(おい)。
さくらんぼがついた『クリームソーダ』の回復量は+100と、入手時期的にもなかなか優秀な効果。
ドチラも固有のドロップアイテムであり、怪物図鑑を埋めるためにもしっかり狩ってあげよう。
ちなみに『暁月の円舞曲』で『クリームソーダ』をドロップしたのは『まじょみならい』である。
一人前の魔女になった現在でも、見習い時代から好きだった食べ物は変わっていないようだ。
つまりは前作の高級メロンも財布に余裕のある大人の表れだったり・・・もしくはその豊満な巨n(略)
ソウルから得られる能力は「追尾性能のある魔法弾」。消費MPは20。最大レベルは『3』。
前作はガーディアンタイプの防御魔法だったが、本作ではバレットタイプの攻撃魔法であり、
その性能は敵として使用していた時と大体同じ。レベルアップすれば発射数も増加していく。
地形を貫通して、更に追尾していく聖(光)属性の攻撃能力ともなれば、敵の弱点を突き易く、
上下への追尾性能の低さと、短い射程範囲を意識しておけば、場所を選ばずに戦えるはずだ。
ギャラリーオブラビリンス
『蒼月の十字架』とほぼ同じ仕様で『まじょみならい』共々、無事続投を果たした(やったね)。
前作ではその大人っぽい見た目とは裏腹に、若干の幼さを残した可愛い声が特徴的だったのだが、
本作では『ロレッタ・リカード』役の「鈴木麻里子」女史が新たに声を担当しているため、
正統派な大人の魔女の雰囲気を楽しむ事ができる。尚、本作から魔法攻撃の際には掛け声として、
「エナジーライト!(Energy light!)」と喋るようになったため、魔法の名前も判明していたりする。
HPは106。弱点は鞭属性、剣(斬)属性、聖(光)属性、毒属性。耐性は炎属性、氷属性、雷属性。
なんと3種の属性に対して耐性が付与された代わりに、闇属性に対する耐性を失ってしまった。
闇属性に弱い魔女と言うと少々おかしな感じが否めないのだが、果たして大丈夫なのだろうか・・・?
尤も、物理攻撃に弱い仕様は変わっていないため、ここはジョナサンに任せればノープロブレム。
シャーロットの場合でも、剣(斬)属性や聖(光)属性で弱点を突けばそこまで苦戦はしないだろう。
出現場所は『黄昏の森』と『冥界の学舎』。ドチラもイメージ的にはピッタリな出現場所であり、
また『まじょみならい』も同じエリアに出現するため、先輩と後輩を一度に相手にする事も多い。
ドロップアイテムは頭防具『旅人のつばひろぼう』とアクセサリ『マジカルブローチ』。
『旅人のつばひろぼう』はDEF(防御力)+6、INT(魔法攻撃力)+3、MND(魔法防御力)+3の性能持ち。
店売りもされているため固有のドロップアイテムではないが、共通防具としては最高性能を誇り、
ジョナサンの場合はサブウェポンの威力強化のために、候補に挙がる可能性が若干ある・・・かも。
シャーロットの場合はより優秀な専用防具があるため、まずお呼びがかかる事はないだろう。
『マジカルブローチ』は防御力は無いが「ダメージを食らうとMPが回復する」効果を持つ。
コチラは固有のアイテムドロップであり、受けたダメージの25%だけMPを回復する事ができる。
一見すると優秀なアクセサリのような気もするが、実際の使い所はかなり限られると言って良い。
サブウェポンや魔法の1回分を稼ぐためには、単純計算で大体80以上のダメージ量が必要になる。
十分にレベルと装備も整った終盤の時期ならHPにも余裕がでてくるが、まだ不安の残る中盤の頃、
MPが枯渇している状況とは大体HPもピンチの時が多いため、そのまま倒される可能性が高い。
それならば店売り品のMP回復アイテム『マインドアップ』系を使った方が、安全かつ効率的。
そもそも戦闘中にMPが枯渇したから、わざとダメージを受ける行為など愚策でしかない訳で。
総括すると本人には悪いがドロップアイテムに魅力が感じられず、倒す価値が余り無いと言える。
一応、登場時期を考えれば『旅人のつばひろぼう』だけはまだ活躍できる機会があるだけマシ。
シャーロットの魔法として『エナジーライト』や、他の回復アイテムをドロップしてくれれば、
まだ狩る意味はあったのだが、本作では中盤のザコ敵らしく控え目な扱いに落ち着いてしまった。
Harmony of Despair
健気な後輩を差し置いて先輩のみ、堂々の参戦である。尚、担当している声優が誰なのかは不明。
本作では第4章『暴虐のエスキース』と第8章『多くにして、一つなるもの』に出現する。
弱点は突属性、斬属性、光属性、毒属性、呪属性。耐性は炎属性、氷属性、雷属性。
基本的な仕様は『ギャラリーオブラビリンス』と同じだが、新たに回復魔法『ヒール』を習得。
HPが低下すると虹色のオーラを展開して触れた味方を回復してしまう。ただし回復量はそれなり。
勿論、『エナジーライト』と同じくシャーロットの封印魔法でラーニング(習得)する事ができる。
『エナジーライト』は蒼真とシャーロットで性能は同じ。壁や敵を貫通する追尾型光弾を放つ。
射程が短い欠点は広いエリアで戦う本作では少々痛手だが、その高い追尾性能はやはり強力。
光属性を弱点とする敵も多いため、空中や壁越しのザコ敵を処理できたりと、かなり重宝する。
『ヒール』を習得できるのはシャーロットのみ。何度か攻撃を当てた方が使用頻度が上がるため、
ヒットする回数が多く、消費MPも少ない魔法で倒さない様に攻撃して『ヒール』を誘おう。
尚、先に『エナジーライト』を習得してしまうと、その個体からは『ヒール』を習得できない。
また当たり判定もかなり小さいのか、オーラの外側から封印魔法を当てないとヒットしない事も。
中々使用してこない上にいくつか注意が必要だが、シャーロット使いならば頑張って習得しよう。
ドロップアイテムは食べ物アイテム『シュークリーム』と頭防具『ウィッチハット』。
『シュークリーム』は5分間、HP+15、MP+15、LCK(アイテムドロップ率)+1の効果を持つ。
他の章の宝箱からも入手できるため固有のドロップアイテムではないが、9個までストック可能。
5分間のステータスアップ効果としては入手確率もまずまずなため、優秀な部類と言って良い。
『ウィッチハット』は見た目的にも固有のドロップアイテムである女性専用の頭防具。
MP+5、DEF(防御力)+3、CON(物理防御力)+2、INT(魔法攻撃力)+2の性能を持ち、育成が進めば、
そのままお役御免になってしまう代物だが、途中で入手できれば役に立つ事は間違いないだろう。
ちなみにドチラのアイテムも過去作においてドロップしていたのは『まじょみならい』である。
もしかしたら本作に後輩が一人もいないのは、全員が一人前になったからなのかもしれない・・・
そう考えると何だか感慨深いものがあるような・・・まあ、結局は全員倒すんだけどね(おい)。
余談
『まじょみならい』のスカートを吸ってめくる事ができるのは、彼女の記事でも紹介しているが、
『まじょ』の場合はよりきわどい服装であるにも関わらず、吸われてもローブはビクともしない。
更には足組みを崩す事も絶対にないため、その足も鉄壁のガードを誇ると言っても過言ではない。
見るからに軽装な出で立ちなのに一切の動揺も見せないとは、これが大人の余裕だと言うのか・・・
尤も、魔法で見た目を誤魔化している可能性も無いとは言い切れないため、もしかしたらバb(略)