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G-SAVIOURの編集履歴

2020-10-03 22:51:24 バージョン

G-SAVIOUR

じーせいばー

「ガンダム」シリーズの一作。宇宙世紀作品でU.C.0223年という「Vガンダム」よりさらに未来を描いている。

概要

ガンダムシリーズ20周年記念作品として日本アメリカ合衆国で共同製作されたテレビドラマ作品

ガンダム作品としては実写というシリーズの一線を越えた作品。


制作費用はプロモーショントレーラー版までに2億、テレビ放映版までに8億、合わせて10億という破格の費用がかけられているが、これはアメリカのテレビドラマのスペシャル番組としては標準的な金額であり、映画としては安い部類に入る。

SFX製作はデジタル・ミューズ社が担当した。

また、派生作品としてゲーム、小説、ラジオドラマが存在する。


本作の舞台は宇宙世紀223年という映像化された宇宙世紀作品の中で最も未来を描いた作品である。

後に発売されたPS2用ゲームのOPでのみ年号が「Space Century(スペースセンチュリー)- year 224」と表示されていたが、ゲーム中では「Universal Century 223(宇宙世紀223年)」と表示されている。


実写作品である事に加え、コックピットのデザインが機動戦士Ζガンダム以前の全天周モニターを採用していない物に戻っている事(それに関しては宇宙戦国時代での技術衰退も関係あるといえなくもない)や機体サイズが18m急に戻っていることなどから「アニメ作品としてのガンダム」との映像の方向性の違いを感じるファンも多いが、一方でストーリーや世界観の破綻も少なく映像の完成度も(当時としては)高い為、一概に切って捨てるべきではないという評価も存在している。


世界観

宇宙世紀開始から2世紀が以上経った時代。度重なる戦乱で地球連邦は弱体化し、サイド(宇宙植民地)の自立化が促されていった。

時に宇宙世紀(U.C.)0217年、地球連邦政府は組織防衛本能を発動。地球連邦軍による各サイドの制圧を開始した。それに対してサイド自治政府は激しく反発・抵抗し、サイド駐留軍と連邦の部隊による衝突が各地で頻発、高烈度紛争に発展していったが、翌U.C.0218年に親地球派サイドの仲介によって紛争は調停・終結した。

だが宇宙の諸勢力を敵に回した先の暴挙が連邦瓦解を決定づけ、統治機構としての機能を事実上失っていた地球連邦はサイドの独立を認めざるを得ず、組織は崩壊・分裂してしまった。サイド側としてはついにスペースノイド(宇宙移民者たち)の悲願が達せられたと同時に差別的な名称だったコロニー(植民地)という名称もセツルメント(隣保事業)へと改められた。


しかし、総会に議席を持ち連邦を構成していた地球上の国家がそのまま地球政府と言う一つの政体に留まっており、彼等は地球派のサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を取り込んでセツルメント国家議会を打ち立てた。残るサイド1やサイド4は月と手を組みセツルメント自由同盟を結成した。サイド6及び建設中だったサイド・ガイア(サイド8)は独立・中立を保った。

セツルメント国家議会は旧地球連邦軍の軍事力をそのままセツルメント国家議会軍(CONSENT)として再編し、更なる勢力拡大を志向する。

こうして人類社会は新たな時代を迎えたが、これら2大組織の対立する政治状況は酷く脆弱かつ不安定で依然として秩序維持に予断は許されない状況だった。

そんな危うい情勢下、イルミナーティと言う組織が地球圏の秩序を守るための活動を始める。


ストーリー

ドラマ版

宇宙世紀223年。深海農業研究所リグで働いていた元議会軍MSパイロットのマーク・カランはサイド・ガイアの生物工学博士シンシア・グレーブスを助けたことで地球の食糧危機に端を発した事件に巻き込まれてしまう。

セツルメント国家議会軍の地球地区総督ガーノーはガイアとリグが食料問題解決の為に極秘裏に研究していた生物発光を奪取し世界支配に利用しようとしており、ガイアへ侵攻を開始した。

友人の事故死と言う過去の記憶から軍を辞め戦うことを拒否していたマークだが大切なものを守るためにイルミナーティから与えられた最新型モビルスーツ『Gセイバー』へと搭乗しガーノー率いる議会軍と戦いに身を投じていく。


ゲーム版

ガイアの光事件(ドラマ版の出来事)の後の宇宙世紀224年の冬。セツルメント国家議会軍の強硬派筆頭であるバイス・バッシング准将は独裁政権樹立を画策し、その為にプロジェクトレイブンと言う非人道的な軍備増強計画を発動した。イルミナーティは地球圏の勢力バランスを崩しかねないその計画を察知し、その阻止をGセイバーを擁するライトニング部隊に命じる。地球に派遣されたライトニング部隊に属する元議会軍のパイロットであるリード・フォックスの前にバイスの配下である精鋭部隊グレムリーシープが立ちはだかった。

そして彼はプロジェクトレイブンの恐るべき秘密を見る事となる。



登場MS

ドラマ登場機体

Gセイバー

Final Mission


Iセイバー(イリュージョン)


RGM-196フリーダム

RGM-196 FREEDOM

かつての地球連邦軍の主力量産MS。ドラマ版のみに登場。

宇宙世紀0223年では原型機初起動からすでに30年以上が経過した旧式MSで、本来は軍用でありながら民間払い下げやコマーシャルモデルなどが製造された為に広く普及しており、ドラマ版ではサイド8において防衛用や作業用などに使われている。

信頼性や整備性は高く、ブロックを積み重ねたようなフォルムをしている。武器はビームライフルと背部ランドセルに設置されたビームサーベル1本、頭部にバルカン砲を装備、また左腕にビームシールドを装備している。

サイド・ガイアに配備されていた機体はマシンガンで武装し、ビームシールドではなく実体型シールドを装備している上に、ビームサーベルが装備されていない機体もあったりとバラつきがあるがこれは宇宙戦国時代を経ての連邦崩壊とそれに伴う混乱で部品調達が困難になったからと思われる。

ちなみに腹部の蛇腹状スパイン構造はGセイバーにも受け継がれており、セイバーチームはこの機体をベースにして高性能カスタム機Fセイバーを開発しており、その事からもこの機体はメカニックの改造次第で高性能化出来るほど柔軟性にも優れている。


RGM系の末裔であるが、全体のフォルムはジェムズガンジャベリン(と後続機のジェイブス)よりはむしろガンイージに近く、機体構造も大きく異なったものとなっている。機体性能・武装共にそれに準じているためガンイージを基に開発されたとの記事も存在する。


MMS-DS209グッピー

食糧危機を回避するための研究を行う大西洋深海農業研究所リグで使用されている旧式の深海作業用可変MS。ドラマ版のみに登場。

四肢を後ろに回すことで巡航形態への変形が可能で、腕部は用途に合わせて交換が可能となっている。

海底で育成された食用の海草を回収する作業に使われている。



CCMS-03ブグ

セツルメント国家議会軍の主力量産MS。ドラマ版とゲームに登場している。

セイバーチームが手掛けた機体である。現行技術だけで設計されており、かつ安定した性能と地上や宇宙でも運用できるほどの汎用性を持っており現場の将兵からの人気が高い。頭部センサーはモノアイを採用しており、機体カラーも緑と言う点など昔のザクを思わせる。

あらゆる任務に対応する為に様々な武装等を持っており、実体弾式のマシンガンと盾の内部にある打撃兵器ジャイアント・ハチェットを装備、またビームライフルとビームサーベルを装備する機体も存在する。背部にブースターパックを装備する事も可能。

緊急時に背部のランドセルをパージし、胴体に収められたコクピットブロックを脱出カプセルとして射出させることができる。またバリュートのような装備を持っているのか大気圏に突入しても無傷だったと言うとんでもなく堅牢な機体でもある。

大気圏内仕様と宇宙用仕様の2種類があり、外見こそ同一だが宇宙用では耐圧処理が施されておらず水中では潰れてしまう。


後付けとなるが、ジオン軍にも同名のMSが存在する。そのデータを参考して製作されたのかは定かではないが、部分的に似通っているところがあるのは偶然とは言えないのではないだろうか。



CAMS-13レイ/CAMW-13MWレイ

議会軍のガーノー総督によって推進されるMW計画で作られた機体。ドラマ版のみに登場。

無人機モビルウェポン(MW)とそれを制御する有人機の2機種が存在する。

生物的なフォルムをしており、頭部センサーは議会軍のMSで唯一デュアルアイを採用している。総合スペックではGセイバーと互角レベルを誇る。武装であるビームランサーは遠距離や近距離の攻撃に仕える銃剣のような武器である。またビームサーベル、ビームシールドも標準装備されており、背部には縦に8列伸びたミサイル、肩には機関砲が装備されている。また、ブグと同型のブースターの装備が可能である。

有人機は指揮官クラスの軍人に与えられる予定であった。

MWレイは旧式機のフリーダムを圧倒するがGセイバーやイリュージョンには及ばなかった。



ゲーム版登場機体

G3セイバー

G3-セイバー(ジーサード)


Jセイバー


CCMS-03ブグ2

議会軍の次期主力として開発された地上専用ブグ。

肩部は装甲が強化され、腰部には高機動ユニットを装備している。機体色は初期生産型は青で、後期生産型は黄茶色である。

信頼性と生産性を重視しており、装備もビームサーベルとビームライフルといった標準的なものである。技術的に特筆すべき点はないが、性能はGセイバー以上である。

大量に量産されており、議会軍の強硬派でプロジェクト・レイブンの提唱者バイス・バッシング准将率いる精鋭部隊「グレムリーシープ」など各部隊に配備されている。


CAMS-14レイド/CAMW-MWレイド

レイの発展型である量産機。

MW計画で作られた機体であり、コクピットブロックを持った有人機は緑色のカラーで無人機MWは紫色。また白いカラーの寒冷地仕様も存在する。

武装はレイとほぼ同じ。


CCMS-04スピアヘッド

スピアヘッドBタイプ

議会軍の量産機。ブグとレイドに比べて性能は高く、近接戦に特化している。

武器はレイドと同じくビームランサー。先行生産型は青いカラーリングで後期生産型(ゲーム未登場)は緑のカラーリング。

また複数のオプション装備を持っており肩に大型シールドを装備し、大型ランチャーを装備したBタイプ(上記イラストがそれに該当する)、腕に6門のビーム砲、肩に2門のキャノン砲を装備したCタイプが存在する。


CAMS-15レイブン

レイヴン

議会軍強硬派の筆頭であるバイス・バッシング准将が推し進める非人道的な軍備増強計画「プロジェクト・レイブン」の中核となる漆黒の可変MS。

既存のMSはおろかG3セイバーすら遥かに越えた高性能を誇る。武器はビーム砲とビームサーベルで、ビームサーベルは回転してビームシールドにもなる。

飛行形態に変型して機体前面にビームバリアーを張ることもできる。また、かつてのギャプランのように飛行形態の航続時間延長用の専用ブースターも存在する。

この機体に関してはかなりの最高機密だと言われていたが実は正体は無人機のMWであった。



用語

  • スペースセツルメント

宇宙に住む人々の居住地の名称。

他の宇宙世紀作品で言えばスペースコロニーである。

地球連邦政府の分裂後、サイドが地球と国際法上同等の権利を持つ存在になった為、差別的な名称であるスペースコロニーからスペースセツルメントへと変えた。


  • イルミナーティ

名こそ知られているが実態については謎に包まれた組織。

秩序の維持と不当な暴力への抵抗を目的としており、どこの陣営にも属さずに利害関係から外れた第三者的な組織で世界秩序を安定させるいわばバランサーのようなもの。

成立時期は不明だが元々はただのプライベートクラブで、70年以上昔にはすでに存在しているとの説もある。しかし地球連邦の崩壊による世界の勢力図が変わった事を契機に自分たちの価値観で勢力の均衡を保つ為の警備団的な活動をするようになった。

指導者や本拠地を持たず、議会軍や自由同盟など様々な組織にメンバーが浸透しており、組織の実態を把握するのは難しい。メンバーは多種多様で退役軍人やジャーナリスト、政治家など様々。

紛争の調停は軍内部にいる協力者が出来る限りの範囲でサポートを行うが、技術者集団であるセイバーチームを仲間にした事でGセイバーなどの独自のモビルスーツを開発・保有するようになった。

この組織はあくまで秩序を維持するのが目的なので覇権を求める意志は持っておらず、議会軍全体を敵に回しているわけでは無い。ガイアの光事件においてイルミナーティがサイド8を救援したのは議会軍による不当な暴力に晒されていたからであり、秩序に対し不穏な活動を行うものは必ず阻止する。


  • セツルメント国家議会

コロニー国家との高烈度紛争で崩壊した地球連邦政府の後継組織。

崩壊した地球連邦を構成してた地球各国が親地球派サイドであるサイド2サイド3、サイド5、サイド7を取り込んだ為、強大な軍事力や政治力を有している。

地球全土と各サイドを勢力圏にしており、その本部は地球に存在している。国家議長が元首として存在し、地球を含む各自治区にはそこを治める総督が置かれている。

また旧地球連邦軍を再編してセツルメント国家議会軍にしており、彼ら議会軍を使って非参加のサイドに対して圧力をかけている。また長年の戦乱による環境破壊で自給体制の維持できない地球では深刻な食糧危機に直面しており、それが圧力をかけるきっかけとなっている。

議会軍は陸・海。空・宇宙などの各フィールドごとに軍を擁しており、特に宇宙軍の方が発言率と規模が大きい。しかし元が元なだけに議会軍内部では派閥がいくつも存在しており、特に地球を至上とする思想を持つ強硬派は勢力拡大の為に卑劣非道な行為をしている。

尚、一年戦争から100年以上経ったこの時代においてはスペースノイドとアースノイドの激しい確執はもはや見られない。


  • セツルメント自由同盟

サイド1、サイド4が月と手を組んで立ち上げた同盟。


  • モビルウェポン(MW)

セツルメント国家議会軍で開発されているAIで動く無人のモビルスーツ。有人機から制御するものでこれによって楽な戦力増強とパイロットの生命を守ると言う利点がある。

戦力としては十分な能力を持っているが事前に指定された命令に則って戦闘を行うために突発的にその範疇を越えた状況には対応しきれない欠点もある。一部では「モビルウェポンは戦争をゲームにする」と嫌悪するものもいる。

後にプロジェクト・レイブンと言う人間になりすます事が出来る最新のMW開発計画が行われた。


  • セイバーチーム

Gセイバーを始めとするセイバーシリーズを設計・開発した技術チーム。リーダーはジョン・セイバーと言う人物。

この時期、名機とうたわれる数多くのMSの開発に携わっており(恐らくではあるが時系列的に考えてマンマシーンにもこの連中が手掛けた機体が存在する可能性がある)、連邦軍最後の量産MSフリーダムと議会軍の主力量産機ブグもこのセイバーチームが手掛けたもの。イルミナーティに協力しており、彼らのおかげでイルミナーティは独自の戦力を持てるようになった。

しかしこの集団は常に謎が多く、構成メンバーの名前も拠点はどこなのかも不明でリーダーと目されるジョン・セイバーも非常に謎の多い人物であり、誰も彼に会った事は無い。議会軍では半ば伝説的な存在となっている。

ある話では各研究所や企業に点在するエンジニアたちの集まりで、各々の技術情報ネットワークやそれによる膨大なデータベースを有しており、MSのコントロールシステムを独自開発することも可能だとしている。



関連項目

機動戦士ガンダム 宇宙世紀

GUNDAM0079TheWarForEARTH…ゲーム作品ではあるが同じく実写のガンダム

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