概要
生まれついての身体的特徴であり、整形などで長くすることはできないとされてきたが、イリザロフ法やISKD法などがある。しかし、日本では施術できるところは少ない。
かつては和服と正座文化で育まれた日本人の典型的な身体的特徴とされていたが、高度成長期以降に生まれた世代はそれほどでもない。体形に影響する要因としては栄養状態が大きいらしく、欧米人でも第一次世界大戦頃の軍隊での調査では庶民は貴族に比べ胴長短足な傾向が明らかであった。アジア人系は、黒人系、白人系、イスラム系、ヒスパニック系と比べて胴長短足率が多い。
表現と短足
昭和の日本の漫画やアニメ、特に1980年代ごろまでは、男性の「足が短い」という身体的特徴およびそれに伴うシークレットブーツをいじるのは、ハゲいじりと並ぶギャグの定番表現であった。(奇面組の事代作吾など)
また芸能人も、脚が短いことをネタに笑いをとったりしていた。武田鉄矢は筆頭格として有名で、「太陽にほえろ!」が裏番組の「3年B組金八先生」に視聴率で負けた時に、石原裕次郎が「なんでこんな短足に負けるんだ」とこぼしたというエピソードがある。車田正美は自身の短足もよくネタにしていたが、「聖闘士星矢」がアニメ化された際も「アニメのキャラは俺の漫画とは大違いでみんな足が長え!」とギャグにしていた。
しかし平成に入ると、大顔いじりなどと並び、ギャグとして短足を含めた身体的特徴を笑い飛ばす傾向は激減した。
ブサイクやハゲギャグが色々言われつつも現在も健在なのを見ると、昭和世代は一抹の寂しさが無くもない。
短足の長短
短足であることにコンプレックスを感じている場合、女性はスカートやハイヒールを履くという隠蔽手段があるため、男性のほうが気になる問題だが、まあ将来ファッションモデルのような極めて限定的な職業を目指さない限りは、足の長さは必要ない。
スポーツでは長身と合わせ、脚が長い方が有利にゲーム運びができる競技が多く、「キャプテン翼」でも日本代表が欧米チームの脚の長さを(主に守備で)羨む描写がたびたび登場する。(キャプテン翼の登場人物に関して、国籍問わず、股下比率70%以上が多いが、胴長短足も少なくない)。
しかし日本が伝統的に強い、重量挙げ、卓球、体操、柔道、レスリングなど、脚が短いほうが有利なスポーツも多い。国技の大相撲も然りである。
足の長さの基準
股下の長さ÷身長×100
~43% かなり短い
~44% やや短い
~45% 普通←アジア人の平均股下比率。
~46% やや長い←白人の平均股下比率。
~47% 長い←黒人の平均股下比率。
~48% かなり長い←パリコレモデルの平均股下比率。
~50% 世界のスーパーモデルレベルぐらいに長い。