概要
遺伝と成長期の生活習慣によって変化する。成長期後の整形などで長くすることはできないとされてきたが、イリザロフ法やISKD法などがある。しかし、日本では施術できるところは少ない。
かつては和服と正座文化と栄養失調で育まれた日本人の典型的な身体的特徴とされていたが、高度成長期以降に生まれた世代はそれほどでもない。ただし海外も栄養事情が良くなったため相対的にはやはり短い。体形に影響する要因としては栄養状態が大きいらしく、欧米人でも第一次世界大戦頃の軍隊での調査では庶民は貴族に比べ胴長短足な傾向が明らかであった。
表現と短足
昭和の日本では、男性の「足が短い」という身体的特徴およびそれに伴うシークレットブーツをいじるのは、ハゲいじりと並ぶギャグの定番表現であった(奇面組の事代作吾など)。
また芸能人も、脚が短いことをネタに笑いをとったりしていた。武田鉄矢は筆頭格として有名で、「太陽にほえろ!」が裏番組の「3年B組金八先生」に視聴率で負けた時に、石原裕次郎が「なんでこんな短足に負けるんだ」とこぼしたというエピソードがある。車田正美は自身の短足もよくネタにしていたが、「聖闘士星矢」がアニメ化された際も「アニメのキャラは俺の漫画とは大違いでみんな足が長え!」とギャグにしていた。
しかし21世紀に入ると、大顔いじりなどと並び、ギャグとして短足を含めた身体的特徴を笑い飛ばすネタの中でいち早く激減した。その後おっぱい、デブ、ブラックフェイスと消滅していったが、なぜかハゲだけしばらく残り続けた。
短足の長短
短足の小動物は可愛いと言われることも多いが(コーギー、マンチカン、ダックスフンドなど)、人間の場合は基本的に脚が長いほど「スタイルが良い」ともてはやされるため、「短足」は人によってはコンプレックスになったりもする。
「短足」は女性はスカートやハイヒールを履くという隠蔽手段があるため、男性のほうが気になる問題だが、将来ファッションモデルや一部スポーツ選手などを目指さない限りは、足の長さは必要ない。しかし最近の家具や乗り物等は日本人にフィットさせた国産が減ってきており、海外製品で足が届かず「あっ(察し)」となってしまうことも。
スポーツでは長身と合わせ、脚が長い方が有利にゲーム運びができる競技が多い。サッカー選手は国内外問わず短足が多いという俗説があるが、『キャプテン翼』でも日本代表が欧米チームの脚の長さを(主に守備で)羨む描写がたびたび登場する。
しかし日本が伝統的に強い、重量挙げ、卓球、体操、柔道、レスリングなど、脚が短い(重心が低い)ほうが有利なスポーツも多い。国技の大相撲も然りである。
足の長さの基準
股下の長さ÷身長×100
男性用
〜42% かなり短い
~43% 短い
~44% やや短い
~45% 普通
~46% やや長い
~47% 長い
~48% かなり長い
~50% スーパーモデルぐらい長い
女性用
〜41% かなり短い
〜42% 短い
~43% やや短い
~44% 普通
~45% やや長い
~46% 長い
~47% かなり長い
~49% スーパーモデルぐらい長い