「戦え少年… 皆と共に…」
「行くんだ…! お前は仲間を失うな…!」
プロフィール
概要
あらゆる知識を持つ博識のデジモン。「気高き王」とも呼ばれる。
その知識のすべてを書き記した「アッピンの紅い本」を所持し、閲覧者の魂と引き換えに1ページ分の知識を与えてくれるという。
どんな謎にも答えてくれるが、必ず答えと一緒に試練を与え、その試練を乗り越えられなければ求める答えは与えられず魂を奪われるとされる。
実はとある魔王型デジモンの姿の一つといわれている。
能力
戦闘では右腕に隠した銃や、マントに隠した赤い「打神鞭」を振るう。
マントは古今東西の護符を積層しており、その護符にはあらゆる対処法が記されている。その豊富な知識であらゆる攻撃をすべて防ぐことができる。
接近戦・遠距離戦の両方を一人で巧みにこなす実力者。加えてスピードも相当なもので、その神出鬼没な様子から「死神」と称される。劇中ではシャウトモンX4を軽くあしらった。
必殺技
- ギルティッシュ
護符を様々なものに変化させて攻撃する。
- カミウチ
手にした打神鞭で強烈な雷撃を放つ。ホーリー系のデジモンには大ダメージを与える。
- リークインフォメーション
詳細不明の技。恐らくは膨大な知識の閲覧。
外見
人に近い姿をしているが、異様に長い腕や青黒い肌、くすんだ金髪と赤い目を持つ。身長は3mほど。顔は大部分が布で隠れているため、素顔や表情は窺い知れない。
大量の護符で作られた白いマントや青いターバン、拘束具で隠された右腕が特徴的。身体のいたるところに護符が散らばっており、全体的に得体の知れないダークな印象を受ける。
クロスウォーズにて
バグラ軍の謎の刺客として登場。感情や表情を表に出すことがなく、口数も少ない。戦闘力はかなり高いが、その得体の知れなさゆえに三元士からは嫌われていた。
砂漠が広がるサンドゾーンにて主人公・工藤タイキの命を狙うも、戦いの最中に岩肌が崩れ、隠れていた一体の女神像が現れる。それを受け突如『正々堂々と戦う理由ができた』と語り、勝負を仕切りなおす。シャウトモンX4を圧倒するも、離れた場所にいたブラストモンの攻撃で地面が崩落し、タイキが地下で孤立したところに遭遇。しかしタイキが女神像に認められたことで矛を収め、地下の遺跡を歩きながらかつての出来事を彼に語り始める。
元々はエンジェモン率いる「女神の戦士団」の一員であり、サンドゾーンに栄える都・サンドリアを守護していた。彼は高い実力を持ちながらも、女神から戦士として選ばれず、苦悩していた。そんなある日、何者かの策略により戦士たちが同士討ちを始め、戦士団は全滅。身を守るために仲間を手にかけたことを深く悔やみ、バグラ軍に協力する傍ら、真犯人を探していたという。
タイキが女神に認められたことで彼を殺すことを止め、地下からの脱出を手助けする。しかし直後に何者かに操られたシャウトモン達が襲い掛かる。仲間を消して傷つけまいとするタイキの姿に足を止める中、事件の真犯人が姿を現し、その攻撃で重傷を負ってしまう。一時撤退した後に傷を修復しようとするタイキに対し、戦う仲間の元へ向かうよう告げる。更にその状態でムゲンドラモンの攻撃からシャウトモンたちを庇い、命を落としてしまう。
だが死の間際、正しい「女神の戦士」としての在り方を見つけた彼を、突如として女神の光が包み込む。彼は新たな姿へと転生し、危機的状況を打破。その後はタイキたちに同行し、共に最後まで戦った。
余談
彼の進化先だが、右腕の銃の形状・額の第三の目・女神像の仮面・「バアル」という名前など、実は至る所に伏線が張られていた。
後に他のクロスウォーズ出身デジモン共々世代と属性が与えられた(幼年期は属性なし)が、その内唯一の「フリー種」である。(ハッカーズメモリーなど一部のゲームでフリー種扱いだったシャウトモン系統はデータ種(オメガシャウトモンX抗体はワクチン種))