概要
「ご注文はうさぎですか?」に登場するコーヒー主体の喫茶店で、同作の主な舞台。
主人公・ココアのアルバイト先兼ホームステイ先であり、マスター志望の跡取り・チノの他、リゼもアルバイトとして働いている。
店内は木材が目立つ昔風の喫茶店で、あまり広くない。設立者であるチノ祖父の言によれば「隠れ家的なお店」を目指していたとのこと。
マスコット的にアンゴラウサギのティッピー(♀)が飼われており、チノが(おじいさんのような声の)腹話術(とされている)で喋ったりする。
夜間にはバーとしても営業しており、現マスターである香風タカヒロがバーテンダーとなり、青山ブルーマウンテンもこの時間にときどき働いている。
その為、カウンターの中にはコーヒーだけでなくお酒も多数置いてあり、途中からバータイム用の吹き矢も置くようになった。
サービスとしてチノが行う「コーヒーを飲み終えた後のカップ占い」もあり、(先代の祖父ほどでは無いが)よく当たると評判。
しかし喫茶店としては凡庸であまり流行ってはおらず、お客がいない事や青山さんしかいない事も割とある。
事実、開店後しばらくの経営は思わしくなかった様で、タカヒロが父の反対を受け流して導入した夜のジャズバーが人気を博し、以降はそちらの方が収入の大半を占めるようになった模様。
雑誌に記事が載った時も夜のバータイムの記事の方が大きくて、ティッピーが何だか凄い顔をしていた。
タカヒロの友人であるリゼの父と彼の部下は、時々お節介を焼いて売り上げに協力しようとするが、基本的に断られ店の手伝いに留まっている。
建物は香風家の邸宅も兼ねており、一家+ココアの居住区画は裏手と2・3階。
奥には仲間内でパン作りできるような広い厨房が存在し、チノによると「おじいちゃんが(ピザを焼くために)調子に乗って買った」大きなオーブンもあるが、ココアがパンを焼きはじめるまで使われていなかったもよう。
制服
制服は、昼間の喫茶店用とバータイム用が別々にある。
喫茶店用は3着あり「水色:チノ、紫:リゼ、ピンク:ココア」はチノのお母さん作。
もう2着(緑と黄色)は作内では作りかけだが、アニメのオープニングでは緑を千夜が、黄色をシャロが着ている。⇒コミックス6巻にて作りかけだった緑と黄色の制服をココアが完成させ、また追加でスカイブルー(マヤ用)やサーモンピンク(メグ用)をリゼが作成した。
ココアのピンクの物のみ、ココアの実家にてレプリカが1着作られて帰郷したココアへのサプライズで使われている(普段はモカが着ている)ので、ラビットハウスの喫茶店冬制服は計8着存在している。
……実は喫茶店用の制服は冬服しかなかったため、お客さん達にやんわりと「暑くないの?」と言われ続けて、ココアが来て2年目にやっと夏制服が誕生した。単行本9巻時点では3着存在する。
※なお、夏制服を作る際。チノ用の水色とリゼ用の紫の布は、生地屋で見つかったが、ココア用のピンクの生地が見つからなかった。しかしラビットハウスの倉庫内にて、チノの母親が残していた生地をココアが発見。それを用いて完成する。
しかしその布地の裏は、変なウサギが描かれたもの。ココアは完成した夏制服を裏返し、ウサギ柄を表にして着用、青山さんに見せていた(五巻1羽)。
バータイム用はタカヒロと青山さん、リゼ父、真手凛などが着ているが、マヤに制服を貸したリゼが着た事もある。回想ではマスターも着ている。
簡単な過去の歴史
- チノの祖父が開店。そのために借金もしている。
- 学生時代に青山さんがよく訪れて、小説「うさぎになったバリスタ」の構想を練る。
- 祖父がティッピーを連れて出た公園で幼い女の子に愚痴を聞かれて、「おじいちゃんのごちゅうもん」がかなうようにおまじないをしてもらう。
- タカヒロが仕事を手伝うようになる。「うさぎになったバリスタ」によると、バータイムにジャズをやるようになり、つぶれかかっていた店の経営が軌道に乗ったという。チノのお母さんも歌を担当して、派手な衣装でショータイムもしていた写真が残っている。
- チノのお母さんが亡くなる。
- ココアが来る前年に祖父が亡くなる。前後してティッピー(♀)も死亡した模様。
- その後にリゼがアルバイトに入る。
- ストーリー冒頭、高校入学前の春に、ココアが下宿に来て、学校の方針でアルバイトに入る。
- 新たなメニューとしてココアの焼いたパンが加わる(下記参照)。
メニュー
Drink Menu
商品 | 価格 |
---|---|
オリジナルブレンド | ¥400 |
アメリカンブレンド | ¥400 |
アイスコーヒー | ¥400 |
ヒルスコーヒー | ¥450 |
ダッチコーヒー | ¥400 |
Arrange Coffee
商品 | 価格 |
---|---|
カフェ・オーレ | ¥400 |
カフェ・ラテ | ¥400 |
ウインナーコーヒー | ¥450 |
カフェ・カプチーノ | ¥500 |
モカチーノ | ¥500 |
Straight Coffee
商品 | 価格 |
---|---|
ブルーマウンテン | ¥500 |
グアテマラ・アンティグア | ¥450 |
キリマンジャロ | ¥500 |
ブラジル・サンスト | ¥450 |
モカ・マタリ | ¥500 |
コロンビア・スプレモ | ¥450 |
マンデリン・カロシ | ¥500 |
Other Menu
商品 | 価格 |
---|---|
紅茶(ストレート、レモン、ミルク) | ¥400 |
Food Menu
商品 | 価格 |
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サンドイッチ | ¥700 |
ナポリタン | ¥650 |
パンケーキ | ¥600 |
ケーキ | ¥500 |
※その他、上記以外にも「ハワイコナ」「ベネズエラ」「イタリアンロースト」「ドミニカ」「ミルクココア」などのメニューが存在しているようである。
本編の10年前には。甘兎庵とのコラボメニューである「コーヒーあんみつ」が作られていた。
また、原作四巻四羽(アニメ二期五羽)では、「ココア特製厚切りトースト」がメニューに加わり、こっそり来店したモカが注文している(ただしモカ本人は「もちもちが足りない!」と言っていたが)。
雑誌掲載
劇中にて、「walker」という情報誌に、甘兎庵、フルールとともに掲載された。
その際には見開きページで、昼は喫茶店、夜はバータイムを経営している事が記されていたが、同時にリゼ、ココア、チノの3人が並んで「ラビットハウスの看板三姉妹」と紹介されていた(記事内では「この三姉妹、全然似てないなあ」と記載)。
なお、同雑誌には、ラビットハウス、甘兎庵、フルール以外の、この町の喫茶店・飲食店が掲載・紹介されていた。
詳細はwalkerを参照。
また、「walker」とは別の雑誌「KIGUMI WALKING」という雑誌にも、クリスマスシーズンに発売された号にて宣伝記事が掲載された(六巻10羽)。
記事に掲載されていたのは、「祖父から受け継いだ天国のコーヒー」。
クリームで作られたバラが浮かんだコーヒーで、小さなティッピーが添えられている(コーヒーシュガーか?)。
曰く「クリームの形がかわいらしいスペシャルコーヒー」「本当に美味しい!コーヒー飲めない私もこれは大好きです」。
取材したのは、青山ブルーマウンテンの担当編集・真手凛。タカヒロ曰く「かなり大々的に宣伝してくれた」みたいで、ラビットハウスに行列ができていた。見慣れない光景に、チノは思わず「ありえない」と自虐的な言葉を口にしてしまっていた。