概要
オープンワールドゲーム『原神』の登場キャラクター。
名前 | バーバラ(英:Barbara/中:芭芭拉) |
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レアリティ | ★4 |
所属 | 西風教会(モンド) |
使用武器 | 法器 |
神の目(元素属性) | 水 |
誕生日 | 7月5日 |
命ノ星座 | 金杯座 |
CV | 鬼頭明里 |
人物
西風教会の牧師であり、モンドの「アイドル」でもある。ある雑誌で見た「アイドル」という言葉に触発され、未だ吟遊詩人の文化が強いモンドの人々に元気を振りまいている。傷の回復を行う水元素の魔術を得意とするが、切実な努力こそが唯一にして最大の魔法であると彼女は語る。
辛いものが大好きで、モンド人の舌には辛すぎて合わないと言われている隣国・璃月の「絶雲の唐辛子」の仕入れを商人にリクエストするほど。放置時のセリフでも特製スパイシードリンクを勧めてくる。
最近の悩みの種は自らの活動でも笑顔に出来ないような他人の深刻な苦悩と、努力で超えられないと悟る、何でも出来てしまう姉へのコンプレックスらしい。
プロフィールの通り彼女の所属は西風教会であるため、実装されているモンドの『人間』キャラとしては何気にかなり珍しい、西風騎士団とも冒険者協会とも無縁のキャラ。
しかしアイドルとしての活動に加えて、モンドの医療を担う立場なこともあってか双方の組織に所属するキャラとの交流は広く持っており、特にノエルとはよく一緒にお茶をしたり、ボイスメニューでお互いに褒め合うなどかなり仲が良い様子。上記の通りバーバラは辛党であるものの、ノエルが作るお菓子は絶賛している。
父親は西風教会の総監にして「払暁の枢機卿」の通称を持つサイモン・ペッチ。Ver1.4の時点では西風騎士団の大遠征に帯同していることが語られるのみでゲームに出てきていないが、ゲームの前日談にあたる公式WEB漫画には登場している。両親は幼い頃に離婚しており、その際にバーバラは父についていくことを選んだ。
母親の実家にいた頃は剣術を学ばされていたことが「キャラクターストーリー」で明かされているが、姉には全く勝てなかったばかりかそもそも戦闘は不得意(本人も「剣の才能がまるでないみたい」と話している)だったため、離婚後に父親からの助言と教育を受けて治療者となったことが語られている。
ちなみに姉とは離婚後から現在に至るまで微妙な距離感ができている一方、ボイスメニューの「興味のあること…」によれば、母親からは公演用のドレスを贈られるなど現在も良好に交流が続いている模様。
能力と戦術
(Ver1.3アップデート時点の)他のヒーラーキャラが即効性に欠けたり、十分に回復するまでに複数の手順を必要とするのに対し、バーバラは自身単体で完結し、全員を即効で回復する立ち回りも可能な扱いやすいヒーラー。他のヒーラー性能を持つキャラクターの回復手段が元素爆発で展開する特殊フィールド内に留まるだったり、敵や自身に元素スキルの効果を付与した上で攻撃し続けるなど、ほぼ戦闘中限定か足を止めなければ行えないものばかりの中、バーバラは元素スキル発動中も行動やキャラ変更が自由自在、元素爆発も即効で機能するため、実質フィールド探索と回復を両立できるほぼ唯一のキャラとなっている。
初心者応援祈願で確定入手でき、バーバラほどではないが回復が行えて、優秀な防御スキルを持つノエルと組ませれば序盤の守りについてはほぼ盤石になる。
回復スキルの効果量は全て「バーバラの最大HP」に依存するため、HPを伸ばす武器や聖遺物(装備)を装備してやると長所を伸ばす事ができる。
更にヒーラー故にアタッカーとして使えないかといえばそんな事はなく、通常攻撃と元素スキルの性能を駆使すればサブアタッカーとしても覚醒する素質を秘めている可能性の獣。
欠点は元素爆発以外の全ての動きに水元素(湿潤)が付いて回り、自身もその影響を受けやすいため、感電で被ダメージが増加する雷元素使いや凍結で動きを封じられる氷元素使いとの相性が非常に悪い事で、余程腕前に自信がない限り、場に出すだけで一方的に蹂躙される。
ただし、しっかり育てて装備する聖遺物も奮発すれば、そのデメリットを加味してもなお有用性を見出せるほどの回復力を発揮するため、後述の元素爆発を筆頭に全滅回避の保険としてはほぼ全ての状況で頼りの存在になってくれる。
もう一つの難点として、元素スキルと元素爆発の双方に基本的に攻撃性能がないこともあって素の状態では元素エネルギーの回復力に難があることが挙げられる。気になる場合は聖遺物の効果で元素チャージ効率を盛ったり、キャラ被りによる限界突破「命ノ星座」の1重と4重にこれをフォローする効果があるため開放を狙ってみるのも良いかもしれない。
- 通常攻撃「水の囁き」
水元素による4段攻撃。威力自体は平凡でヒーラーとしての役割に隠れがちだが、実は通常攻撃と重撃のどちらも、法器キャラの中でトップクラスの攻撃の出の速さ、弾速、射程の長さを併せ持ち、攻撃力の平凡さを驚異的な攻撃性能で補っている。また、意外にも重撃のダメージ倍率は法器装備キャラの中でも上位となっており、スタミナ管理に気を付けてさえいれば自身で火力を出すことも可能。
攻撃力を伸ばしていなくても、後述する元素スキルの回復のトリガーとして、また、アビスの魔術師(炎)やトリックフラワー(炎)、フィールドボス「爆炎樹」などが纏う炎元素を剥がす際に非常に頼りになる。
さらに攻撃力や元素熟知を伸ばす武器や聖遺物を装備し、水元素と反応を起こしやすいキャラ(クレーや甘雨、フィッシュルなど)と組み合わせればサブアタッカーとして十分運用可能な火力を持たせる事も可能である。
総じて、原神の戦闘システムの面白さを体現したような性能をもっていると言えるかもしれない。
- 元素スキル「公演、開始」
「ミュージック、スタート!」
自身の周囲に「歌声の輪」を展開する。「歌声の輪」は発動の瞬間に周囲の敵に水元素ダメージを与えつつ、継続HP回復(交代しても有効)、攻撃命中時に全員のHP回復(自身使用時のみ)、自身および接触した敵に湿潤状態(水元素)を付与する効果を持つ。
バーバラ自身が攻撃に回る際は敵の攻撃を上回る回復力でゾンビの如き耐久戦法を展開できるし、展開即交代で仲間に「歌声の輪」を付ければ、密着攻撃を繰り出すだけで元素反応を巻き起こす。
ただし前述の通り、氷元素を扱う敵との相性が最悪なので相手次第では注意が必要。
- 元素爆発「シャイニングミラクル」
「準備、出来たかなーっ!?」
味方全員のHPを大幅に回復する。即座に発動し、余計な元素付与もされないのが最大の強みである。強敵との戦闘が想定される時、元素爆発が撃てる状態のバーバラを編成に入れておくだけでも難易度と安心感が違ってくる事も少なくない。
また元素爆発の共通効果として、発動中は無敵状態となって敵の攻撃を完全に無視できるため、ある程度消耗した状態で敵の大技を誘発し、バーバラの元素爆発で透過しつつパーティー全員回復で一気に形勢逆転を図ることも可能。
- 命ノ星座・第6重「美しいものをあなたに」
「命ノ星座」を完全突破(6凸)することによって解放される能力。
その詳細はバーバラが待機中に操作中のキャラが戦闘不能になった場合、蘇生+完全回復させるという極めて強力な効果である。戦闘中にキャラが倒れた場合料理以外で蘇生する方法はほとんどなく、強力かつ唯一性の高い能力である。
ただしバーバラのピックアップは不定期にしか開催されず、微・無課金者にはとても厳しい解放条件なので、上級者が深境螺旋に挑む際に期待できる能力であろう。
なおクールタイムが15分と猛烈に長いのでこれだけに蘇生を頼ることはできない。
余談
- 入手方法
自動加入ではないが、サービス開始から11月11日のVer1.1のアップデート実装までの期間限定で配布イベント「バーバラ、キラッと登場☆」が行われ、冒険ランク20に達したプレイヤーにメールで配布された。
さらにVer1.1以降は任務「祈祷の歌」が実装され、魔神任務(メインストーリー)序章第三幕「青の姿のために」をクリアした際に報酬として無期限で確定入手出来るようになった。これからゲームを始める新規ユーザーにとっては非常に頼もしいのは勿論のこと、初期から遊んでいるユーザーはガチャでバーバラを当てなくても、初期配布イベント分と合わせて「命ノ星座」を一段階解放(効果は10秒毎の元素エネルギー1回復)することができる。
また、不定期ながらもガチャのオマケで手に入るスターライトの交換対象になっているなどと、入手が比較的容易であり、何から何まで無課金者に優しいキャラ。
現状確定入手手段が一切ない上記の姉が真価を発揮するのが、最低限命ノ星座の二段階解放(=3人入手)以上とされているため、この辺りも姉妹で対照的となっている。上記の通りバーバラは現時点では極めて優秀なヒーラーであるため、ストーリー攻略や強敵撃破に行き詰まったら、任務の達成や探索による冒険ランク上げに努めてバーバラを入手・育成してから挑むのも有効だろう。
- おすすめ武器
通常、武器というのは★が大きければ大きいほど良いがバーバラだけは例外。★3法器「龍殺しの英傑譚」は最大HP上昇のサブ効果と、キャラ交代時に交代先のキャラに高倍率の攻撃力UPを付与する固有能力を持ち、ヒーラーやサポーターとして運用する限りこれ一択で問題ないほどの最高の相性を誇る。入手手段もガチャ限定ながら所謂「ハズレ枠」なので入手も精錬(同アイテム合成による固有能力のランク上げ)も容易に行える。1つは確保してしっかり育成しておこう。
高ランクの武器においては鍛造で作ることができる★4法器「金珀・試作」が同じく最大HP上昇のサブ効果を持ち、固有効果ではバーバラの難点でもある元素エネルギー回復を補助し、パーティー全員のHP回復効果でヒーラー性能のアシストも行えるという、短所を補い長所を伸ばすまさに鬼に金棒な好相性を誇る。素材の1つである「北陸法器の原型」がかなりのレアアイテムであるため量産や精錬は難しいが、ストーリー上1個目は確実に手に入れられるためこれを1つ作ること自体は容易であり、武器の面でも無課金ユーザーに優しいキャラとなっている。
- フィールドボスとの相性
精鋭級のボス「爆炎樹」対策に丁度いい配布キャラとしても知られる。爆炎樹は根本のコアか先端の花冠に攻撃(特に炎以外の元素)を当てて炎元素ゲージを削り、ダウン状態にしなければまともにダメージが通らないのだが、通常攻撃が出が速い水元素攻撃であるバーバラはこの処理にうってつけで、コアが開いた時や花が頭突きをかけてきた瞬間に通常攻撃の連射で水元素を叩き込み、素早くダウンを奪う事が出来る。
その後はアタッカーに交代しダウンが解けるまで殴り続けていれば良いが、もしフィッシュルがいれば、彼女の元素スキルと組み合わせてバーバラで攻撃するだけで感電反応でアタッカーいらずの火力が発生し、双方の育成具合にもよるがダウン2~3回、時間にして僅か2~3分で倒すことも可能となる。回復しながら戦えるので、ある程度の攻撃にも耐えることができる。
その一方で前述の通り、水元素(純水精霊など)、雷元素(無相の雷など)、氷元素(急凍樹など)のボス相手には非常に相性が悪い。純水精霊はまだ攻撃を捨てて回復役に専念すれば何とかなるが、雷元素や氷元素のボス相手に不用意に場に出せば一瞬で落とされる。バーバラ以外のヒーラー(ジン、七七、ベネット等)の育成や、彼らが居ない場合は料理などの回復手段を備えて挑むべきだろう。どうしても回復をバーバラに頼らざるを得ない場合は、あらかじめ彼女の元素チャージを溜めておいて控えに置き、元素爆発で大幅回復を行うための保険役と割り切るのが無難。
- 極寒環境での運用
Ver1.2で追加されたドラゴンスパインは雑魚敵のほとんどが氷元素持ちであり、戦闘時に不用意に元素スキルで回復を試みるとあっという間に凍結し、動きを封じられダメージをもらってしまうため非常に運用が難しい。
だが移動時は極寒ゲージこそ蓄積されるものの環境そのものが原因で凍結することはないため、極寒ゲージが振り切ってHPが減少する状況を元素スキルの回復効果で無理やり誤魔化し、探索の限界時間を引き伸ばす事も可能である(もちろんこの状態で戦闘に入ったら非常にまずい事になるが)。
↑「要は死ななきゃ良い」を実践した証拠マンガ。
もちろん、篝火やワープポイント等の極寒ゲージの回復できる地点で落ち着いて回復するという手もあるので、しっかり育てていれば2軍落ちすることはないだろう。
また、このフィールドには凍結攻撃を仕掛けてこない、もしくは手段が少ないながらも非常に高い攻撃力と耐久性を誇る「遺跡重機」や「ヒルチャール・霜鎧の王」といった凶悪なボスクラスの敵も闊歩している上、秘境開放のための任務ではこの2体をより制限を設けられた状態で倒さなければならないため、手持ちキャラの都合次第ではこれらを相手にするときにも比較的安全に耐久戦を行えるバーバラの存在がやはり重要になる(七七でも同様の戦法を取れるが、★5である上に不確定な入手手段しかない=持っている人が限られるという意味で全く万人向けではない)。ただし極寒ゲージの処理に篝火を利用する場合、元素スキルなどに巻き込んでしまうと火が消えて効果が失われてしまうためそこは注意が必要。
- 小ネタ
「アイドル」というキャラクターのためか、戦闘以外でも町中の一般人などの目の前で攻撃や元素スキルのアクションを行うと、そのキャラが拍手をしてくれるという特殊な演出が入る(よく聞くと拍手の音もちゃんと入っている)。モンドだけでなく、外国である璃月の一般人、果ては本編では現状不穏な敵対勢力として描かれているファデュイの使節ですら同じであり、彼女のパフォーマンスとアイドルとしての魅力は万国共通ということなのかもしれない。
- その他
★4キャラで唯一、元素爆発を放つ際のカットインを持っている。モーションも相まってとてもあざとい。
白タイツにはよく見ると花柄模様が描かれている。
関連動画
日本では2021年3月22日に、バーバラの公式プロモーション動画である「バーバラの秘密のビデオメッセージ 『アイドルの癒しのおまじない』」がYouTubeで公開された。
元々中国語版や英語版が1月下旬に公開されていた一方で日本語版は約2ヶ月遅れでの公開となり、待ち望んでいた日本のファンは勿論、海外の視聴者からも大きな注目を集めた。
関連タグ
ロサリア(原神)……ちょっと怖くて近寄りがたい同僚。
ストーリーにおける活躍(ネタバレ注意)
ネタバレを見ても大丈夫な準備、出来たかな?
スクロール、いっくよー!
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取り巻く状況や本人の性格も相まって総じて損な役割に放り込まれがちである。
魔神任務(メインストーリー)
序章(モンド編)の最終盤において、ほぼチョイ役として登場。旅人達が持つ竪琴「天空のライアー」の回収のために接触する。風魔龍による龍災を解決する鍵になるとはいえ、西風教会の重要文化財を窃盗同然の手段で持ち出された状況でも貸与品として寛大に対応していたが、解決の過程で修復不可能なまでに破損した天空のライアーを見せられショックで絶叫、その後当事者の力によって表面上修復された様子に見事に騙され、現場に置き去りにされる。直後にある人物に襲撃された主人公を介抱していたが、ともに襲撃されたウェンティを主人公が探しに行ったところでフェードアウトしている(もちろん実際には直っていない上、その場しのぎでいずれボロが出る事が直した当人の口から語られている)。
これは彼女の信仰の対象から直々に欺かれた形になるため、聖職者である彼女にとってはかなり悲惨な話ともいえなくもない。ただし、今のところライアーの件はバレておらず、後述のデートイベントではこのことが話題に出て主人公が誤魔化す場面がある。
本編以外のストーリー(伝説任務など)
- ジンの伝説任務においては過労で倒れたジンを看病したり、西風騎士団主催のジンの慰労パーティーに出席したりしているが、ジンとはどこか距離を置いた付き合いを保ってしまっている。一方ジンの方も倒れて治療を受けた直後に新しい任務の話を聞き、責任感の強さ故にバーバラの制止と心配を振り切って職務に向かったものの、その後落ち着いた際にはバーバラの思いを無下にしてしまったことへの罪悪感を主人公に吐露しており、ジンのキャラクターストーリーではこの2人について「似通う不器用さ」と評している。
- Ver1.2の期間限定イベント「白亜と黒龍」でも導入で少しだけ出演したが、公演のために同僚のロサリアを呼び戻そうとしたものの、(ロサリア当人のキャラクターもあって)詭弁だが正論でもある言葉を叩きつけられて煙に巻かれ、邪険に(見える態度で)追い返されている。
- Ver1.4の期間限定イベント「風花祭」内のエピソードではバーバラはある伝言に振り回される事になってしまうが、ロサリアはこちらでは錯乱し暴走しかける彼女の心配をばっさりと斬って捨て、ダメージが少ない行動を提示する抑え役に回っている(態度は相変わらず冷めているが)。
- デートイベントでは彼女がメインのストーリー「癒しの清泉」が登場。アイドルとして常にファンたちの目にさらされる彼女の苦悩を描いている。これを癒し、休日を有意義なものにしてあげられるかどうかは旅人の選択次第である。
- 上記の通り、Ver1.4ではデートイベントの実装、風花祭でのストーリー出演、公式プロモーション動画の日本語版公開と、これでもかというくらいバーバラがフィーチャーされており、それまでゲームプレイ上では微妙に影が薄い存在になりつつあった彼女の人気を見事に再燃させた。また、デートイベントではそれまで一切ストーリーでの出番がなかったノエルやベネット、重雲の話も描かれており、総じて既存キャラクターの掘り下げが潤沢に行われる回となった。