概要
天竜二俣駅は、静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵にある天竜浜名湖鉄道の駅。同社の本社や車庫もあり、同鉄道路線の中心駅となっている。
略歴
1940年6月1日に、国鉄二俣線の駅として開業。同駅に遠江二俣機関区を開設され、扇形車庫と転車台が設置された。
かつては貨物取り扱いもしていたが、1982年11月1日廃止。
1987年3月15日に、国鉄二俣線が第三セクターに転換され、天竜浜名湖鉄道の駅となる。同時に天竜二俣駅に改称。
1998年12月に、転車台、扇形車庫、運転区事務室、運転区浴場、運転区休憩所が、2011年1月に、本屋、上屋およびプラットホーム、揚水機室、高架貯水槽が登録有形文化財として登録された。これらは、同駅で行われている見学ツアーで見ることができる。
駅構造
2面3線の構造の地上駅で、瓦葺き木造の駅舎がある。
駅舎内では鉄印帳やグッズなどを販売する売店や、転車台カレーが名物の食堂もある。
東側にはかつての遠江二俣機関区が隣接しており、現在でも天竜浜名湖鉄道の車庫として使用されている。このため、同駅を起点・終点とする列車も多く存在する。
また、駅舎側側線には、レール点検用トロッコを改造した遊具もある。
遺構など
- 同駅の二俣本町駅側に、1930年頃に数年間だけ走っていた光明電気鉄道の廃線跡がある。二俣口駅のプラットホーム跡も残り、看板が建てられている。
- 同じく二俣本町駅側に、キハ20 443と、20系(ナハネ20 347)が有志によって保存されている。
- かつて同駅から飯田線中部天竜駅まで建設予定だった国鉄佐久間線のトンネル(未成線跡)が北側にあるが、封鎖されており入れない。
- C58 389が駅前の公園に保存されている。
利用状況
「浜松市統計書」によると、[[2006年]」度の乗車人員は1日平均147人。これは天竜浜名湖線の駅の中では10番目。
現在も120~130人台の乗車人員がいる。
隣の駅
その他
- シン・エヴァンゲリオン劇場版:||に登場する第3村のモデルが同駅。ジオラマも製作されており、公開もされた。ただし、劇中に天竜浜名湖鉄道の車両は登場せず、JR西日本の123系や40系などが停車していた。コラボグッズも発売。
- 天竜浜名湖鉄道とコラボし、ラッピング車両も走っているVOCALOIDの音街ウナ、アニメゆるキャン△の各務原なでしこ、志摩リンのパネルが設置されており、前途のエヴァンゲリオンを合わせてサブカルチャー文化の聖地となっている。