曖昧さ回避
この項では、『ドラゴンクエストV』の登場人物の一人であるサンチョについて述べる。
セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』の登場人物サンチョ・パンサとは、「長身で髭面の主人に従う小太りの従者」の共通点があり『DQ5』のサンチョの名もおそらくこちらから着想を得ている。
(『DQ5』以外のサンチョについての情報をお持ちの方、加筆をお願いいたします。)
- 『LIVE A LIVE』のキャラクター⇒サンチョ(パンチョ、デロスとのソンブレロトリオ>西部編)
- 『結城友奈は勇者である』のキャラクター⇒サンチョ(結城友奈は勇者である)
概要
CV:塩屋浩三(ドラマCD版)/ケンドーコバヤシ(アニメ映画「ユア・ストーリー」)/稲田徹(ドラゴンクエストライバルズエース)
『ドラゴンクエストV』の主人公の父親パパスに忠実に付き従う召使い。
ゲーム内での肩書きも「めしつかい」とされる。
主人公が幼い頃からパパスと主人公に仕えていたほか、主人公とその妻が石にされていた間、2人の間の子供たちの世話もしていた。
実の息子ですら知らなかったパパスの正体を知っていた数少ない人物でもある。
役職柄家事が得意で、中でも料理は絶品。子供たちもサンチョの料理が大好きとのこと。
8年間も両親不在の中、子供たちが健やかに育ったのも、サンチョの存在が大きいだろう。
容姿・生活など
非常に恰幅の良い体型。口髭を蓄えている。大かなづちなどの重量のある武器を扱うことができ、多少の魔法の心得もある。リメイクでは魔物を呼ぶ「口笛」の特技も使える。
主人公のことを「ぼっちゃん」と呼ぶ。
物語の途中で主君のパパスが亡くなり主人公が行方不明になったことを知った後、住んでいたサンタローズの村を離れ故郷であるグランバニアに帰る。
グランバニアは安全のため、城内に城下町がつくられた造りになっているのだが、サンチョの住まいだけは、城郭の外にある小屋である。
ちなみに外に住んでいるのは、「城内の安全は城外に注意を払っているからこそのもの」という考えからで、パパスの弟オジロンからは城内で暮らせと薦められたそうだが、辞退している。うっかり忘れられたとかではない。
かなりの年齢なのに独身である。そのため一部では「パパスとできていたのではないか」とも言われている。
リメイクで追加された会話システムでは、主人公たちを心配したりするほか、年長者らしいアドバイスや、時には王の臣下たる態度など様々な面を見せ、カボチ村の村民の悪態(大抵は青年期前半で済ますイベントでわざと後半まで先延ばしにしないと見れない)にも一定の理解を示す。
だが年には勝てないようで、階段などを登ると息切れしてしまう。
反面、パパスや主人公が不幸な目にあった元凶であるラインハットをあまり良く思っていないようで、普段の温厚で優しい彼からは少し想像しにくい発言も出てくる。
本人も「頭では分かっている」と言っているが、やはり心は納得しきれていないのだろう。
スタイル
物語後半で初めてパーティに加わるときの装備品が「ステテコパンツ」「大かなづち」「おなべのふた」「シルクハット」というものである。この珍妙さからか、しばしばネタにされる。
ちなみに
DQMJ3では同じ名前のお世話ロボットがいる。楽園にいる主人公の世話を担当していたが…?
ちなみにランクはSS。
元モンスター?
パパスの妻であるマーサにはモンスターを人間にする力があること、主人公の一族への異常なまでの忠誠心、装備品や習得特技がモンスターに近いといったことから発生した仮説。
特にリメイク版では息子がジャハンナでこのことについて疑惑を呈し、それに対してサンチョは肯定も否定もせず、「サンチョも昔は……!」という意味深げな会話で終わることからより疑惑が深まることとなった。
ただし公式からの明言は無いので、あくまで推測の域を出ない。
余談
CDシアターでサンチョを演じた塩屋浩三氏は後にライバルズでムドー役を、ユアストーリーでサンチョ役の声優だったケンドーコバヤシ氏はユアストーリーの前に少年ヤンガスの実写CMで大人のヤンガスとして出演している。