概要
正式名称は『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(原題: BIOHAZARD:Infinite Darkness 英題: RESIDENT EVIL:INFINITE DARKNESS )。『バイオハザードシリーズ』初となる全編フルCGの連続ドラマアニメーション作品である。2021年7月8日よりNetflixにて全世界独占配信が決定した。全4話の予定。
時系列は『バイオハザード:ディジェネレーション』の1年後の2006年(『バイオハザード5』と同時系列)であり、同作と同じくレオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドの2人が主役として物語が展開するホラーアクション作品となる。
監督は羽住英一郎、製作・原作監修はカプコンのプロデューサーである小林裕幸。制作プロデュースはトムス・エンタテインメント、フル3DCGアニメーション制作はQuebico、音楽は菅野祐悟、クリエイティブアドバイザーはトニー石塚が担当する。
あらすじ
6年前の2000年、内戦中のベナムスタンで軍事介入していた米軍「特殊部隊」のヘリが墜落した。同作戦地域にいた米軍の特殊部隊「マッドドッグス」は、司令室の待機命令に背く形で生存者の救助の向かうが、既に「特殊部隊」は壊滅。隊長ジェイソンが率いる「マッドドッグス」も命からがら脱出することになる。しかし、ジェイソン達が現場で目撃したものは、死んだはずの「特殊部隊」が不気味に動き出す姿であった……。
そして現在の2006年、ホワイトハウスの極秘ファイルへの不正アクセス事件が発生。その捜査の為、召集されたレオン・S・ケネディとベナムスタンの英雄ジェイソンを含む4名のエージェントは、突如停電したホワイトハウス内の正体不明のゾンビ達と遭遇。SWATと共にそれらを制圧する。
その後、極秘ファイルは上海の生物科学研究所に関するものだと分かり、手掛かりを求め、レオン達3名のエージェントが捜査に向かうことに。最新鋭の潜水艦で上海へ向かう途中、突如現れたネズミ型B.O.W.の集団による襲撃を受け、窮地に立たされてしまう。
一方、テラセイブの職員であるクレア・レッドフィールドは、難民支援の為ベナムスタンに在留中、失語症の少年が描いた奇妙な絵を出会う。ヴィルス感染者を描いたと思われるその絵をきっかけに、独自の調査を進めていくクレア。
そしてベナムスタン内戦地に実施された、ある恐ろしい実験に辿り着く。思いがけぬ真実、ベナムスタンに端を発した事件の真相に近づくレオンとクレア。更に、平和を覆す真の恐怖の発露が迫っていることが発覚する……。
登場人物
メインキャラクター
- レオン・S・ケネディ(CV:森川智之)
ラクーンシティ警察署の元警官で、『バイオハザード2』では市内で発生したバイオハザードに巻き込まれるも、果敢に生存者の救出に全力を尽くした。
後に政府の諜報員にスカウトされ、合衆国大統領直属のエージェントとして日々極秘任務に就いている。サバイバル能力に長け、高い身体能力と判断力を併せ持つ。本作では初のスーツ姿も披露。『バイオハザード4』では誘拐されたアシュリー・グラハム(グラハム大統領の娘)の救出作戦を成功させ、大統領から絶大な信頼を得ている。
- クレア・レッドフィールド(CV:甲斐田裕子)
バイオテロや薬物被害者の救済を行うNGO団体「テラセイブ」の職員。
『バイオハザード2』ではラクーンシティにてバイオハザードに遭遇し、当時はバイクを愛する大学生だった。特殊部隊隊員の兄クリス・レッドフィールドから護身術の教えを受けており、一般市民でありながら各種の戦闘技術を身につけている。レオンとは、互いにラクーンシティを脱出した戦友のような間柄。
他キャラクター
- ジェイソン(CV:立木文彦)
- アメリカ陸軍の特殊部隊「マッドドッグス」の元隊長で、現在は合衆国のエージェントを務める。6年前の2000年に、内戦中のペナムスタンで孤立した部隊を救出し、「ぺナムスタンの英雄」と呼ばれている。様々な状況にも対応できる冷静沈着さを持つ。
- シェンメイ(CV:潘めぐみ)
- 合衆国のエージェントで、コンピュータサイエンスの才能に長けている。エージェントとして勇敢且つ高い身体能力を感じさせるが、未だ素性や目的については謎に包まれている部分が多い。ホワイトハウスがハッキングされた原因を突き止める為、レオンとジェイソン達と共に上海へ向かう。黒髪のアジアンビューティー。
- パトリック(CV:野島健児)
- 諜報活動の経験が浅い新米エージェント。レオンの事を「ただの運のいい男」だと思っている。「英雄」と呼ばれるジェイソンに憧れている。
- グラハム大統領(CV:井上和彦)
- アメリカ合衆国大統領。以前、ロス・イルミナドスの教徒らに誘拐された娘のアシュリーを、ヨーロッパへ向かい救ってくれたレオンに信頼を置いている。
- ウィルソン国防長官(CV:田原アルノ)
- 元軍人ながら国防長官にまで登り詰めた強硬派の政治家。目的の為には手段を択ばない野心家でもある。
- ライアン大統領補佐官(CV:小形満)
- グラハム大統領の側近。強硬派のウィルソン国防長官とはしばしば意見の対立を起こしている。
制作スタッフ
- 原作・製作・監修:株式会社カプコン
- 監督:羽住英一郎
- 脚本:武藤将吾、羽住英一郎
- エグゼクティブプロデューサー:小林裕幸(カプコン)
- 製作プロデューサー:篠原宏康(トムス・エンタテインメント)
- プロデューサー:古屋厚(ROBOT)
- CGプロデューサー:宮本佳(Quebico)
- フル3DCGアニメーション制作:Quebico
- 制作プロデュース:トムス・エンタテインメント
- クリエイティブアドバイザー:トニー石塚(Sony Pictures Entertainment)
- 音楽:菅野祐悟
- コピーライト:©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
関連動画
予告編
- 『バイオハザード: インフィニット ダークネス』予告編 - Netflix
(ティザー予告編)
キャラクタープロモーションビデオ
- 『バイオハザード: インフィニット ダークネス』キャラクターPV 解禁 - Netflix
余談
- 野島健児氏と小形満氏は過去にバイオハザードシリーズのドラマCD作品にも出演した経験があり、両者共「ジム」という名前の役を演じていた。
- ジェイソン役の立木文彦氏は実写映画版でアルバート・ウェスカーの日本語吹替を担当していた。
また、グラハム大統領役の井上和彦氏はDC版バイオハザードでクリス・レッドフィールドを演じていた。