国連統合軍
こくれんとうごうぐん
概要
オリジナル第1作目『宇宙戦艦ヤマト』に登場する地球防衛軍を、『宇宙戦艦ヤマト2199』のリメイク化に際して変更したのが国連統合軍である。
オリジナルでは明確には無かった地球組織を国連に定めた結果、その国連の下に編成された国連統合軍が存在する形に設定された。
国連統合軍の下には4つの軍隊組織が存在しており、国連宇宙軍(英称:UNITED NATIONS COSMO FORCE〈略称:UNCF〉)を始めとして、国連地上軍、国連海軍、国連空軍となっていた。詳しい内容は加えられてはいない。また軍備を除き、軍務局や情報部等の組織も存在している。
ただし、劇中時点だとほぼ国連統合軍=国連宇宙軍状態なので、「国連統合軍」という単語は劇中に登場しない。というか統合軍という名前自体がおそらく後付け設定(余談参照)。
なお、国連統合軍とは別組織だが、国連宇宙局というものも存在しており、こちらは行政を担当している模様。極東管区の長官を務めるのが藤堂平九郎で、真田志郎や森雪、星名透などはヤマト以前はこちらに所属していた。「ヤマト計画」を立案したのもここ。
経緯
宇宙軍以外の3軍(地上・海軍・空軍)に関しては遊星爆弾による爆撃によって地球圏内での活動が不可能へと陥ってしまった。その活動不能となった3軍は機能を失い、余剰兵力となった兵士達を地下都市建設要員や宇宙軍の兵力補填に回されていた。
宇宙軍も2199年時点だとほぼ壊滅しており、宇宙海軍連合宇宙艦隊は寄せ集めの艦で編成した第一艦隊しか残っておらず、宇宙海兵隊傘下の空間騎兵隊は各戦線に火消し役として投入され、かなりの数を損耗。月面駐屯地に配備されていた第7連隊は偽装中のヤマトを襲撃に来たポルメリア級強襲航宙母艦艦載機の攻撃によって壊滅した。
空間防衛総隊も2199年時点だとほとんどの部隊が解体ないし機能不全に陥っているが、本土防空隊には新型機であるコスモファルコンが配備されており、ほぼ唯一敵と互角に渡り合っている。
余談
『2199』初期の設定解説だと国連宇宙軍(国連宇宙海軍)と国連地上軍の2つしか登場しておらず、しかもコスモファルコンは地上軍の兵器という設定だった(現在の設定に則ると国連地上軍はコスモファルコン完成時点には既に解体されているので、当然あり得ないことである)。おそらく初期設定だと宇宙軍=海軍、地上軍=陸軍といった感じだったのだろう。ちなみに土方竜のキャラクター設定によると、初期設定の地上軍は2199年時点で宇宙軍の空間防衛総隊の指揮下に置かれているらしい。
その後、『2199』TV版が終了し『星巡る方舟』の製作が本格化する中で設定を詳細に整理し、宇宙海軍と空間防衛総隊を使って宇宙軍内に海軍的存在と陸軍的存在を形成し、お役御免の国連地上軍は解体扱いになったのだと思われる。
続編では
ガミラス戦争後、国連が地球連邦として再編された際に国連統合軍も解体・再編され、地球連邦防衛軍と改称された。宇宙軍主体なのか英称に「COSMO FORCE」が付いている。
『宇宙戦艦ヤマト2202』だと過渡期なのか英称が「UNCF」のままだったが、『宇宙戦艦ヤマト2205』だと「EFCF」に変わっているのが確認できる。