概要
怪獣優生思想が発見した怪獣を掴む=使役するときに発するセリフ。手の指をぴったりと付けて怪獣に向かって腕を伸ばし、中指と薬指の間で開きながら発声する。手の形は、原作の登場人物や前作の登場人物もやっていたバルタン星人のポーズに類似している。
あるいはバルタン星人にひっかけてか、スタートレックに登場するバルカン人式の挨拶(バルカンサリュート)にも酷似しているが、厳密には親指を開かない点においてこちらとは区別できる。
怪獣を操る際にはこの2本の指の間から怪獣を凝視する必要がある様子。掴んでいる最中には、操っている人間の瞳が赤く発光する。
英語にすると"Instance Domination"。直訳すると「実体支配」だろうか。
オニジャ、ジュウガ、シズムはピース、ムジナだけは横ピースのような恰好で行い、シズムのみ左手で、他の3人は右手で行使する。
第1回でガウマも同じようなポーズでシャルバンデスをコントロールしようとしたが、失敗し、第8回においては、ポーズ取った上に第1話で言わなかった台詞まで言ったがやはり操れず、怪獣使いとしての彼の力が弱まっているらしい。
第8回でも、河川敷で捕獲したザイオーンに向かってガウマ以外のガウマ隊の面々も試すこととなり、山中暦や南夢芽、成長・変形しているバロックパールを所持している飛鳥川ちせは、やはり失敗する。
怪獣使いになるためには修行に修行を重ねる必要があるとのことなので、ガウマはともかく他のメンバーにできないのは当たり前な状況と思われたが、麻中蓬が試した際には、一瞬コンピューターワールドの基盤らしき空間の中に、バロックパールが根を張るイメージが脳内に現れた。巨大化した怪獣に対してダイナソルジャーの中からもう一度試した際には、瞳が赤くなりかけており、蓬が恐怖して中断したものの、怪獣を掴みかけているように見える。
一体の怪獣を複数で「掴む」事で制御能力を上げる事も出来るようで、ガウマ隊で試した際にちせは「重ねる」という表現を使っており、ダイナゼノンのように「4人でなら操作出来る・・・かも?」という発想をしていたようである。
操れるのは明確な自我がないか、自ら支配を受け入れる怪獣に限定されるようで、シズムがゴルドバーンを操ろうとした時は、怪獣側から拒絶されて失敗した。案外、拘束力は弱いようだ。
同様の理由でグリッドナイト同盟にも効果がないと思われる。
また、このインスタンス・ドミネーション。掌を向けることが重要なようで、11話では怪獣優生思想のあるメンバーは、自身に掌を向けることで自分自身を怪獣にした。
関連タグ
インスタンス・アブリアクション...前作の悪役が怪獣を実体化させる際に使用していたコード。
オフェリア・ファムルソローネ...作中のとあるシーンがムジナの「ドミネーション」と似ている。
とはいえ、こういった発言は不快に思う人もいる恐れがあるため注意が必要。
ネタバレ
第12回のガギュラとの最終決戦において、遂に蓬が使用に成功。ガギュラのペースを乱して勝利に貢献した。
また蓬は、この時内部にいたシズムとコンピューターワールドの基盤のような空間で最後の対話をしており、怪獣を通じて他者とも繋がることができる能力であるように見受けられる。
劇中の描写を見る限り「相手と精神的にリンクする=相手側の精神の奥底まで知れるかわりにこちら側の精神も丸裸になる」仕様であるらしく、使い捨て扱いの怪獣はともかく他人に自身の心を晒したくないという意志を持っていたが故に、心を覗かれる感触に恐怖した蓬のザイオーンへの使用は失敗し他の怪獣優生思想メンバーの精神まで取り込んだガギュラの中でシズムは沈黙し続けた(心を閉ざし隠し続けていた)のだと思われる。