概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する否定者の集団・否定者狩りの男性メンバー。リーダー格の人物だが、主席と言える立ち位置かは今のところ不明。
主人公達と初対面した際、その人柄・能力から仲間に勧誘した。もちろん断られた。
プロフィール
年齢 | ラトラのいっこ下だった気がする |
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身長 | 180~いくつだっけなー(今は140あるかないか位?) |
体重 | ラトラと同じ位じゃ…パァン(ビンタの音) |
趣味 | 眼帯・刃物集め ラトラをからかう事 |
特技 | 解剖 裁縫 料理 |
好物 | パスタ |
能力 | 不治 -UNREPAIR- |
容姿
金髪のショートヘアーに顔の右半面を覆う眼帯が特徴の男性。眼帯には否定者狩りのエンブレム『逆さの不』が装飾されており、両耳には液体の入った(もしくは液体のデザインをした?)イヤリングを付けている。
赤目の美形だが、度々眼帯の下から流れる血を舐めとる仕草をしており、危ない色気も漂わせている。
服装は革ツナギのような衣装を着ている。闇競売の潜入時にはダークスーツを着ていた。
細身な外見とは裏腹に引き締まった体格をしている。
人物
外見通り軽薄な言動をしつつも、高い戦闘力と鋭い状況分析力、数瞬の攻防で瞬時に的確な対応や相手の能力を利用した反撃を行うなど理知的な一面を持った手練れ。
否定者狩りの仲間達からは信頼を寄せられているようで、仲間にあわせて中国語を話す様子がみられる。ただ日本語は分からない。
行動を共にしている否定者狩りの女性メンバー・ラトラとは、ジョークを交える良好な仲である模様。また敵対する女性であっても、相手を気遣うフェミニストのような所もある。
その一方で言葉巧みに相手を嘗(な)めた態度で脅し、目的の為なら拷問・殺人をいとも容易く行う危険人物。
興味を失った否定者を「それ」呼ばわりし、否定能力を移すために始末する事になんの躊躇いも持たない。
そういった態度を見せた結果、アンディを激怒させ本気一歩手前という自体に瀕している。
また盗みの腕(スキル)も高い。
「その傷はもう 俺が死ぬまで治らない」
能力
UNREPAIR -不治-
他対象 強制発動型?
彼がつけた傷は、いかなる処置でも治らない能力を持つ。普段はメスを得物とし、頸動脈など急所を素早く傷つけ、相手を失血死させる戦法が主になる。
またこの否定能力は、傷の肉体的な治癒の否定だけでなく、
相手の深層心理に作用し、いかなる治癒行為も禁止する力がある。
これにより「治療する意思」で傷に触れようとすると、金縛りのように体が動かなくなってしまい傷の手当て(治癒)が出来ないまま相手は失血死する運命を辿る。
更にリップは否定者同士の戦闘のセオリーから外れており、自身の能力の詳細をべらべらと喋る。これもただ相手を舐めて行っているというわけではなく、
「不治の傷を受ける」+「能力の解除条件を聞く」を満たした相手は『リップを殺す行為=治療行為』と判定されてしまい、彼の傷を受けたが最後、攻撃しようとしても金縛りのように身動きが取れない状態に陥りリップは無敵となる。
とはいえこの能力にも抜け穴はある。「治療意思を持たない」場合である。
能力には意識下での解釈が深く影響する為「不治を解除する」為ではなく例えば、「他者を救う」為など別の目的であれば、リップに攻撃を行うことが出来る。
不治の傷に関しても、「攻撃目的」の為に傷口ごと切り落としてしまえば、ひとまず失血死は免れる事が出来る。
アンディの不死とはお互いに相性が悪い。
不治によって再生を妨害出来る反面、不治の傷を『攻撃する意思』を持って自傷すると同時に部位弾を放つ事で対処されてしまう。
ただし最後の壁である『リップを殺す行為=治療行為』の判定は、いくら不死とはいえ既に解除条件を知ってしまった時点で自分(リップ)への攻撃は出来ないとタカを括っていた。
装備
走刃脚(ブレードランナー)
リップは両足に古代遺物の義足を装備している。凝った装飾の施されたこの装備は、足裏から空気を噴出し体を瞬時に浮かす程の瞬発力・その応用で空中を跳ねるように翔べる滞空力を持つ。
更に斬撃を脛の部分から飛ばす攻撃力を秘めている。
この斬撃は実際の刀身をもったものらしく、蹴り出し方によっては十字型に固めた状態で放つことが出来る。
使用技
クレセント
走刃脚を用いて繰り出す三日月状の斬撃。出力はリップの身体能力に依存するものの、子供の体でも人1人の身長を余裕で上回る大きさの斬撃を放てる。
この斬撃と否定能力の組み合わせにより、リップは最速の動きで相手との間合いを自在に操り、距離を問わず一撃必殺の攻撃をふりまく死神となる。
フルムーンサルト
両足を揃え空中で一回転し、クレセントを円にして放つ派生技。
アンディの紅蓮盈月に匹敵する巨大な斬撃と化す。
ちなみにアンディとは「技名が月の名を冠する」という共通点がある。
余談
リップの能力は本人曰く彼を殺す事でしか解除できない。
その一方で不可視(アンシーン)の否定者を不治の能力を使って拷問した際には、「うちに入るなら能力を解いてやる」と言っていたが…。
pixivでは
『リップ』だけならば英語の直訳である『唇』関連の作品が多く該当する。
そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事の『リップ(アンデラ)』を使用したり、関連タグとして『アンデッドアンラック』や『アンデラ』など合わせて使うことが絞り込み検索を助ける。
関連項目
風子「命は一つだけだもんね••• 死んじゃったら 終わりだもんね」
???「案外そうでもなかったよ」
※以下、単行本6巻以降のネタバレを含みます。閲覧注意。
「治せる… 命だった」
「だからアークでやり直す アイツの為ならオレは 全てをかけられる」
過去・目的
メスを所持していることから考察されていたが、6巻回想より元々リップは医者だったことが示唆されている。
手術中に能力が発現。ラトラの妹、ライラを死なせてしまう。(ほぼ同時期にラトラも能力が発現し、これもライラの死に関わっている)
「俺の全てだ」と言い切るほどに大切にしていた人物を死なせてしまい、彼女の墓の前で自分が殺したとうなだれるシーンが存在する。この時、自身も右目に傷を負っている。
彼とラトラの目的は古代遺物「アーク」を入手し、次のループでライラと再会することである。
上述した相手を嘗めたような態度は演技であり、素の彼は義理堅く険しい表情ながらも優しい性格が垣間見える。
安野雲曰く、「自分を殺して生きている」とのこと。ライラの為に次のループへ行くという事は、
(このループにおいて)神を倒し世界のループを終わらせることそのものに反した目的である。
ラトラにも「リップは悪者になりたい」「ヒーローになるという事はあのコ(ライラ)を諦める事」と語られており、物語序盤の外道じみた態度は「世界を救う戦いを邪魔する」という悪役的行動に対し彼なりに葛藤した結果なのかもしれない。
そんな彼だったが、オータムとの戦いを通じてライラの言葉を思い起こす。
目的こそ変わりないが、以降は悪人面をすることもなくなり素の性格に戻ったような変化がみられる。