曖昧さ回避
漫画『アンデッドアンラック』に登場するリップ=トリスタンが―
- 幼少期だった頃。
- ある古代遺物で子どもとなった姿。
本稿では主に、2.について解説する。
⚠以下、漫画『アンデッドアンラック』のネタバレを含みます。これから単行本・アニメを楽しみにしている方は閲覧注意。⚠
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する集団・UNDER(アンダー)のリップ=トリスタンが子どもになった姿。
アンディとの戦いで心臓を貫かれ死亡したリップは、アンダーの仲間達の助けにより、ある特殊な方法を用いて蘇生する。
死亡する決め手となった左胸の穴はキレイに治癒されているが、体格は完全に幼児体型となっている。
この姿は一時的なもので、後で本来の姿(大人)へ戻るらしい。
容姿
若年期のリップがそのまま子どもになった容姿をしている。
但し当時の所持品、右目の眼帯や両足の古代遺物(アーティファクト)は子どもサイズに縮小されて装備している。
両耳には青年時と同様のイヤリングを着けている。服装はパーカーを着て、ズボンを捲り両足の古代遺物(アーティファクト)「走刃脚」がむき出しになっている。
ある案件で再登場した場面では、潜入先の制服(吊りズボンの子ども用スーツ)で現れた(両足の古代遺物はメンズスラックスで隠しており、外見からは分からない)。この時は当然目立つイヤリングとUNDER(アンダー)の眼帯は外していた。眼帯をした右目は前髪で隠しており、右目がどのような状態かは不明だった。
人物像
子どもになっても精神は大人のままで、軽口を交えながら喋る理知的な性格は変わらない。
子どもの姿でも、彼の否定能力「UNREPAIR -不治-」は発揮できる。しかし、古代遺物(アーティファクト)「走刃脚」は小さな体躯に合わせて縮小した事・体力がある方とはいえ子どもの筋力である事から、大人時に比べ威力がだいぶ落ちている(本人も「しゃーねーだろ 子どもなんだから」と弁明している)。
ラトラと子リップが横並びで登場し、身長差がよく分かる構図(彼女の腰辺りまで背丈が縮んでいるリップ)が描かれている。(なおラトラに対して「ママー」と発言し引っぱたかれるなど、これまでと同様に軽口を叩いてツッコミをいれられるやりとりが続いている。)
単行本4巻の描き下ろしでは、関連項目
オータム戦にて、リップが子供の姿となっていた理由が判明。
古代遺物「ライフ・イズ・ストレンジ」を使用し、肉体の時間を巻き戻すことで心臓の傷を治癒していた。
この古代遺物の使用者は、自分以外の人間の身体の時間を年単位で変化させることができる。その代わり、使用者は使った年数×10倍の時間変化を代償として受ける。
リップを子供に戻した使用者は100年単位で若返り消えてしまうリスクを負うはずだが、UNDERのメンバーにたまたま長い年月を生きていた者がいたため、100年若返っても大した代償とならずに済んだらしい。
第50話(単行本6巻)にて、リップは謎の漫画家・安野雲から意外な助力を得て元の姿(大人)に戻る。(この場面では、体と義足の古代遺物限定で変化したため、子ども服と体型が合わず、否応なくぱっつんぱっつんの服装かつパーカーのジッパーが壊れて見事な腹筋が露になるなど、何とも言えない恰好になった)。
リップを大人へ戻すために「ライフ・イズ・ストレンジ」を使用した安野は、代償として150年分の老化を身に受け、徐々に消滅していく。
リップは、敵であるはずの安野が自身を犠牲にして自分の肉体を戻したことに動揺し、消えていく安野を助けようとする。
「何年やった!!借せ!!オレがやり返せば まだ間に合う!!」
これまで見せてきた冷酷さから一転、リップの義理堅く人情に厚い一面が垣間見える。
しかし安野はこれらの物語(なりゆき)は承知の上で、「会えて… 話せて… 嬉しかったよ」という言葉をリップに贈って彼の目の前から消えてしまう。
こうして、リップは再び大人の姿となった。
後に漫画家・安野雲の少女漫画「君に伝われ」を全巻揃えている事実が判明するなど、自身を助けてくれた安野に対し、複雑な感情を抱いていることが明らかとなった。