コレクター・ユイ

これくたーゆい

「コレクター・ユイ」とは、NHKアニメおよびそれを原作とする漫画である。また、主人公が変身するスーパーヒロインの名前でもある。

主人公・春日結の変身後については「コレクター・ユイ(キャラクター)」の記事を参照のこと。

概要

NHKアニメの第5作目。NHK教育テレビにて、第1期は1999年4月9日から10月15日まで26話、第2期は2000年4月14日から10月20日まで26話、全52話が放送された。

日本アニメーション制作。原案は麻宮騎亜。監督はムトウユージ。

漫画版は岡本慶子版が第1期全5巻、第2期全4巻がNHK出版から発売されている。麻宮騎亜版は未完で終わった。

モチーフとなったのは『南総里見八犬伝』で、サイバースペースを舞台にした魔法少女ものにアレンジされている。

また、タイトルの「コレクター」とは英語で訂正者を意味する「Corrector」のことであり、収集家を意味する「Collector」のことではない。

長らくDVD化されていなかったが、2017年8月9日にようやく発売された。

舞台は近未来の西暦20XX年。ネットワーク技術が発達し、世界中で「コムネット」と呼ばれる電子世界が利用されていた。

コムネットを管理するホストコンピューターのグロッサーは、突然自我に目覚めて現実世界とコムネットの支配を企むようになる。

グロッサーの野望に気付いた開発者の犬養博士は制御プログラムのコレクターを開発した。しかし完成と同時にグロッサーに襲われ、犬養博士はコレクターを8つのソフトに分解。ランダムにコムネットに転送した。

パソコンが苦手な中学2年生の春日結は、ある日突然パソコンに吸い込まれ、ソフトの1つ「IR（アイアール）」と出会う。ユイはコレクター・ユイに変身し、残る7つのソフトを探してコムネットを旅することとなった。

ユイの父親・伸一も導入に関わった仮想現実プログラム。この後すぐ現実化したMMORPGのような巨大ネットワークらしいが、仮にゲームと同一視すると世界すべてのネットゲームが一組織によって運営されている(個人サイトに該当するものがない)のが異質である。

バーチャライザーを用いて精神を分離させ、パソコンからサイバーダイビングによってログインする。時間の流れは現実の256倍遅い。

その浸透率、いや依存率は老若男女を問わず、ちょっとした遠出にも観光地を模したコムネットのサイトが楽しまれている。だが、同時に現実の観光地で遊ぶことを人々が忘れてしまったようで、今思えば不思議。

連続ログインには時間制限があるが、なんと普通に食事まで摂れて感覚的には飢えない。

独特の世界観でも人気を集めているが、それ以上にこの時代にしてフレッシュプリキュア以上に子供向け番組にしてはキャラクターが中学生にして巨乳揃いで、大きいお友達からの人気の高かった作品でもある。

変身シーンでも身体の部分部分をやたら強調し、胸が揺れたりするため、子供向け番組としては異色な部分が多い。