データ
- 別名:惑星破壊神
- 身長:60m
- 体重:8万t
- スーアク:石川真之介
概要
『ウルトラマントリガー』第6話「一時間の悪魔」に登場。
惑星守護神ギガデロスが何者(送り込んだのがヒュドラムだと仄めかされている事から、彼の手によるものだと思われる)かによって強化改造を施された個体(なお、『トリガー』世界においては、マルゥル以外はギガデロスの存在を知らなかった様子)。
通常のギガデロスと姿形こそ殆どそのままだが、肩、腕、太腿の各所のカラーリングが青色に変化した他、胸部にバリア発生装置が追加されている点、他にもオレンジ色だった目(カメラ?)の部分が赤色に変わっている点でオリジナルと見分けられる。改造されたためかギガデロス最大の強みである分裂能力「デロスイリュージョン」が消滅しているが、代わりに強力無比なバリアシールドを常に使用出来るという特殊能力を持つ。
シールド自体の強度もかなりの高水準のようで、トリガーのゼペリオン光線やナースデッセイ号のナースキャノン(出力200%)でやっと一部分を破壊出来る程の頑強さを誇る。しかも万が一破られたとしても短時間で修復されてしまうため、バリアの発生装置を破壊しない限りサタンデロス本体にダメージを与える事は困難を極める。勿論ギガデロスが有していた主な武装も引き続き用いており、劇中では鉄壁の防御で身を守りつつこれらの武器で一方的にダメージを与え戦闘に勝利している。
ただし、エネルギーの大半をシールドに費やしているせいかバリアを維持しながらの活動には23時間のエネルギー充填が必須という問題点も抱えてしまっており、充電後に活動出来る時間は僅か1時間となっている(それでもウルトラマンや特空機などよりかは遥かに燃費は良いのだが)。無論、バリアの影響で機動力がある程度劣化している分ギガデロスよりも活動時間は短いとはいえ、市街地で暴れられれば短時間でも壊滅的な被害を及ぼすため、サタンデロスの存在が脅威である事に変わりはないと言える。
なお、充電中はバリアこそ維持されるものの完全に活動を停止してしまうため攻撃や接近は容易。また、シールドが強固な分装甲そのものの防御力はギガデロスよりもむしろ弱体化しているようで、シールドを展開する発生装置を破壊さえ出来れば撃破自体は決して不可能ではない。
ちなみに、名前はヒマリ隊員の命名によるもの。1時間だけ起動し破壊活動を行うその特徴故に「一時間の悪魔」と呼ばれた事から来ている。
活躍
本編開始の3日前に無人島に出現して以降、24時間ごとに1時間だけ起動し破壊活動を行ってはエネルギーを溜めるために23時間停止する、という行動を繰り返す。その度にウルトラマントリガーやGUTS-SELECTと3度交戦するが、その圧倒的な戦闘力で全ての戦闘に勝利している(公式サイトに記述がないので分かりにくいが、パワータイプも敗北している)。
メトロン星人マルゥルの解析によってギガデロスが何者かによって改造された姿である事が明らかになり、その際ヒマリによって「サタンデロス」と命名される。
イグニスの協力によって、胸の発生装置を破壊すればバリアが解除されるという弱点を知ったGUTS-SELECTは、ナースデッセイ号のナースキャノンによってバリアに穴を開け、バリアが修復される前に飛び込んだイグニスがEMPで装置を破壊するという作戦を立てる。イグニス達の活躍でバリアは停止したが、撃破寸前に横槍を入れたヒュドラムの手で再起動させられる(この時、サタンデロスの出現はヒュドラムの差し金である事が判明した)。
しかし、バリア発生装置を破壊され普通に攻撃が通るようになってしまったためか前回程の戦果を残す事は出来ず、最後はスカイタイプにチェンジしたトリガーのサークルアームズ・スカイアローに足を撃ち抜かれて動けなくなった所を、ナースキャノンとガッツファルコンの一斉攻撃でトドメを刺され撃破された。
余談
着ぐるみはギガデロスのリペイント及び改造。
元のギガデロスも、ヒュドラムとは別の青系統の悪の戦士によって利用されており、ギガデロスシリーズは何かと青の悪トラマン系列と因縁深い怪獣となった。ギガデロスでは辛うじて残っていた「守護神」という肩書が遂に「破壊神」に変わってしまった事を含めても、開発者は泣いていいだろう…。
トリガーの協力があったとはいえ、GUTS-SELECTによって撃破された初の怪獣となった。
また、『トリガー』で初めて登場したロボット怪獣である。
劇中でサタンデロスが飛来した無人島の映像は、『ウルトラマンZ』第21話でケルビムが飛来した中ノ鳥島の流用である。
関連タグ
闇怪獣:サタンデロスがこちらのカテゴリーに含まれるかは微妙なラインだが、一応闇の三巨人によって手を加えられたという共通点がある。
ゼットン:漆黒の体で強靭なバリアを張る強豪怪獣。元であるギガデロスもゼットンに雰囲気が似ている。
ギャラクトロンMK2:強固なバリアを張るロボット怪獣。こちらも元があっての改造機である。
キングジョー:『ウルトラマンR/B』に登場した個体はバリア機能で強化されていたが、こちらはその機能を失っても元々の装甲の防御力自体は据え置きである。
ギエロン星獣:『ウルトラマンジード』登場回が「午前10時の怪鳥」と似たようなサブタイトルが付けられている。こっちは敗北・撤退を繰り返しては復活するという真逆の展開であるが、メインヴィランが裏で操っていた点が共通。