概要
ゴエモンシリーズのNINTENDO64用ソフト第一作。ジャンルはアクションアドベンチャー。
武器やジャンプを駆使してステージを攻略していくシリーズの特徴はそのままに、3Dポリゴンによって立体化された臨場感のあるゴエモンワールドが味わえる。
SFC版『がんばれゴエモン3』のゲーム性を踏襲したアクションアドベンチャーとなっており、各キャラクターの能力を切り替えつつ謎を解くことにより物語を勧めていく。
舞台となるのは日本の本州全土と四国(九州は最終ステージとして登場し、中部地方や北陸は通過点扱い)で、各地それぞれの名所や史跡がイメージされている。
本作はOPに影山ヒロノブ、挿入歌に水木一郎といった大物アニソン歌手を起用。最終戦直前の「ゴージャス・マイ・ステージ」にはオペラ歌手の立花敏弘と太田悦世が歌を担当しているなど劇中の音楽やCG劇に大きく力が入れられている。それもあり道中のBGMが印象に残っているというプレイヤーも多い。
開発段階では2人プレイが可能であったが、製品版では1人プレイ専用に変更されている。
データは本体ではなく別売りのコントローラパックにセーブする形となるので注意が必要。
当初の仮タイトルは「がんばれゴエモン5」だった。
あらすじ
大江戸はぐれ町の飯屋で食事をしていたゴエモンだったが、エビス丸がお勘定を負けてもらおうとふんどし一丁で踊りだしたため、激怒した店主に店を追い出されてしまう。
ゴエモンがエビス丸に呆れていると、突如江戸の上空に巨大な桃型UFOが現れ、謎のビームを発射して大江戸城を珍妙な外見に改造してしまう。
その様子を目撃していたゴエモンたちは事件解決のために動き出す。
登場人物
ゴエモンとその仲間達
プレイヤーが使用するキャラクター。最初はゴエモンとエビス丸の二人で、途中でサスケとヤエちゃんが仲間になる。
ゴエモン
声:太田真一郎
主人公。チャキチャキの江戸っ子で、弱きを助け強きを挫く義賊。
江戸に現れた謎の組織の正体と目的をつきとめるため、エビス丸とともに旅に出る。
メインウェポンはキセル。サブウェポンはチェーンキセルと小判。
エビス丸
声:緒方賢一
ゴエモンの相棒で、自称正義の忍者。本作ではサブウェポンに手裏剣がなく、唯一飛び道具を持たない。
サスケ
声:堀絢子
伊賀の物知りじいさんが作ったからくり忍者。今回はとある出来事で電池が外れてしまうため、電池を捜すところから始めることになる。
メインウェポンはクナイ(とチョンマゲ)。サブウェポンは花火爆弾と極寒のクナイ。
ヤエちゃん
声:笠原留美
秘密特捜忍者のくノ一で、ゴエモンたちのお姉さん的存在。ゴエモンたちと同じ組織を追っていたため、彼らと行動を共にする事となる。今作ではサスケより早く仲間になる。
メインウェポンは刀。サブウェポンはコリュウタの笛とヤエバズーカ。
ゴエモンインパクト
ほら貝を吹くと駆けつける巨大からくり人形。今回も巨大ロボット戦で大活躍する。
新兵器「んが砲」が搭載され、無改造で地上・水中・宇宙と様々な環境に対応できる万能っぷりを見せつける。
映画の撮影中のようで、戦いが終わると撮影に戻っていく。
登場の際、水木一郎が歌うテーマソングが流れる。
敵キャラクター
春風弾神(はるかぜ だんしん)
声:山寺宏一
本作のボスキャラの一人。
安土桃山時代を題材にしたミュージカルに感動し、自身もミュージカルスターになるのだが、その情熱はどういうわけかネオ桃山幕府を立ち上げて日本全てを自分のステージにしようという野望へと発展し、物知りじいさんを誘拐(というか買収)して様々なメカを開発させた。
自分のイメージで他人に勝手に名前を付ける癖があり、ゴエモンはフェルナンデス、エビス丸はアントニオという名前をつけられた。
ラスボスの割には明るい性格で毒のないキャラクターのように思えるが、大江戸城を勝手に改造して乗っ取ったり、各地で子供たちを誘拐してダンスの練習をさせたりと周囲の迷惑を考えない壮絶に自分勝手な性格。逃走の際には基地を爆破するなどゴエモンたちを抹殺しようとする意志も窺える。はっきり言って意思疎通は不可能に近い。
最終決戦では蘭子と共に『愛と夢のフェアリー ド・エトワール』に乗り込みインパクトと対決する。死闘の末にド・エトワールは大破させられ、それでもいずれ目的を果たすことを告げて逃げようとする。だがフェルナンデス呼ばわりされて怒ったゴエモンが放った「んが砲」によって宇宙の彼方まで吹っ飛ばされ、文字通り「宇宙のスター」となった。
漫画版では蘭子と共に最終エピソードを飾るラスボスとして登場。最終ロボ『愛と勇気のフェアリー ド・エトワール』を駆り、圧倒的な力でインパクトを追い詰める。しかし日本にいる仲間たちの声援と友情パワーによって逆転され、エトワール諸共消え去った。
マーガレット・ラン子
声:三石琴乃
もう一人のボスキャラ。
弾神に協力してはいるものの、常に自分の出番ばかりを考えている目立ちたがり屋。高級ブランドの化粧品に目が無いタカビー女で、よく部下に買いに行かせる(しかも代金は部下が立て替えている)。
バロン、コロン、シャロン、ポロン
声:山寺宏一(バロンのみ)
ネオ桃山幕府の最高幹部で、色以外はソックリな見た目をしており、なぜか全身でクルクル回転しながら移動する。本人達は最高のユニットだと思っているようだが、ゴエモン達からはオカマ呼ばわりされている。
ちなみに、青がバロン、ピンクがコロン、緑がシャロンで黒がポロン。
いずれも弾神に(恐らくはイメージで)名づけられた名前を名乗っており、本名は不明である。
また、過去作の幹部格キャラクターの例に漏れずからくり技術に通じており、巨大メカを操って襲い掛かってくる。
その他のキャラクター
はぐれ町のアイドル。務めている茶店がグルメ雑誌に掲載されたことで出前の注文が増え、何と江戸から九州まで団子の出前にやってくる。しかも徒歩&無傷で。
しかしそれがきっかけで今回の事件に巻き込まれてしまう羽目になった。
物知りじいさん
伊賀に住む天才発明家。サスケの生みの親でもある。
相変わらずのスケベじじいで、春風弾神にバニーガールのポスターとピチピチギャルの本5冊で買収され、様々なメカを開発した。
殿様
声:茶風林
大江戸城の城主。今回もまた騒動に巻き込まれる。
ゆき姫
声:三石琴乃
殿様の娘。今回も父と一緒に事件に巻き込まれる。ゴエモンに救出された後は父と共にゴエモンの長屋に身を寄せ、庶民の暮らしに活気がある様子に感心していた。
コリュウタ
淡路島の大江戸ツーリストで働いている龍神の子供。ネオ桃山幕府に操られ、子供達を攫っていた。ゴエモン達に洗脳を解いてもらった後、罪滅ぼしのためにゴエモン達に協力するようになり、自分を呼ぶための笛を渡した。
プラズマおやぢ
声:緒方賢一
占い屋の店主。お金を払えば次に何をするべきなのか教えてくれる。
ただ、見た目がすこぶる怪しい。
ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、ぷ、プラズマァ~…!
OPテーマ
その他
先述の「ゴージャス・マイ・ステージ」は歌は入っていないがBGMとしてなんとラブプラスに収録されている。しかもミュージカルでありタイトルは「神様が街にやってきた!」