概要
チンロンモン所属のデーヴァ。干支の辰の完全体であるデジモン。
デーヴァの中でも最も大きく、4本の脚を持つ。
龍という十二支の中でもかなり強そうなモチーフに反して、あらゆる物事を金額で表現する筋金入りの守銭奴であり、自分に取って損になるか得になるかが彼の行動規範となる。鬣は宝矢(パオスー)という無数の針になり、これを108本放つ「ヴェータカ」が必殺技。
こんな人物像でありながら、カードゲームでは主人公属性マシマシのフレイドラモンやグレイモン系が進化前に据えられる事が多い…どうしてこうなった。確かに広義的には同じドラゴンモチーフではあるものの、どちらも東洋龍ではないデジモンばかりである(後者に至っては恐竜だし)。
東洋龍の要素が強いエアドラモンじゃダメだったのだろうか。他にもミケモンやフックモンから進化するルートも存在する。一方で、究極体は同じモチーフで上司のチンロンモンだったりする。
活躍
デジモンテイマーズ
CV:小嶋一成
他のデーヴァと同じく、スーツェーモンがデータの残骸から作り出した存在。
リアルワールドとデジタルワールドの境界に閉じ込めた鳥かごごと引っ掛かったクルモンを回収するためにマクラモンが呼び出した。テイマーズと交戦するが、「キング・デヴァイス」をスラッシュした事で巨大化したサイバードラモンに頭を握り潰されて敗北した。
因みにこちらの体色は本来とは異なり、草色のようだった。
デジモンリアライズ
テイマーズ同様にデーヴァの一体としての登場。
単なる巨大な敵という扱いだったテイマーズとは異なり、公式設定通りの金にがめつい性格として描かれている。デジタルワールドを救う為に協力するという頼み事すら自分に損があると感じれば手を貸すことは無い。
ただし、損得勘定が激しいだけで主人の命令には真面目に従うデーヴァらしい一面を持つ。
デジモンゴーストゲーム
「富の美しき秩序を乱す者よ、姿を現わすがよい」
「愚かしくも、富の流れを止めたのは貴様らか! これより、108本の矢で悪行の報いを受けて貰うぞ」
CV:宝亀克寿
第5話に登場。上記の「テイマーズ」以来20年ぶりのカムバック登場となり、お金好きな性格という設定が金融関係の守護者である事に活かされた。体色も本来の緑色となっている。
3体のアーマー体デジモン達を自身の配下として従えており、自身の進行の邪魔をする者に手出しさせないようにする(配下のアーマー体も、全員がデーヴァへの進化ルートを持ち十二支に近い姿をしている)。
この世界における「富」を司る神の使いたる存在で、うまく金融の流れを正常に保つのが自身の務め。
アンゴラモン曰く、もし金の流れを乱したり、止めたりする者が現れれば裁きを与える為に現れ、巨大な尻尾で思いきりはたいた上に「ヴェーダカ」で跡形もなく消し去ってしまうと言う。
そんな清司郎がプログラミングし、街のあちこちに設置した「バーチャルお守り」をジェリーモンがハッキングした事で市街地の電子マネーシステム障害が多発し、彼らが「富」の流れを乱したと判断して裁きを与えるべく出現。
歩くたびに様々な電子障害を引き起こし、大量の白蛇を出現させたりと市街地に大規模な被害を引き起こした。
ひたすら清司郎のいる葉櫻学園の寮に進行を進め、1000個もあるバーチャルお守りを削除する時間を稼ぐ為に宙&ガンマモンと瑠璃&アンゴラモンと対峙するも、配下のアーマー体デジモン達で容易く動きを止め、神罰を清司郎達に与えようとする。
すると、薄れ行く意識の中でジェリーモンの「寮長」の言葉でスイッチが入り、覚醒した清司郎がジェリーモンの『ビビサンダー』で最後のバーチャルお守りを消去。
彼から全身全霊の謝罪の言葉を受け取ると彼らの悪行を許し、そのまま大空へと飛び去っていった。
白蛇の群れが現れたり「神罰」を謳う話のテーマは、白蛇の伝説や夜刀神の伝承を意識していると思われる。マジラモンが出動した理由の一つに、風水上の龍脈を含む方角が関係しているという意見もある。