はじめに
当記事は「クラウド・ストライフ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
ファイター番号は61、通り名はソルジャー・クラス1st。
『ディシディア』版を外見のモデルにしているらしく、オリジナル版のクラウドとはデザインがやや異なる。
ただし、『ディシディア』版をそのまま出すと細く見えてしまうため、ちゃんと一から作られているとのこと。
衣装は『ファイナルファンタジーⅦ』仕様と『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』仕様の2種類で、後者にはさらにデザイン違い(左腕の袖の有無)が存在する。
特徴
通常必殺ワザ | 破晄撃 |
---|---|
横必殺ワザ | 凶斬り |
上必殺ワザ | クライムハザード |
下必殺ワザ | リミットチャージ / 画竜点睛 |
最後の切りふだ | 超究武神覇斬 / 超究武神覇斬ver.5(※) |
※:『SP』のVer.10.1.0以降、偶数カラー限定で使用。
コンセプトは「パワーとリーチを兼ね揃えたソードファイター」。
剣を持つファイターの中で数少ない飛び道具を持っている。全スマッシュ攻撃や空中攻撃のふっとばし力が高く、撃墜手段が多い。そして走行速度、空中移動も速いため機動力も高い。
最大の特徴は「リミットゲージ」。
このゲージは攻撃を与えるかダメージを受けると少したまる他、下必殺ワザ「リミットチャージ」で任意でためる事が出来る。
そして満タンになると「リミットブレイク」が発動し、
- 歩行速度や走行速度などの運動性能が上昇
- 一度だけ必殺ワザの性能を上げる(威力・ふっとばし力の増加、隙の軽減、通常必殺ワザの射程延長・上必殺ワザの移動力の増加)
- 下必殺ワザがふっとばし専門の「画竜点睛」に変化
といった効果を得られる。
必殺ワザを使うか撃墜されると消滅するが、何度でもためる事が出来る。
飛び道具で牽制もでき、リミットブレイク状態なら、必殺ワザでどの距離でもダメージ稼ぎや撃墜が可能という強みを持っている。
弱点は復帰力と守備能力の低さに集約される。
復帰ワザは上必殺ワザ「クライムハザード」しかなく、上方向はともかく横方向への復帰力が低い(一応リミットブレイク状態なら移動距離が伸び、上横共に復帰力が上昇する)。
復帰の軌道が読みやすいため復帰阻止にも弱い。しかも出が速いワザが少なく、相手の無敵時間のあるワザに打ち負けやすい。
つまり守備面をどうカバーしていくかを考え、攻め続ける事を意識して余裕があればゲージをため、リミットブレイクを攻撃に使うか復帰に使うかの判断が鍵となる。
最後の切りふだは原作における最強リミット技の「超究武神覇斬」。
気をためて突進し、ヒットすれば15回斬りつけ、最後に叩きつけてふっとばす。複数人を巻き込むことができ、相手全員にヒットすればカメラアングルが変化する。
発動すると原作再現としてゲームウィンドウで「超究武神覇斬」と表示される。アイクの大天空と似ているが、こちらは初段が突進。
経緯
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
2015年11月13日のニンテンドーダイレクトにおいて、DLCとして参戦することが発表された。
しかも、ダイレクトの〆の挨拶の後のサプライズである。
ホームステージ「ミッドガル」とのセットで12月16日に配信。
桜井政博氏はTwitterにおいて「かなり難しい要望に応えたつもりですが、いかがでしょう?」とツイートしていた。
『for』では撃墜さえされなければリミットブレイクを半永久で持続させることができ、上述の復帰力・守備能力以外が全て高性能。後に配信されたベヨネッタ共々、本作の対戦環境を大いに荒らし回った。
特に2on2のチーム乱闘では絶対的な強さを誇り、『X』のメタナイトに続いて「クラウド同士のチームが禁止」にされるほどだった。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
リミットゲージが常に表示されるようになり、どれだけたまっているかがわかりやすくなった。
前作で猛威を振るったからか、後隙の増加や判定の縮小など弱体化が目立つ。
さらにリミットブレイクの消滅条件に「リミットブレイク状態になってから15秒経過」が追加。
リミットゲージの管理がシビアになり、慎重な駆け引きが求められるファイターとなっている。
Ver.10.1.0から、偶数カラーの切りふだが「超究武神覇斬ver.5」に変更された。既存ファイターの切りふだがバージョンアップで変更されたのは他に例が無い。
次々と切り抜けるため広い範囲の相手を巻き込めるが、ヒット数が少ない(11回)ためこぼしやすい。
このため1on1では気にならないが、3人以上の乱闘では奇数カラーより性能が劣ると言える。
勝ちあがり乱闘「乗り物…?興味ないね」
ROUND | 敵 | 乗り物 |
---|---|---|
1 | トゥーンリンク | 汽車 |
2 | フォックス、ファルコ | アーウィン |
3 | メタナイト | 戦艦ハルバード |
4 | マリオ、ヨッシー、ピーチ | 飛行船 |
5 | キャプテン・ファルコン | ファルコン・フライヤーとF-ZEROマシン |
6 | ウルフ | 高速宇宙艇プレアデス |
BOSS | マスターハンド(&クレイジーハンド) |
『FFⅦ』では様々な乗り物が登場するが、クラウド当人は非常に乗り物酔いしやすい。
このルートでは、そんな彼が乗り物の上で戦わされる羽目になる。
ただし『FFⅦ』ではバイクを操縦する場面があり、そのためか『スマブラ』でも上述の参戦ムービーでワリオバイクを抱えて持ち去ろうとしていたり、『for 3DS』のオールスタークリア時の一枚絵でワリオバイクを乗りこなしていたりする。
極端なバイクが相当好みなのだろうか?
その他
ファンファーレ
FF7バージョンの勝利のファンファーレが使われており、初のリザルト画面で延々と流れる仕様となっている。ちなみに任天堂タイトルでFFの楽曲が流れたのはスーパーマリオRPG以来だった。
amiibo
クラウドのamiiboは『FFⅦ』に加え、【2Pファイター】として『FFⅦAC』版もラインナップされている(同時発売されたカムイとベヨネッタも同様)。
リンクの墓
『FFⅠ』でリンクの墓なるものが存在している為、健在のリンクと『ファイナルファンタジー』のキャラが出会うという奇跡の共演も果たしたといえる。まさにこんな日が来るとはおもわなかったなとはこの事である。
両雄並び立つ
クラウドの参戦こそ実現したものの、肝心の『FFⅦ』そのものが任天堂機に移植される機会は長らく無かった。
しかし2019年、Switchでついにオリジナル版『FFⅦ』のHDリマスターが配信。
さらに2021年10月には「Nintendo Switch Online NINTENDO 64」が配信され、かつての因縁同士がSwitch上で並び立つ事になった。
『スマブラ』を経て因縁も今や過去の昔話になったのである。
『FFⅦ』要素の扱い
上述した桜井氏の発言もあってか、『SP』発売からしばらくの間までは『FFⅦ』関連だけは権利が非常に厳しかったようで、BGMは原曲2曲のみで、『FFⅦ』シリーズのスピリットもクラウド以外には存在せず、ファイタースピリットもクラウドの『スマブラSP』のアートワーク2種のみで、スピリットバトルにクラウドが登場するパターンも非常に少なかった。
後にセフィロスが参戦した事により、この点はかなり改善され、少なくともクラウドのスピリットに関しては原作のイラストを用いた物に一部無料で差し替えられた。
その他の要素は有料DLCとしてセフィロスに付属する形となっている。
なお、桜井氏には『FFⅦ』要素の扱いに対する不満は当然理解しており、「スクエニさんがケチなのでは無く(笑)、著作権の許諾は国内だけで無く、全世界で問題が出ないように取らなければならない為、キャラクター1人を参戦させるだけでもかなり大変な事。スマブラがちょっとおかしいだけ(笑)。(意訳)」とコメントしている。
故に『for』への参戦だけでなく、『SP』への続投も最大級の奇跡だったと言えるだろう。
関連タグ
ファイナルファンタジーシリーズ参戦ファイター
No | ファイター | 初参戦 |
---|---|---|
61 | クラウド | for(DLC) |
78 | セフィロス | SP(DLC) |