プロフィール
年齢 | 19歳~20歳※ |
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身長 | 175cm |
CV | 内田雄馬 |
※黎の軌跡の劇中で誕生日を迎えている(誕生日は9月末~10月頭頃)
概要
本作のメインキャラクターの一人。
カルバード共和国の第二の都市《煌都》ラングポートの大東方人街で浮名を流す遊び人。髪の色は赤毛。髪を長髪に伸ばしている。職業は東方人街にある東方華劇の女形役者。役者としての実力は高く、その演技の優雅さにおいて観客が男女問わず魅了されてしまう程。
出自
《煌都》ラングポート生まれ。父親は不明。母親は自身が所属している華劇場で役者をしていたイェファ・ウェイ。アーロン曰く気立ての良い美人だったらしく、導力通信が発達している現在ならばクロスベルにある劇団アルカンシェルの舞姫と同じくらいに有名になっていただろうとのこと。
また、母とともに地元の組織『黒月』有力者一族のルウ家とは家族ぐるみの付き合いがあり、当代であるギエン・ルウ老やその子息ファン、孫令嬢であるアシェン・ルウとは長い親交がある。とりわけアシェンとは幼馴染の関係である。
数年前に母が他界。が今も母を尊敬している故か年上の女性が好みのタイプである。アシェンも「マザコン気味」と言うほど。
黎の軌跡
本編では第二章から登場。ツァオの依頼でラングポートに出張で出向いたヴァン率いるアークライド解決事務所が東方人街の青年たちとアルマータが下請けに雇った半グレ集団との対立でヴァン達が仲裁・制圧する所で出会うことになる。
ところが、そんなさなかにラングポートに原因不明の霧が発生、霧が立ち込める中でアーロンの仲間達である東方人街の青年達が半グレ集団に惨殺される事件が起きる。
これに逆上したアーロンは半グレ集団の拠点とされる港の倉庫に殴り込むが、ここで半グレ集団は後ろ盾にいた《アルマータ》の幹部・ヴィオーラ、アレクサンドルに口封じで惨殺され、さらにアーロンもヴィオーラ・アレクサンドルの前になすすべもなく敗れてしまう。
東方人街の療法医ロンカイの手当てを受けたあと、アーロンは殺された仲間たちの敵討ちとこのラングポートの危機をヴァンに依頼する。
この後危機は回避され(後述)、亡くなった仲間の弔いを見届けた後に後片付けをギエン老、ファン、アシェン、そしてジャックとハルに託しアーロン自身はアルマータや《ゲネシス》のことで因縁が生まれたことから首都イーディスに向かった。押しかけながらもアークライド解決事務所のメンバーとしてヴァンに採用を認めさせた。また、寝泊まりする部屋もイーディス到着とともに、しっかり事務所上の居住スペースの1室の契約も行っている。
人物
血気盛んな青年たちをまとめるリーダー的存在で、《麒麟児》《羅州の小覇王》の異名を持つ。
メンバー達からはよく慕われ、アーロン自身も仲間達の事を何より大切に思っており、仲間に危害を加える者に対しては誰であろうと問答無用で殴り込みに向かう向こう見ずさを持ち合わせている。とりわけ前述にもあるように、仲間を半グレ一団に仲間を惨殺されたときは激しく逆上し、幹部に対しても斬りかかるほどだった。
軽薄そうな性格に見えるが、義理人情に厚く根が真っ直ぐなためか老若男女を引きつけるカリスマ性の持ち主(ジャック達からその人となりを聞いたアニエス達はヴァンに似ていると評している)
街で起きるトラブルなどにも積極的に関わるためか、歩くだけで様々な人が声をかけてくるほど。勘が鋭く特に相手の隠し事をよく見抜く。アニエスが事務所のメンバー達に隠し事をしている事に気付いたり、怪盗グリムキャッツの正体を初見で見抜いたりしている。普段の態度には出さないが仲間思いであるためか身内同士での隠し事を嫌う傾向があり、アニエスが仲間達に色々な隠し事をしている事が気に入らず不信感を抱いていた時期がある。
煌都に本拠地を置く共和国最大のシンジケート《黒月》では彼を幹部に取り立てようという動きがあるが、本人は幹部の地位に特に興味を抱いてない模様。
またアシェンとは婚約を促す動きもあるようだが当人達は兄妹のよう育ったので互いに恋愛感情はなく、異性の好みも違うのでその可能性は無いようである。
前述の通りツァオ・リーの依頼で煌都に訪れたヴァン率いる《アークライド解決事務所》の面々と遭遇し、半グレ集団との諍いの後ヴァンと一対一の戦いとなるがエレインによって中断させられてしまい、決着が付かなかった。(後日改めて決着をつける事になるが敗北する)
口が悪く誰に対しても挑発的な態度を取るが、そのせいで痛い目に遭う事がある。また認めていない相手を別称で呼ぶ癖があり、事務所のメンバーをヴァン→「オッサン」、アニエス→「小娘」、フェリ→「チビ」と呼んでいる。但し認めた相手は本名で呼ぶ(事務所のメンバーも後に普通名前で呼ぶようになる)
首都イーディスにて事務所メンバーに加わってからは、大家が経営するレストラン『モンマルト』の看板娘であるポーレットに度々声をかけるも、全く相手にされていない。
またよく下ネタや際どい言葉を口にするため、アーロンが下ネタを言いそれにフェリやポーレットの一人娘ユメが理解できず意味を聞き返す、そこにアニエスがツッコミを入れるという流れがよく発生する。
自身を「煌都の水で育った煌都っ子」と自称するほどで故郷と仲間達への思い入れが強い。
なお、前作「創の軌跡」では登場こそしていないが、特典のイラストの中に、本編とは全く関係ないカルバードの東方人街と思しきイラストがあり、その中心に描かれていたのが彼である。
バトルスタイル
得物は双星剣(ツインフェンサー)。現実でいえば柳葉刀かつその名の通り双剣で、前述で出演する東方華劇では“女形”を演じる際の剣舞として披露しており、また文句のない腕前である。これに加えて東方三大拳法の一つである《月華流》の拳法も修めており、現在は中伝まで体得している。
アーロンの戦闘はこの双星剣での剣術と拳法による体術を組み合わせたもので、クラフトも斬撃を生かした『百華斬』と双剣を魔力として放つ『双星煌斬』、体術を生かした『鷹爪脚』、『百華斬』の強化版とも言えるSクラフトの『奥義・鳳皇嵐舞』とあり、歴代軌跡シリーズ登場キャラクターでも、初めて剣と体術を併用するキャラクターでもある。
ただし、一撃のパワーよりも手数によるスピードタイプで、本編でも事務所メンバーであるフェリや共闘するフィーや銀と同じスタイルとも言える。
以下ネタバレ
過去の災厄・大君(ネタバレ)
アーロンは老若男女問わずに多くの人々に慕われるカリスマ性を秘めており、それは幼少期より母とも世話になり、近所感覚で付き合っていたアシェンの祖父ギエンも例外では無かった。が、数年前からギエンとは疎遠気味になる。
かつて、ラングポートには大君と呼ばれる男がいた。その男は多くの人々を引きつけ、『黒月』や《銀》でさえも彼に従うほどであった。
しかし、40年前に大君は暴走し、ラングポートの人々を支配するようになる。さしもの『黒月』と当代の《銀》もこれには強い危機感を抱き、大君と対峙する道を選んだ。大君は東方人街から離れた沖合の鉱山街、『黒龍城塞』に封じられ、そこで一人息絶えた。
だが、大君は数十年に1度誕生すると言われる希代の王であり、アーロンはその生まれ変わり、当代の大君であった。
ギエンがアーロンと距離を置くようになったのは、アーロンが大君である事に気づいてからであった。
その事をアルマータに利用され、【ゲネシス】(幽閉された大君の元にあった。)の力により大君の力を覚醒しヴァン達に襲いかかる。表ではヴァンがグレンデルに変身してこれを退け、かつアーロンに己を取り戻せと呼びかける。そして内面ではアーロンは自身の中にある大君(の亡霊と呼ぶべきか)と対峙し、これを退ける事に成功、己に打ち克った。
この直後にギエンと再会するも、ヴァンが「アルマータと取引していたな」と告げ、今回の一件の目的はアーロンを再び大君として祀り上げて、このラングポートを守るためだったことをギエンは認めたのだった。
しかし、大君の暴走は40年前に彼自身の暴走とは別に原因があったことが示唆されている。
対人関係
ヴァン・アークライド――ツァオの依頼で首都からやってきた《裏解決屋》。当初は余所者扱いし戦闘を仕掛ける。ヴァンがジャックからの依頼で夜のラングポートで行動しているのを見かけ興味を持ち同行し、依頼の解決に協力する。その後依頼者としてヴァンに故郷を守る事と仲間達の敵討ちを依頼する。事件解決後はアークライド解決事務所に押し掛ける。普段は「オッサン」呼ばわりしているが助けられた恩は忘れておらず、彼の力になろうとする。またヴァンが抱える危うさにも気付いており、彼が自分の身を顧みずに無茶する際には怒号を上げる事が多い。
アニエス・クローデル――アルバイトの同僚。順番で言えば先輩に当たる。当初は「小娘」と呼んでいた。彼女が事務所のメンバーに隠し事をしている事を早い段階で気付き、不信感を顕にしていたがヴァンの取成しと彼女自身の宣言で矛を収める。その後は同僚として関係は良好。但し自身の奔放な発言で笑顔で威圧される場面が多くなり、その際は素直に大人しくなっている。オラシオンの一件では別行動をして成果を出した際には感心している素振りを見せる。
フェリ・アルファイド――アルバイトの同僚。アニエスと同じく順番で言えば先輩に当たる。「チビ」「お子ちゃま」と呼んでからかっているが、関係は良好。彼女からは戦闘でムラがあると指摘されているが、お返しとしてシャードの活用とアーツを使いこなしていないと指摘している。事務所メンバー内では最年少ゆえ、自身の発言を理解できない場面が多々ある。
アシェン・ルウ――年下の幼馴染み。子どもの頃から無茶をするアーロンを心配している。周囲は婚約させようと考えているが、当人達は兄妹のような感覚を持っている事と異性のタイプが違う事からその可能性は低い。
ツァオ・リー――顔馴染み。彼からは買っている若者の一人と評されている。アーロンの方は彼の胡乱な雰囲気とやり方から少々敬遠している模様。同じ《月華流》の使い手であるがツァオの方が格上だと認めている。
ギエン・ルウ――アシェンの祖父で《黒月》の当代長老の一人。幼少時は近所の気の良い老人として懐いていたが、数年前から疎遠になる。それは上述どおり、アーロンが大君である事に気づいたからである。事件解決後は半グレたちに殺されたアーロンの仲間たちや、同じくヴィオーラやアレクサンドルに始末された半グレたちを弔うなどで後始末に動いた。
シン・ルウ――アシェンの弟でアーロンにとっても顔馴染み。レミフェリアに留学している事も知っている。
関連タグ
アガット・クロスナー、ワジ・ヘミスフィア、アッシュ・カーバイド…これまでのシリーズのレギュラーキャラで不良或いは血気盛んな若者グループのリーダーだった共通点を持つ。また、口の悪さはアッシュに通じるものもある。
ヨシュア・ブライト、クルト・ヴァンダール…歴代キャラクターで双剣使い。また、女子顔つながりもある。
ギリアス・オズボーン…同じくある人物の生まれ変わり。
シズナ・レム・ミスルギ…中の人が実姉。
アッシュ・リンクス…中の人、血気盛んな青年たちのリーダー各と共通点の多いキャラクター。
早乙女アルト…同じく女形を演じるキャラクター。