情報
- 作詞:阿久悠
- 作曲・編曲:川口真
- 歌:武村太郎、少年少女合唱団みずうみ
概要
『ウルトラマンタロウ』のオープニングテーマ。
それまでシリーズ主題歌の作詞を担当した円谷一(東京一)の死に伴い、数多くのアニメソングの作詞を担当した阿久悠が起用された。阿久悠も息子の名前が太郎だったため、尊敬されるために作詞を引き受けた、という逸話も。
歌を担当する武村太郎とは、歌手・俳優・声優の福沢良一の変名である。
シリーズ過去作のOPとは異なるアップテンポな曲調が特徴。
メロディーラインはロシア民謡調の独特なテイストで、またヘ短調から始まって、Bメロ途中で変イ長調(平行調)へと転調し、さらにCメロ~ラストは同じルート音のヘ長調へと転調するというなかなか複雑な構成をしている。
ちなみに、2番のサビの前で一瞬くしゃみしたとおぼしき音が入っていたりする。
TV本編では、まず番組開始時に番組名ロゴが表示されるのと同時に曲頭の「タロウ! ウルトラマンNo.6!」というコール+αがシングルのように流れていた。
本放映時はそこからCMを挟んだ後、各回サブタイトルが表示されオープニング映像が始まるとこの曲が再度冒頭から流れ直す形になっていた。
しかし後生の配信や媒体収録時、サントラのTVサイズでは間のCMがカットされているため、「タロウ! ウルトラマンNo.6!」を2回連続で聴くことになる。
また本楽曲の特徴として、戦闘シーンのメインテーマも兼ねていることが挙げられる。
東光太郎がタロウに変身した直後はほとんどの回でこの曲が、しかも多くの場合OPと同じ通常のボーカル版が、戦闘BGMとして流れる。
また戦闘開始時のみならず、形勢逆転しとどめを刺す場面などでもこの曲のCメロ~アウトロがよく使われる。
またカラオケ版にオルガン演奏のメロディーを重ねたバージョンもあり、こちらもしばしば用いられている(使用の尺が短い場合にこちらが採用されていることが多い)。
またバサラ戦に限られるが、メロディーラインなしのカラオケ版が用いられたこともある。
そのためか『タロウ』には、シリーズ他作ではお馴染みである戦闘専用のメインBGMやOPの戦闘用アレンジ版が存在しない(ピンチ時に流れる曲は独立して用意されている)。
シリーズ他作品でもOP曲やそのアレンジ版がクライマックス回の戦闘でピンポイントで使われることはあったが、ボーカル入りのOP曲そのものが毎回毎回の戦闘テーマとしてレギュラー使用されるのはウルトラシリーズの中でも極めて異例であった。
つまりほとんどの放映回でOPと合わせてこの曲を最低2回聞くことになり、この曲のインパクトを強く残すこととなった(厳密にはウルトラシリーズではないが、類例として『電光超人グリッドマン』のOPがある)。
後作での使用
後年の『ウルトラマンメビウス』での客演での登場時には、この曲のイントロがアレンジされジングルとして使用された。
更に『ウルトラマンギンガ』最終回でタロウが復活しダークルギエルと戦った時には、『タロウ』本編と同様にこの曲の1番がそのまま流れた。
カバーした主な歌手
水木一郎(カラオケはコロムビアカヴァー版を使用している)
遠藤正明&米倉千尋:CRぱちんこウルトラマンタロウ 暗黒の逆襲
関連項目
ウルトラマンエース→ウルトラマンタロウ→ウルトラマンレオ/戦え!ウルトラマンレオ