「逃げさせないわよ。最後に差すのはリギルだから。」
CV:豊口めぐみ
人物
トレセン学園最強と評価されるチームリギルを指導する辣腕の女性教職員。
グレーのパンツスーツを着こなす見た目どおりに、理知的でクールビューティーな女性。
チームメンバーに徹底した指示の遵守を求める厳格さと海外活動も見据えた長期的な視野を持ち、綿密な指導プランを組んでレースに臨む。
またウイニングライブのためのダンス実技の指導も受け持っているという多才ぶりで、『ウマ娘』の世界における一流トレーナーの見本のような人物。この他、サイドストーリーにおいて、授業を抜け出して直談判に来たエルオペを厳しく叱るなど、教育機関の教職員としての責務もそれなりに果たしている。
チームスピカを率いる男性トレーナー(ファンからの愛称は沖野T)とはただの同僚以上の良きライバル関係で、昔からの付き合いと思われる。後述のスズカが自分の指示を無視したのも彼の仕業だと真っ先に気づくなど、彼の理念を誰よりも理解してもいる。
彼が好んで用いる「おハナさん」呼びは、リギルの一部の生徒や視聴者にも浸透している。
リギルで担当する生徒らの前では冷徹とも取れるほどの冷静沈着な態度を崩さないものの、スピカのトレーナーの前ではいくらか砕けた口調に変わり、悩みや葛藤、憤懣や野望を口にすることもある。
彼とは同じバーで飲み明かす事も多い。
ある回では、スピカのトレーナーから「大事な話が」と真剣な口調で切り出されて顔を赤らめるなど、女性らしい一面も持っている
(なお直後に「金がないからオゴってくれ」と続けられ、おハナさんの口から出たのは呆れ混じりのため息であった)。
目標のために部員の意志を抑圧する部分はあるものの、すべては彼女たちを怪我なく高みへ導くためである。サイドストーリーにおいて、寮生(グラスペ)の悩み解決に頭いっぱいなフジアマが自身の「ペースを守れ」という指示を無視しデッドヒートを繰り広げた際には、呆れつつも「見せた走りは良かった」と褒めるなど頭ごなしに生徒の頑張りを叱責することはない。
時に敗北を味わわせてでも部員にとっての最高の結果を追い求め、葛藤や苦悩を抱こうともそれを表に出すことはない。
サイドストーリーでは、スピカのトレーナーに唆される形でレース中に作戦(※)を破ったサイレンススズカに退部を言い渡していたことも明かされたが、その際のやりとりは教え子を新たな環境に送り出すという温かみを感じさせるものだった。
「グラスワンダーが負けた際に、ややぎこちなくはあったものの彼女を抱きしめて慰める」「エルコンドルパサーを打ち破ったブロワイエとスペシャルウィークがジャパンカップでぶつかることに関して、『エルの仇をとって』と沖野Tにぶつける」など、やはり決して冷静なだけではない面を見せている。
(※)スズカの得意とする「大逃げ」戦法ではなく、「溜めて差す」というもの。ただし、これは「大逃げ」がスズカの脚にかける多大な負担を考えてのもので、表向きには「勝つため」と称しつつも選手生命を想ってのことであった。
実際にレースで結果を出している部員たちからの信頼は厚く、スピカとは異なる関係性の描写は見どころである。
あるいはリギルの面々が持つ力を誰よりも信じているのは、おハナさん自身なのかもしれない。
アニメ二期では他のトレーナー・チームも登場し出したこともあり一期よりも登場回数が減ったが、トウカイテイオーの故障や同じレースに出場するチームメイトのメジロマックイーンとの同士討ちに苦悩するスピカのトレーナーを、背中を叩いて励ましている。
関連項目
樫本理子:方向性は近いが、こちらはさらに徹底管理を掲げている
以下、モデル馬の生年が同じウマ娘たち
メジロパーマー(ウマ娘) メジロマックイーン(ウマ娘) アイネスフウジン(ウマ娘) ダイタクヘリオス(ウマ娘) メジロライアン(ウマ娘) イクノディクタス(ウマ娘)