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作業用ザクの編集履歴

2022-01-16 21:40:52 バージョン

作業用ザク

さぎょうようざく

作業用ザクは、メカニックデザイン企画『MSV』登場するモビルスーツ(MS)。

機体データ

型式番号MS-06W
所属ジオン公国軍
開発ジオン公国軍地球攻撃軍
生産形態現地改修機
全高17.5m
本体重量51.8t
出力不明
推力不明
装甲材質超硬スチール合金
装備大型スコップ、ウィンチ

概要

型式番号MS-06W

戦闘で損傷を受け実戦に出られなくなったザクⅡや、旧式化したザクⅠを運搬やモビルスーツ(MS)の回収などの作業用に改修した機体。

正式な開発計画に則った機体ではなく、一年戦争の中でアジア西部からアフリカにかけて展開した地球攻撃軍の各部隊が現地改修によって生み出したものである。そのため、型式番号も正式なものではない。


その製造経緯から各々の仕様はバラバラで、中にはグフのパーツが用いられた機体や、MS不足を補うために再武装化された機体もあったという。呼称も「作業用ザク」の他「一般作業型ザク」「ザク・ワーカー」など安定しない。

一番広く知られているメイン画像の機体も頭部にザクⅠの面影が強く見られるが、便宜上MS-06Wの型式番号で統一されている。以降、断りの無い限りはこの機体を軸に解説する。


先述の通り頭部こそザクⅠそのものだが、首から下は全身に渡って改修を受けている。

胸部コクピットは目視での操縦がしやすいよう重機のものを流用しているため、ガラス張りで胸から張り出しており、そのすぐ下から伸びる動力パイプは胸部左右ブロックに接続されている。

両肩にはショルダーアーマーの代わりにハンガーユニットが設けられている。

両腕に装着されたツールは左右で異なり、左腕には資材などを引き上げるフック付きのウインチ、右腕には塹壕掘りなどに用いられる大型スコップが付いている。

マニピュレーターは小指が親指と同様に取り付けられた左右対称の形状で、残り3本の指はミトンのように一体化している。

背部にはスラスターの付いた推進用ランドセルではなく荷物デッキが設けられており、ザク系MSとしては珍しく背部が露出している。

ふくらはぎは高機動型ザクⅡのものにも似た角張った外装で覆われているが、特に推進器は付いていない。


関連する機体

地球上ではザクと共に重力戦線を展開したマゼラアタックの車体、「マゼラベース」を改修に取り入れた作業用のザクも多く存在した。これらの現地改修機はザクタンクと呼ばれ、型式番号も「MS-06V」と区別されている。


その他のザクの作業型としては、空間作業用のマニピュレイションシステム装着型ザクや工兵作業用のザクMS工兵仕様などがあった。また、ブリティッシュ作戦時にはロケット燃料および冷却剤のタンクを増設したザクⅡが工作作業に投入されている。これらの開発経緯に作業用ザクとの直接の繋がりはない。

一年戦争後には、民間に放出されたザクを農地開拓用に改修した機体がランド・ザックと称して復興作業に使用された。


その後、宇宙世紀0091年時点での火星ではティターンズ残党を吸収したジオン残党の一派閥「レジオン」が、本機種と同様の経緯で改修を受けたハイザックを「ローザック」と称して運用している。

その他、指導者アリシア・ザビの履行した火星における飛行禁止令によりMA形態の価値を失ったバウンド・ドックハンブラビ等の可変MS・MAも「リバウンド・ドック」「ノンブラビ」とその在り方を揶揄した名を付けられ、作業用の機体として改修・運用されている。


同時期の地球圏でも、ザクの頭部パーツを流用して製作された作業ポッド(プチ・モビルスーツ)が「ザクヘッド」と称して民間で使用されている。


立体物

当時展開されていた『MSV』でガンプラ化される予定ではあったが、その機会は結局流れてしまい、キットとしては1/144の旧キットをさらに1/2に縮小したという体裁の「ガンプラコレクション」に新規造形で収録されているに留まり、現在入手困難。


1/144相当サイズのアクションフィギュアは過去にROBOT魂<SIDE MS>Ver.A.N.I.M.E.が魂ウェブ商店の受注生産限定で発売されていた。


関連タグ

機動戦士ガンダム MSV

ザクⅡ ザクⅠ ザクタンク

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