概要
マイトガインラストショックとは、勇者特急マイトガイン最終4部作で起きた出来事あり、ヒーローが敗北を重ね、最後に勝利するも、その衝撃的な展開は後世に影響を及ぼした。
ラストへの布石
94年1月に勇者特急マイトガインは最終回を迎える事になるが、最終展開に関しては極秘扱いとされ、雑誌展開の都合上、早期の発売になる幼年誌の読み物では、ブラック・ノワールの名前は露出しても、ラスボスがブラック・ノワールが操る洗礼ロボ・ツェットに差し替えられ、アニメ雑誌でも第44話以降は「これまで無敵だった勇者特急隊が負け続ける」以外の粗筋も伏せられており、当時の視聴者に期待と不安を与えた。
そして、1993年のクリスマスに最終4部作が始まった。
最終4部作あらすじ(ネタバレ注意!)
第44話「最後のクリスマス」
旋風寺邸で豪華なクリスマスパーティーが開催され、その最中小沢警部は影の軍団首領で逃走中だったショーグン・ミフネを遂に逮捕する。その喜びも束の間、ブラック・ノワールは12月25日午前0時を以てクリスマス・オペレーションなる世界征服作戦を実行する。
第45話「世界征服作戦」
ブラック・ノワールは、魔のオーラを纏った戦闘ロボット軍団を用い、日本以外の国を全て14時間以内に制圧。勇者特急隊も反撃するが、パープル率いる軍団の前に返り討ちに遭い撤退する。
第46話「絶望からの脱出」
雷張ジョーを捕らえたブラック・ノワール] は洗脳して仲間にしようとするが、魔のオーラの弱点がイノセント・ウェーブだと解明したウォルフガング博士に救出されるも、ウォルフガング博士自身はブラック・ノワールに返り討ちにされる。
同じ頃、ネオ鹿児島湾でパープル部隊と二度目の対決で、ガードダイバーとバトルボンバーを失い、絶体絶命の危機を迎えたグレートマイトガインを救ったのは吉永サリーの祈りだった。その影響で魔のオーラを失ったパープルは、グレートマイトガイン怒りのパーフェクトキャノンの前に遂に灰燼と化した。
そしてエグゼブは旧TR社一帯を浮上させ、その空中要塞で勇者特急隊に最後の戦いを挑むのであった。
第47話「嵐を呼ぶ最終回」
ウォルフ・ガングの部下3人はマイトステーションにイノセントウェーブ増幅装置の設計図を渡し、製作を始める。同じ頃、ジョーは轟龍一機でブラック・ノワール軍団に戦いを挑むが劣勢になった時、イノセントウェーブ増幅装置を取り付けたグレートマイトガインが加勢し、洗礼ロボ軍団を全滅させる。
空中要塞で二機を迎えたのはエグゼブ操縦のインペリアルであり、パーフェクトキャノンを破り、マイトガンナーを破壊する。
圧倒的な力でグレートマイトガインを苦しめるエグゼブ。しかし、ジョーの轟龍の機首ドリルの突撃で、エグゼブは最期を遂げる。
そして、舞人はカイザーパーツを捨て、ブラック・ノワールと対決。そして、ブラック・ノワールは自らの正体を三次元人だと明かす。舞人に次々と衝撃的な事を語り、「ヒーローが死ぬバッドエンド」を演出する為にこの物語を展開したと語る。処がゲームのアイテムとして作ったイノセント・ウェーブと常人の100倍の力を持つサリーの祈りの力で形成逆転。マイトガインはツイン動輪剣でブラック・ノワールを打倒。死の間際に自分も巨悪のゲームの駒でしかなかった事を悟り、消滅した。
それから月日は流れ勇者特急隊は再建され、その中にはブラックガインの姿もあった。曾ての悪役達も元気に過ごしており、舞人とサリーは結婚し、復活したマイトウイングと共にハネムーンへ飛び立った。これで物語は終わった。 …かに見えたが。
衝撃的なエンディング
そのエンディングで舞人とサリーのハネムーンが一枚のセル画!だった事が判明し、全ては物語の中の出来事だったと取れる演出であった。
このエピソードが生まれた背景と影響
この展開は玩具メーカーが年末年始商戦に合わせ、大々的なキャンペーンを行い、ヒーローが大活躍するエピソードで盛り上げる事に対する皮肉として考案し、逆にヒーローがズタボロに負ける展開にしてスポンサーへの当て付けを行ったと言われている。
偶然にも同期の特撮「五星戦隊ダイレンジャー」でも関連商品の売上が苦戦し、善悪は表裏一体で永遠に決着は付かないと言う子供番組とは思えない衝撃的な結末で物議を醸した。
その後2年後に放送された作品でも宇宙の創造主がリカちゃん人形と言うスポンサーを茶化し、俺達の冒険はこれからだの結末で、またもや視聴者の度肝を抜くのであった。
関連イラスト
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高松信司・本作の監督で全ての黒幕
空モモラストショック・11年前の作品で起きた出来事で、此方も視聴者にショックを与えた。
セーラームーン無印ラストショック・前年の作品のラスト2話で起きた出来事で、当時の子供達とファンを奈落の底に落とした。